焙煎の翌日も少しガスが抜けた豆の状態をカッピングし、焙煎してはカッピングを何度も繰り返し味を分析していきます。
焙煎に限らず、良いコーヒーを抽出する事において、カッピングが重要だと考えています。
この四年間の間で、
身近なロースターに指導していただいたり、疑問となるところは意見交換をしたり、新たなことを試し続けその成功体験によって焙煎の幅が広がりました。
その結果焙煎を始めた頃よりも、投入温度も違えば火入れするポイントも格段に変化を遂げました。
以前より細かく火入れすることでフレーバーの数も増え、コーヒーの味の表現が変わってきているように感じています。
先日、ニカラグアの農園に訪問する機会を設けていただき、初めて実際に農園の方々と触れ合いました。
コーヒーチェリー一粒一粒を収穫することの過酷さ、重たいチェリーを何度も持ち上げ生産処理をする姿、ドライミルに運ばれたチェリーを丁寧にハンドピックしていく女性たち、年々生産処理方法を変えて、より美味しいコーヒーを追求し続けている農園主のオルマン氏。
日本に運ばれてくる生豆は本当にたくさんの方々の"手"が加わっていることを目の前にし、
私がコーヒーの世界に入った時に教わった
『From Seed to Cup』
この言葉の意味を肌で感じることができる、貴重な体験となりました。
それと同時にその農園の方々のコーヒーに込める想いをロースターである自身が、その豆の特徴を最大限に引き出す焙煎をし、バリスタへとバトンタッチしなければという責任の重みを今まで以上により深く感じました。
全てはお客様の "美味しい!" の為に。
これまでも、これからも、日々研究と努力を続けていきます。
HUGCOFFEE
焙煎士
栗田 沙織