やどかりのクラウドファンディング挑戦も残すところあと3日となりました。
この時期、留学生にとっては大きな試験があるはずでした。「日本語能力試験」です。N5からN1までのレベルに分かれていて、進学や就職にはN2レベルが必要となるため、2年生にとっては特に大切な試験です。
しかし今回この試験はコロナの影響により開催中止。2年生にとっては自身の進路に大きな影を落とします。不安でたまらないという学生も多くいます。
コロナウイルス感染症拡大は留学生にとって経済的な負担だけではなく、進学や就職等、自分の将来が不安になる。そんな大きな影響を与えました。これは留学生に限らずすべての受験生や就活生も同じだと思います。
日本語教師としてやどかりの運営者として何ができるのか。日本語支援の形やサポート内容を考える日々です。
やどかりで行う日本語指導の形で1つ大きく学校と異なるのは「グループワーク」を多く取り入れていることです。
「自分で考え、自分で学ぶ。」そして「自分の考えを伝える。」これを重視する理由として「日本語ができないと何もできない」と考えている人が多くいることが挙げられます。
その価値観は時として上下関係を生みます。役職の話ではありません。大多数である人間が少数である人間に接する時の意識です。
だからこそやどかりでは環境や医療などをテーマにグループ活動を取り入れています。もちろん日本語だけではまだまだ難しいので母語でもOKとし、とにかく自分たちで話し合う。そして自分の考えをまとめていきます。
時には彼ら自身に特定技能などの新しいビザについて考えてもらう時もあります。
知らなかったことを知る。知らなかったことについて調べる。それだけでも十分です。教師側から一方的に説明したことはなかなか覚えられませんが、自分が一生懸命調べたことは覚えています。
やどかりで日本語指導を行うメンバーは全員想いの強いメンバーばかりです。漢字や文法も覚えてほしいけど、それ以上に「母国ではない国で生きていく力」をつけてほしい。
そんな想いのもと、毎回留学生や技能実習生を受け入れています。