私たちは、国立大学法人 九州工業大学のテクノロジーを社会に役立てる大学発スタートアップ、合同会社AUTOCAREです。
私たちは、介護の分野に、AIとIoTを、学びとともに普及させることをミッションとしています。この度のコロナウィルスの蔓延を前に、介護施設や自宅から自由に動けなくなりがちな高齢者にも、遠隔ミーティングなどのITの恩恵を提供することで、高齢者の心身の健康を守りたい、と思い立ちました。
このプロジェクトでは、
・遠隔ミーティング機器の貸与
・遠隔でのヨガやレクレーションといったイベント
をパッケージにして、介護施設や高齢者宅に提供します!
合同会社AUTOCARE CEO 岸田隆之、CTO 井上創造(九州工業大学准教授)
https://autocare.ai
このプロジェクトで実現したいこと
●介護施設・高齢者のみなさま向け
・介護施設や、高齢者のお宅に、遠隔ミーティング機器を一日貸し出します。機器をお持ちのテレビにつなぐだけ、で、遠隔イベントに参加できるようになります。
・ヨガやダンス、レクレーション、といった各種のイベントのうち1つを、貸し出し日に提供します。本来なら講師に訪問してもらう必要があるインタラクティブなイベントにも、遠隔で参加できるようになります。
●講師のみなさま向け
コロナの影響で生徒さんを訪問できない講師のみなさまには、
・施設や高齢者のご自宅のテレビに向けて、遠隔でイベントを提供できる機会を提供します。スマートフォンやインターネット通信環境をご自身でご用意いただく必要はありますが、様々な高齢者の方にイベントをご提供いただけます。
●ご活用例:
・介護施設のテレビで、レクレーション教室を遠隔で開催。
・高齢者がいらっしゃるご自宅のテレビで、個人ヨガ教室を遠隔で受講。
・介護施設のテレビで、離れてお住まいのご家族と遠隔の会話(ご家族の方にはご自身でスマートフォンとインターネット通信環境をご用意いただく必要があります。)
リターンについて
みなさまへのリターンは、ご支援いただく方のタイプにあわせて、大きく3種類を用意しました。
●(タイプA)介護施設・高齢者のみなさま向け:遠隔イベント参加権
支援いただいた方がご指定の介護施設や高齢者のお宅に、遠隔ミーティング機器を一日貸与しイベントを提供します。
●(タイプB)講師のみなさま向け:遠隔イベント講師登録権
支援いただいた方を、遠隔イベントの講師として登録いたします。実際に遠隔イベントに講師としてご参加いただけるかどうかは保証できませんが、参加者の求める内容や、講師のご希望条件がマッチする場合にイベントの講師をご依頼いたします。
講師として参加いただいた場合には、規定の謝礼をこちらからお支払いいたします。
(ご登録いただいたみなさまには、遠隔イベント参加者の感想などをまとめたレポートを、後日お送りさせていただきます!)
●(タイプC)不要なiPhoneやiPadをお持ちの方向け:遠隔イベント機器提供権
私たちのプロジェクトに純粋にご賛同いただき、不要なiPhoneやiPadをお持ちの場合、私たちにそれらをぜひお譲りください。ご提供いただいた機器を使って私たちのプロジェクトを成功させます!
(機器を提供いただいたみなさまには、遠隔イベント参加者の感想などをまとめたレポートを、後日お送りさせていただきます!)
実施スケジュール
「遠隔イベント参加権」を購入していただいた方には、次のようなシンプルな手順で遠隔イベントを提供いたします!
