支援してくださった皆様 ページをご覧くださった皆様
こんばんは。国際交流シェアハウスやどかりの中野です。やどかり初のクラウドファンディングは挑戦期限残り1か月となりました!おかげさまで現在95%達成。ありがとうございます。
挑戦期間残り1か月ということで、本日は改めてやどかりを運営するOneselfの理念についてお話させていただきます。
私は中国から戻ってきて以来、日本に住む定住外国人や外国人生徒、留学生、技能実習生のサポートをしてきました。その中でいつも感じるのはマイノリティの方々が窮屈そうに生活しているということです。
日本に住んでいるから日本人が多い。これは当然のことですが、やどかりの中で考えれば日本人は一番少ない。スタッフだけです。
そんな中常に頭にあるのは自分自身も環境が変われば、日本の中にいてもマイノリティになるということです。マイノリティから見たときにこの社会がどう見えるのか。
Oneselfは留学生や技能実習生のサポートだけではなく中国残留邦人や外国人配偶者の支援もしています。
活動の中で地域の方から「日本に住んでるんやから日本語ぐらいしゃべれや!」そんな心ない言葉を聞くこともあります。私たち一人一人がいろいろな事情を抱えて生きているのと同じで、日本に住んでいる外国にルーツを持つ方々もいろいろな事情を抱えています。
中国残留邦人の方の中には、母国での教師の仕事を辞めて日本に住む家族の介護のため来日し、仕事ができずに生活保護を受けているという方がいます。日本語がわからない、勉強する時間もない。今日、明日どうやって介護が必要な親と生きていくのか。それを考えることで精一杯な方もいます。
「国では経験したことないほどの苦労だけど、今やっと母のそばにいられる。これだけが心の支えです。」と笑う、その表情を見てどんな言葉を返すのが正しいのか。黙り込んでしまったことがあります。
何ができるのか自問自答にした末にたどり着いたのが、ご自身のルーツである中国の家庭料理「水餃子」の販売です。地域のお祭りで水餃子を作って販売することを提案しました。他の中国残留邦人の方も賛同してくださって、みんなで販売しました。
地域の方にもお手伝いを頂いて、水餃子は完売!「久しぶりにこんなたくさん餃子を作った!楽しかったし、地域の人がおいしいと言ってくれたのがうれしい!」とニコニコされているのを見て、改めて「ルーツを強みにできる場所」が必要だと実感しました。
「日本語ができないから家族のお荷物になっている」「家族の中で外国人なのは私だけ。子どもに自国の文化を伝えるべきか悩む」そんな声を1回でも多く拾う。
そして「日本語ができないことは何もできないことではない」と伝える。
Oneselfはこれからも外国にルーツを持つ方々と共に。