▼はじめに
皆様はじめまして。
昨年から宮崎市を拠点に書家として活動を始めた、黒蛇と申します。
僕は宮崎市の高岡町という町で育ちました。
小学2年生の時から12年間剣道をしており、中学2年生の時には団体戦で初の全国制覇を成し遂げることができました。
その後、高校、専門学校でも剣道を続けましたが、そこでは大した成績は残せず、そのまま学校を卒業して、町内にある建築関係の会社に就職しました。
専門学生時代に発症したうつ病の影響が長引き、せっかく入った会社も辞めてしまい、その後も色んな仕事に就いては退職を繰り返してきました。
「なかなか仕事が長続きしない」
そのことについてずっと悩んで、その原因がどこにあるのかとずっと考えてきました。
そこでようやく気づいたのが、「自分が心から楽しいと思えることをしていない」、
そして「僕がしたことで特別誰かに喜んでもらえたり、評価してもらえることがないから続かない」ということでした。
自分がやってて楽しいこととは何なのか?
自分にしかできないことって何なのか?
自問自答を重ね、最終的に行き着いた答えが、僕の場合は「書」でした。
(↑活動を始めたての頃に書いた初期の作品です)
▼「書」との出会い
僕の実家は書道一家で、物心ついた時から周りは「書」で溢れていました。
家族のみんなは書道の段数を持っているのですが、実は僕だけ、未だに段数を持っていません。
昔から、そういうもののために努力をするのがすごく苦手で、ずっと逃げてきたためです。でも字を書くのは好きでした。
僕は生まれつき色盲で、他の人たちと違って色の判別がうまくできません。赤と緑の区別もつかないのです。
だからこそ、この書というモノクロの世界に魅了され、夢中になっていったのかもしれません。
しかし、そんな僕を1人だけ認めてくれる人がいました。書道の上位段数保持者でもあった、僕のおじいちゃんです。
僕は昔からおじいちゃんのことが大好きで、いつもおじいちゃんの字を真似て文字を書いて遊んでいました。
「型破りな書き方をしている」とよく家族には叱られていたのですが、おじいちゃんだけは「あいつの好きにやらせとけ」と寛大に受け止めてくれました。
今思えば、そのおじいちゃんの寛大さがあったからこそ僕独自の書のスタイルが出来上がっていったのだと思います。
(↑夢中になって字を書いて遊んでいた時、床に散らばった沢山の黒い文字を見て、「まるで黒蛇みたいだ」と思ったことから、現在の名前になりました)
▼現在の活動
「書で生きていく」と決めて、早速ホームグランドである宮崎市街地の路上で投げ銭のストリートパフォーマンスを始めてみました。
普段から付き合いのある友人や僕のことを知ってくれている方が元々周りにはわりと多かったということもあってか、滑り出しから好調でした。
(↑活動を始めてすぐに地元の友人たちが立ち寄ってくれました)
まだこの活動を始めて4ヶ月ほどですが、今は書だけでなんとか生活していけるようになってきました。本当にありがたい限りです。
他にも、ストリートパフォーマンスから輪が拡がって、個人の方やお店の方から個別に字を書いて欲しいというご依頼を頂いたり、
SNSでライブ配信を行い、リアルタイムでお題をもらって字を書くなど、まだまだ手探りではありますが、少しずつ活動の幅を拡げています。
(↑最近の作品です。他の書家さんの作品を見たり、練習を重ねていく中で字のバリエーションも増えてきました)
▼なぜラスベガスなのか?