1. 参加権購入後 : 遠隔イベントの種類に応じて、実施日程調整をさせていただきます。
2. 遠隔イベントの数日前 : 遠隔イベント機器を送付いたします。
3. 遠隔イベント当日 : 遠隔イベント機器をTVにつないでいただいて、遠隔イベントをお楽しみください。
4. 遠隔イベントが終わったら: 同封した返送用封筒に遠隔イベント機器を入れて、ポストに投函ください。
※遠隔イベントは2020年12月までの間に、実施できるよう調整いたします。
プロジェクトをやろうと思った理由
コロナウィルスの蔓延による緊急事態宣言で、「Stay Home」が叫ばれていますが、家にこもる→運動不足・生活習慣の乱れ→ストレス・免疫力低下といった、不の影響も大きくなってきます。
特に、高齢者については、心身が衰えた状態である「フレイル」になると、エネルギー消費量の低下→食欲の低下→低栄養→筋力減少(サルコペニアと呼ばれる)→基礎代謝量の低下の悪循環を繰り返し、要介護度も早く進行していきます。
また、フレイルは身体側面だけでなく、認知機能の低下などの精神的な側面や、とじこもりがちになって他人との交流の機会が減少する社会的側面にも影響します。
つまり、高齢者に様々なイベントを提供して、心身ともに楽しんでいただくことは、コロナウィルスの蔓延を前にしても、重要なことなのです。
一方で、ヨガトレーナーや芸術家、音楽家など、プロフェッショナルな講師になり得る方々は、このコロナの影響で、様々なイベントのキャンセルを余儀なくされています。私たちは、このような文化的・社会的イベントも、超高齢社会となった日本には、特に必要なものだと考えます。
ITがここまで発展した今、解決する技術はあるのです。介護業界や高齢者の周りに、そのきっかけがないだけなのです。私たちはそのきっかけを、手探りではありますが提供しようと思います。
これまでの活動
九州工業大学井上創造研究室では、これまで介護施設や病院に、多くのスマホを提供して、IoTおよび行動認識AIの実証実験を多数行ってきました。詳しくは https://sozolab.jp に論文がありますが、
・スマホが世にでて間もない頃、250人の学生にスマホを配ってセンサ行動認識の実験をしました。
・病院の看護師にスマホを持ってもらい、2年間センサデータを収集して看護行動認識の実験をしました。
・全国の家庭にスマホを配布し、延べ約10,000日の家庭内環境センシングをしました。
・6階建ての介護施設のスタッフ全員にスマホを配布し、4ヶ月間センサ行動認識の実験をしました。
これらの研究はすべて権威ある国際学会に発表され、2019年には文部科学省の玄関で1ヶ月間展示され、注目されました。
このような、スマホとAIを組み合わせた研究を介護・福祉分野を中心に応用する中で、AIやIoT、データサイエンスといった先端の技術うんぬんより前に、介護業界に、スマホやWifiといった、ITの基本的な知識やスキルを持つ方がまだまだ少ないこと、これが介護業界にテクノロジーを普及させるための大きな課題であることに気づきました。
このような課題をふまえ、九州工業大学と合同会社AUTOCAREは、介護ITインストラクターという認定資格を用意して、介護業界にテクノロジーを学びとともに普及させる活動を目指しています。
資金の使い道
いただいた資金は、機器の購入代、通信費、機器の郵送費、講師への謝礼といった、遠隔イベント実施に必要な費用に使わせていただきます。
最後に
私たちは、設立したばかりのスタートアップ企業で、はっきり言ってまだ何も実績をあげていません。しかし、これまでに大学の先端AIテクノロジーと、介護の現場の両方に関わってきた経験では他に右に出るものはいないという自負はあります。
テクノロジーを使って、この危機を、「機器」で乗り越えましょう!(?)
ご賛同いただけましたら、お知り合いの方にぜひシェアをお願いします!
最新の活動報告
もっと見るなるか、多地点遠隔リハ!
