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本日はやどかりの取り組みをお伝えさせていただきます。国際交流シェアハウスやどかりでは神戸常盤大学と連携しまちの保健室を開いています。
この保健室は病院に行くほどでもないけれど、ちょっと体のことで心配なことがあったり、最近よく眠れない、よくおなかを壊すなど初期症状を診てもらえる場所です。
「日本に来てから乾燥するようになり肌荒れがひどくなった。」という学生や「アルバイト先の作業台が低すぎて腰痛がひどい。」という声もあります。
必要であれば英語でも対応できるようになっていて、日本語でのやりとりが難しい学生も来ることができます。
また手洗い指導を行ったり、病院に行く練習(会話練習)なども定期的に行っています。
普段の手洗いできちんと汚れが落ちているのか特殊なライトで手をチェックすると洗い残したところがわかったり。「おおお!!!」と歓声があがることもしばしば。
そして「まだ汚いところがある。」とわかると、もう一度手を洗おうという意識が芽生えるようです。しっかり手洗いをする学生がほとんどです。
これらの指導は日々の健康につながるだけではなく、技能実習生等食品工場で働くメンバーにとっては特に大切な意識付けとなります。
また授業中には実際に神戸常盤大学の先生に「病院」を再現して頂きます。受付・待合室・診察室・会計とそれぞれ場面を分けて、保険証や問診票なども用意して本番と同じように学生に指導します。
何を言ったらいいのかわからず、苦笑いでモジモジする学生もいれば、「今日、おなかいたい!」と自分の伝えたいことを伝える学生も。
学生にとって一番難しいのは診察です。「胸の音を聞きますね。」「・・・???」ぽかーんとしている学生。「ここに横になってください」「・・・なに?」と戸惑う学生。
実はこの体験には先生側の学びや気づきも。「私の日本語が速い?難しい?学生全然わかってないなー」と苦笑いされる先生もいらっしゃいます。
多文化共生の実現は双方の気づき。学びから。
最近の保健室は「健康な子」がよくやってきます。週に1回先生に会いに来ておしゃべりをして大笑いをして。時にはヨガを一緒にしたり、ランニングしたり、ダイエットについて教えてもらったり。
「しんかいち国際保健室」は体が疲れたとき、心が弱ったとき、元気なとき、いつでも留学生たちがふらっと立ち寄るのを待っています。



