高橋です。『Cu-Bop』のワシントン上映が終了しました。広い映画館でお客さんが入るか不安だったのですが、本当に多くの皆さんに来て頂いて感激でした。
↑の写真は、上映後にフェスのスタッフと写した1枚です。右のガタイのいい白人のナイスミドルは通訳のティムさん。高知と秋田でビジネスをしていた方で、日本語はペラペラ。おまけにスペイン語も少し話せて、今回の通訳として最高の人物でした。
左から2番目のインテリ風青年が映画祭のディレクターのジョシュ。彼は本当に献身的に動いてくれました。ワシントンの映画ファン、AFIのスタッフの皆さんに感謝です。
上映後の質疑応答では、さすがにアート系映画の報本山であるAFIシアターに集う観客ならではの、なかなか鋭い意見が飛び交いました。
「あなたみたいに無茶しないで、キチンとキューバ政府と米国政府に交渉し、文化交換の名目で両国のミュージシャンを交流させる方法もあったのでは?」
との質問が30代の白人女性から出たときは、僕もタジタジになりました。米国〜キューバ関係に詳しすぎる。
「この映画の主演のセサル・ロペスは米国のピアニスト、ハービー・ハンコックと共演したことがありますよね」
と聞いて来たのは70代の黒人女性。いやはや、米国人のジャズに対する関心、知識が日本とは違い過ぎる…。
上映中はミュージシャンの演奏場面で次々と拍手が起ったのですが、一番大きな拍手を貰ったのは僕がスピーチで『300万円でこの映画を作った』と語ったときです。『100万はクラウドファウンディングで、200万は自己資金でこの映画を作った』と言うと、本当に万来の拍手を貰いました。 あの拍手には正直グっときましたね。ここ2、3年、映画作りで無茶し続けましたが、『Cu-Bop』を作って本当に良かったと思えた瞬間でした。
これから少し休んで、明日は他の監督の上映作品を観ることに集中します。