2020/07/18 17:05クラウドファンディングへのご支援ありがとうございます。今回は多地点の施設を繋いで、遠隔リハビリテーションを行いましたので、報告します!noteに書きましたので、下記から、ご覧ください。https://note.com/autocare/n/n521182d452fc もっと見る
「意気込み」
2020/05/23 09:41クラウドファンディング終了まであと2日、いや、プロジェクトスタートまであと2日・・・。金額よりも、本当に興味を持って応援いただける方とつながるきっかけになったことに感謝しています。リハビリセンター、IoTスタートアップ、関東の医療法人、ヨガITサービスなど、さまざまな分野の方とつながり始めています。支援いただいた方にはこの輪の中でいろいろ機会を提供することもできればいいなと思っています。金額的にはいくつかのイベントは無料にできる目処も立ちましたので、さっそく6月からイベントを開始していきます!もう一度言います。この危機を、「機器で」乗り越えましょう! もっと見る
テクノロジーは学びとともにあります。介護ITオンライン勉強会を、平行してスタートしました。
2020/05/16 11:32私たち合同会社AUTOCAREは、「テクノロジーは、学びとともにある」を標榜しています。おかげさまで、「高齢者だってオンライン」クラウドファンディングも96%に届き、もうすぐ目標達成しそうですが、私たちは、ファンディングが終わっても、継続的に、高齢者にITを届けることが重要だと思っています。そのためには、テクノロジーだけではなく、介護に関わる方に日々進化するテクノロジーについての「学び」を提供する必要があります。そうしなければ、介護の現場で自立的に、継続的にDX:デジタル革新を実現することはできません。そのような思いを胸に、介護・福祉業界に関わる方々が、ITの基礎からIT機器運用ノウハウまでを学べる「介護ITオンライン勉強会」を、平行してスタートしました。オンライン勉強会では、回ごとにテーマを決め、そのテーマに関連する事(関連すると発表者が思えばどんな内容でも結構です!)について事前に調べて、スライドを準備いただき、10分程度の発表をしていただく、という、参加型の学びの場を用意します。同時に、大学で基礎レベルから応用レベルまでITの教鞭を執る先生も参加し、身近なレベルから先端のレベルまで様々な知識を身につけることができる勉強会になっています。それだけでなく、オンライン勉強会に10回参加された方には、「初級介護ITインストラクターセミナー」の修了の道も用意されています。以下、第1回の様子をご紹介します、これからも5月22日、6月13日、と用意されていますので、よろしければお知り合いの方にご紹介いただければ、幸いです!オンラインなので、全国どこからでも、参加できます!介護ITオンライン勉強会参加受付: https://autocare.stores.jp第1回の様子:介護ITオンライン勉強会を実施しました。夕方4時からZoomで始まり、普段介護に携わる方と、大学でITを教える2名のアドバイザーが混じって、和気あいあいと始まりました。なんとアドバイザーが講習をするのではなく、介護に携わる方が10分間、Wifiについて調べてきて発表する形でしたが、その発表にアドバイザーが深いコメントをするという形で、普通の勉強会よりも内容の濃いものになったかもしれません。参加者の方の、感想を紹介させていただきます!Q: 今回の勉強会全体について、よかった点があればいくつか教えてください。A: オンライン勉強会だったので、参加しやすかったのがまずよかったです。少人数でアットホームな感じも親しみやすくよかったです。発表者の皆様に感謝しますとともに、アドバイザーの先生方のお話がやはり分かりやすくよかったです。Q: 今回の勉強会で、あなたについてよかった点があればいくつか教えてください。A: WiFiという身近なテーマでしたので参加しやすかったのですが、いざ参加してみると思っていた以上に専門性が高く学びが大きい勉強会でした。会話している感じで進みましたので、リラックスしてお話が聴けたのがとてもよかったです。日頃なかなか勉強できないことも興味が持ててたことと、これからもこのような形で学ぶ機会を持てたことは自分にとって素晴らしいチャンスと思えました。Q: 今回の勉強会で、あなたについて改善できそうな点があれば、教えてください。A: まずは勉強をするという習慣が持てそうなこと、ITに関わる方々とお会いしお話しをさせて頂けることで、今までにはなかった何かが生まれそうな気がしています。勉強を続けていけば、もっとITについて自分に自身が持てるような気がします。 もっと見る
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