こんにちは!今回、プロジェクトリーダー橋新と共にプロジェクトに参画させていただいた土屋です。「スポーツで社会課題を解決するノウハウを学ぶ」 これが僕たちの本プロジェクトにおける大きな目的でした。 今回は、ホームレスワールドカップを実際に訪れ、各国のスタッフ・選手にインタビューしたことから得た自分なりの学びについて書こうと思います。 大会期間中、韓国・インド・香港・カンボジアの4ヶ国にインタビューをしましたが、それらを通して、社会復帰するためには”他人とコミュニケーションを取り関係性を構築する能力”が最も必要であることを学びました。 そしてスポーツは、その能力を得るのに絶好のツールだと思いました。 それは、ピッチで戦っている選手たちに話を聞いたり、スタンドから見ていて感じたものでした。点を取られて本気で悔しがる北アイルランドの選手、点を決めて本気で喜ぶハンガリーの選手、試合に負けて泣くメキシコの選手、試合に勝って笑うコスタリカの選手。 そんな選手たちと会話したり、見ている中で、やはりスポーツをする上では人間は勝ちたいという欲が必ず存在していると感じました。 勝ちたかったら、1人の力では勝てない。勝つためには、他人とコミュニケーションを交わし、他人の考えを知ることや自分の考えを発信することが必要になります。そしてそこには、人と人の間にスポーツという橋渡しがあるからこそ、自然なコミュニケーションを取ることが出来るのだと気づきました。 かなりまとまりのない文章になってしまいましたがスポーツで社会課題を解決するためには、”一人一人が持っているであろう勝ちたいという欲求を完全に無視することは出来ず、いかに活かすかが大事なのではないか”ということが自分の中での大きな学びでした。 最後になりますが、このような学びの機会を得ることが出来たのは、他ならぬご支援ご協力いただいた皆様のお陰であります。深く感謝しております、本当にありがとうございました。 土屋俊悟
みなさま こんにちは、橋新功一です。 9月5日にホームレス・ワールドカップ2017 in Osloの視察・調査活動を終え、先週帰国致しました。 ご存知の通り、今回のプロジェクトは「スポーツの力で社会課題を解決するノウハウを学ぶ」ことを目的としておりました。 この目的を遂行すべく、韓国、カンボジア、香港、インドのスタッフへのインタビューを行いました。 活動概要を知るのが目的ではなく、あくまでノウハウ集めがメインとなる為、HWC出場に際する選抜方法・基準(HWCは選手8人までとされています)や、自国のサッカープログラムでどのような点に留意しているのか(練習内外において)など、具体的な内容についてお伺いしました。 また、現地では4カ国のインタビューを行った他、会場に来ている各国代表チームのスタッフとお話する機会が多くあり、こうした機会も貴重な活動の一助となりました。 改めて、クラウドファンディングでご協力いただいた全ての方に感謝します。 インタビュー調査など、これからもスカイプで続けていくので、そうした記録はこれから報告させていただきたいと思います。 ですので、今回は、現段階で咀嚼し切れている学びについて、シェアさせてください。 僕はいま、日本のホームレスサッカー「野武士ジャパン」を統括するNPOでサッカーを入り口にした居場所作りを行う事業に携わらせていただいているのですが、日本の活動の特徴は競技性を8割程度排除したサッカー(僕の解釈です)、つまり娯楽性(「楽しさ」)にフォーカスしたサッカーを入り口として(入り口というのは、例えば関わり方として裏方スタッフやサッカーの後の会話のみの方もいらっしゃいます。そうした方々のニーズに沿うようにしているので、入り口という表現しています。)居場所作りに励んでます。 去年セブ島で、スラムの子供たちにスポーツを教えていた時の経験を元に語ると、娯楽性というのはすごく重要で、開発を行う際は「娯楽性」が重要なんだとばかり思っていました。 しかしながら、HWCを経て、この考えが180°変わったのが、今の所1番大きな気づきだったと感じています。 インタビューであったり、各国のスタッフとの会話を通して、日本以外の国がどういうスタンスでサッカーを用いているかというと、むしろ競技性の方が強いのが事実でした。 なので、楽しめればいいだけのスポーツとは逸脱し、きちんとスキルも身につけるし、勝利も目指す。故に、例えば、韓国のコーチはアジアのフットサルのコーチングライセンスを有し、カンボジアでいえば、これまで2人のプロを輩出しているなど、競技性を大切にしています。 「やっぱり、スポーツから競技性は切り離すことは出来ないんだ。」 というのが、最も大きな気付きでした。スキルアップとか、他人に勝つとか、そういう経験を身をもって体験することで、「俺にも出来るんだ!」っていう自己肯定感を得られる為、当然のロジックなのだろうと思います。 という訳で、コーチングスキルもこれからきちんと学んでいくことを決心しました (まさに、今、フォロワーシップの観点からスポーツコーチングを学ぶ為のイベントに参加する直前であります。) 非常に重要な気付きとこれからの課題でした。本当にありがたいです。 また、今回のプロジェクトが僕のこれまでの活動と有機的に繋がっていたように、この学びもこれからのキャリアに確実に活きていくことを確信しています。 HWC視察を終え、すぐではありますが、新たに目標を見据え、走り出しています。 ひとえに、みなさまの応援のおかげだと感じています。 これからも、「スポーツの力で平和構築に寄与」する為の活動を推進していきます。 改めて、ありがとうございました!報告書や報告会などは11月以降を予定しておりますので、随時更新させていただきます。 今後とも、よろしくお願いいたします。 以上、帰国報告と、咀嚼し切れている範囲での気付きのシェアでした! 橋新功一
