みなさま
こんにちは、橋新功一です。
9月5日にホームレス・ワールドカップ2017 in Osloの視察・調査活動を終え、先週帰国致しました。
ご存知の通り、今回のプロジェクトは「スポーツの力で社会課題を解決するノウハウを学ぶ」ことを目的としておりました。
この目的を遂行すべく、韓国、カンボジア、香港、インドのスタッフへのインタビューを行いました。
活動概要を知るのが目的ではなく、あくまでノウハウ集めがメインとなる為、HWC出場に際する選抜方法・基準(HWCは選手8人までとされています)や、自国のサッカープログラムでどのような点に留意しているのか(練習内外において)など、具体的な内容についてお伺いしました。
また、現地では4カ国のインタビューを行った他、会場に来ている各国代表チームのスタッフとお話する機会が多くあり、こうした機会も貴重な活動の一助となりました。
改めて、クラウドファンディングでご協力いただいた全ての方に感謝します。
インタビュー調査など、これからもスカイプで続けていくので、そうした記録はこれから報告させていただきたいと思います。
ですので、今回は、現段階で咀嚼し切れている学びについて、シェアさせてください。
僕はいま、日本のホームレスサッカー「野武士ジャパン」を統括するNPOでサッカーを入り口にした居場所作りを行う事業に携わらせていただいているのですが、日本の活動の特徴は競技性を8割程度排除したサッカー(僕の解釈です)、つまり娯楽性(「楽しさ」)にフォーカスしたサッカーを入り口として(入り口というのは、例えば関わり方として裏方スタッフやサッカーの後の会話のみの方もいらっしゃいます。そうした方々のニーズに沿うようにしているので、入り口という表現しています。)居場所作りに励んでます。
去年セブ島で、スラムの子供たちにスポーツを教えていた時の経験を元に語ると、娯楽性というのはすごく重要で、開発を行う際は「娯楽性」が重要なんだとばかり思っていました。
しかしながら、HWCを経て、この考えが180°変わったのが、今の所1番大きな気づきだったと感じています。
インタビューであったり、各国のスタッフとの会話を通して、日本以外の国がどういうスタンスでサッカーを用いているかというと、むしろ競技性の方が強いのが事実でした。
なので、楽しめればいいだけのスポーツとは逸脱し、きちんとスキルも身につけるし、勝利も目指す。故に、例えば、韓国のコーチはアジアのフットサルのコーチングライセンスを有し、カンボジアでいえば、これまで2人のプロを輩出しているなど、競技性を大切にしています。
「やっぱり、スポーツから競技性は切り離すことは出来ないんだ。」
というのが、最も大きな気付きでした。
スキルアップとか、他人に勝つとか、そういう経験を身をもって体験することで、「俺にも出来るんだ!」っていう自己肯定感を得られる為、当然のロジックなのだろうと思います。
という訳で、コーチングスキルもこれからきちんと学んでいくことを決心しました
(まさに、今、フォロワーシップの観点からスポーツコーチングを学ぶ為のイベントに参加する直前であります。)
非常に重要な気付きとこれからの課題でした。
本当にありがたいです。
また、今回のプロジェクトが僕のこれまでの活動と有機的に繋がっていたように、この学びもこれからのキャリアに確実に活きていくことを確信しています。
HWC視察を終え、すぐではありますが、新たに目標を見据え、走り出しています。
ひとえに、みなさまの応援のおかげだと感じています。
これからも、「スポーツの力で平和構築に寄与」する為の活動を推進していきます。
改めて、ありがとうございました!
報告書や報告会などは11月以降を予定しておりますので、随時更新させていただきます。
今後とも、よろしくお願いいたします。
以上、帰国報告と、咀嚼し切れている範囲での気付きのシェアでした!
橋新功一