9/5 今日は大会最終日であり、各ブロックの決勝戦が行われました。全8日間という期間でしたが終わってみるとあっという間でした。 頂上決戦の結果は以下の通りです! <女子の部 決勝戦> メキシコ 4 vs 2 チリ 優勝:メキシコ <男女混合の部 決勝戦> メキシコ 3 vs 4 ブラジル 優勝:ブラジル 決勝戦は、今までの試合で最も観客が動員されサポーターの応援も選手のプレーも迫力満点でした。 試合後には閉会式が行われ、今日をもって全てのプログラムが終了しました。 今回、「スポーツの力で社会課題を解決するノウハウを学ぶ」ことを目的として皆さまから支援金を頂いてホームレスワールドカップの調査活動のためにオスロを訪れました。大会期間中に各国スタッフへのインタビューや各国選手たちとの交流・試合観戦・審判団や大会運営スタッフとの会話を通して、非常に有意義な時間を過ごすことができました。 刺激的で学びの多かったこのオスロでの時間はこれから先の僕らの人生において貴重な経験となると思います。そうなるように、消化しきれていない部分も今後しっかり振り返りたいと思います。 本プロジェクトを実行するにあたって、ご協力・ご支援いただいたすべての方に深く感謝しております。皆さまのお陰で貴重な経験をすることが出来ました。本当に本当にありがとうございました。 現地からの活動報告はこの投稿が最後になりますが、帰国後も引き続き活動報告を投稿しますので今後も、是非投稿をご覧になってください! 以上、ノルウェー・オスロからの活動報告でした!!!!! 文責:土屋俊悟
9/4 大会も残すところいよいよあと1日となりました。今日はあいにく悪天候でしたが、多くの観客がスタジアムに足を運んでいました。口コミや噂を耳にして観戦しに来た方も多いのではないでしょうか。。。 今回は、ホームレスワールドカップを実際に見て率直に感じたことを書きたいと思います。現地で肌で体感したことを皆さんに少しでも共有できたらいいと思っています。 本大会を見て最も強く感じているのは、 「たった1つのサッカーボールがあるだけで、人は人と繋がることができる」 ということです。 それは自国チーム内だけでなく、他国チームの選手との間にも共通して言えることなのです。 各国参加選手たちは、それぞれ様々なバックグラウンドを抱えていて、社会との距離が出来てしまった人たち。他人と関わることが苦手だった人たち。 そんな人たちが、自国のプログラムやこのホームレスワールドカップを通じてコート内外でチームメートのことを真剣に考えるようになり、 「相手が何を求めているのか」 「相手に何をしてほしいのか」 ということを考え、伝えるようになった結果がチームの結束力を強固なものにしているのだと感じました。 言語の通じない他国チームの選手との間でも、試合に勝ったチームの選手が相手チームの選手の元に歩み寄り、優しい笑顔でハグをする姿や試合後に両チームのみんなで楽しそうにダンスする姿を見て、 彼らは自分でも気づかない間に言語の通じない人とも関係を築くことができている、サッカーという共通のツールを通して他人との関わりを学び、彼らのマインドセットは劇的に変化しているのかもしれないと感じました。 明日で大会は終わりますが、最後まで現地でしか学べないことを学んできたいと思います。 最後に、今日会場に訪れていたホームレスワールドカップの創設者メル・ヤング氏との記念写真をご覧下さい、どうぞ!! 文責:土屋俊悟
9/3 今日は、アポイントが取れていたもう1ヶ国、香港にインタビューをしました!!どの国のスタッフも疲れている中、時間を割いてくれて本当に感謝の気持ちでいっぱいです。 香港チームへのインタビューに応じてくれたのは、優しそうな男性スタッフの方でした! 香港チームのスタッフは、インタビューの中で「Team building」というワードを強調していました。 自国のホームレスサッカープログラムに参加する人の多くは、薬物やアルコール依存によって社会から孤立していたり、他人との接し方が分からない人で、1つのサッカーボールを介して他人との信頼関係を築いていけると話していました。 「一人だったら悪い行いを繰り返してしまうかもしれないが、仲間がいることでお互いを支え合うことが出来る。だから、ホームレスワールドカップの後にも選手たちが定期的に集合する機会を設けている」と彼は話していました。 また、香港チームの特色として、国内のプログラムに参加する際にもセレクションがあり、その中の1つの項目に参加希望者へのインタビューがあります。インタビューでは、「どのよう人助けができるか」ということを自分なりに理解できていることを重要視していると言っていました。 今までインタビューした国は、自国のホームレスサッカープログラムに参加した後に今後どのように人の役に立てるか・社会に貢献していけるかを考えさせるのに対して、香港は、プログラムに参加する時点でそのようなことを考えさせている点が印象的でした! 貴重なお話をしてくださった香港チームのスタッフの方、ありがとうございました!! 文責:土屋俊悟