活動を続けながら半年ほど経って、僕の中にある疑念が湧いてきました。
宮崎には人情に厚い人が多いということもあり、僕は「宮崎だからやっていけてるのではないか?」と思い始めたのです。
ラスベガスはご存知の通り、カジノの街です。
一攫千金を夢見て遠方からも多くの人が集まり、一度に全財産を失い泣く人もいれば、巨額の富を得て笑う人もいます。
そんなDead or Alive、天国と地獄が入り混じる混沌とした場所で、
一文無しから再起を願ってストリートパフォーマンスをしている人たちがいます。
そして、目の肥えたカジノ客は、本当におもしろいパフォーマーにだけお金を落としていきます。
そんな縁もゆかりもないアウェーの地で、崖っぷちに立ちながらも命懸けでパフォーマンスをする人達と、一緒に肩を並べて勝負がしてみたい。
一切甘えの利かない場所で、自分の実力がどれほど通用するのか試してみたいという気持ちから、海外初挑戦はラスベガスでと決めました。
もしそこでウケなかったら、ただ肩を落として帰ってくるのではなく、
なぜウケないのか、どうしたらウケるのか、それを分析して都度改善を加えながらチャレンジしてみたいとも考えています。
▼資金の用途
僕(黒蛇)・アシスタント・カメラマンの、3人の渡航費および現地での滞在(10日間の予定)にかかる費用
※「移動研究家」の友人の協力によって、3人分でもこのくらいの渡航費&滞在費で抑えられそうです。
▼最後に
路上パフォーマンスをしていると、日々色んな人と出会います。
中には自分に自信を持てない人、心に問題を抱えている人もいます。
本当はみんな、何かしら好きなことや特技を持っていると、僕は思っています。
「自分には何もない。やりたいこともない」という人は、きっと自分でそのことに気づいていないだけ。
ラスベガスに行って路上パフォーマンスをしたところで、全然ウケなくて、大失敗で終わって帰ってくるかもしれません。
でも僕は、生まれた場所や住んでる場所に関わらず、自分の好きなことややりたいことで、人からの評価を得て、しっかりとお金も稼ぎ、生きていけるということの証明をしてみたいです。
そして、やりたいことが見つからなくて職を転々としていたあの頃の自分のような人にその姿を見せたい。
その夢を叶えるために、どうか僕をラスベガスに送り出して頂けませんか。
皆様からのご支援、何卒よろしくお願い致します。
黒蛇
Facebook・Instagram・Twitter ⇒ @kurohebi757
最新の活動報告
もっと見る公開終了まであと24時間!!
2017/08/31 02:17皆様こんばんは、書家の黒蛇です。 光陰如流水 (こういんりゅうすいのごとし) これは、時間が経つのが早いという 意味の五字熟語です。 最近僕はこの五字熟語そのものという感じです さて、 クラウドファンディング公開終了まで 残すところあと24時間を切りました。 ですが 僕はまだ諦めてません!!!!! 可能性があるなら、そこに全力を注ぎます。 一度やると口に出したからには、 何としてでもやり遂げたい。 命を懸けて、立ち向かいます。 それが、今まで支えてくれた人への 恩返し、また僕と同じような経験をした人、 心を病んでしまった仲間、 そういう人たちが 何かに気づくきっかけになりたい。 そして、自分自身の挑戦。 この先もその想いで挑み続けます。 毎日、命懸けで見えない敵と戦っています。 どんなに格好悪くても、もがき続けます。 誰から笑われても、情熱を燃やし続けます。 どうか 僕を支援してください。 クソガキの夢を叶えさせてください。 どうぞよろしくお願いします。 書家 黒蛇 もっと見る
黒蛇 ストリート書道 (宮崎)
2017/08/25 02:57 こんばんは、書家の黒蛇です。 福岡、東京での県外遠征を終えて、 無事、宮崎に帰って来ました。 本当にありがとうございました! 沢山の人との出会いの中で 新たな自分になりました。 まだ成長し続けなくてはいけない、 そう感じて 今日、看板を作り直しました。 左が今日出来上がった看板です。 前回製作した看板と比較してみてください。 右の下手さが分かりますねw これを上手いと思って、 ドヤ顔してたことは内緒です(笑) さて、 帰って来て、興奮冷めやまぬうちにと 次の日、一番街でストリート書道を行いました よし、始めるぞ。と1つ深呼吸をした時、 「これはあなたの作品ですか?」と 少しかすれた、柔らかい声が耳に入って来た。 目を向けるとそこには60〜70歳くらいの 小さなおじいちゃんが立っていた。 「これはあなたの作品ですか?」 そう言って指をさした方には、 僕が書いた失敗作があった。 「はい、これは僕が書いた作品ですが、 失敗作なんです。」 僕は素直にそう言った。 するとそのおじいちゃんは 「ますますその作品が欲しい!」 と満面の笑みでこちらを見ていた。 全体のバランスの悪さ、字の下手さ、 色紙の汚れ、 これらの理由で失敗と思った僕の作品を 欲しいと言ってくれた。 なぜだろう? 僕の中では?がいっぱいでした。 「おいくらですか?」 そのおじいちゃんはお金を払おうとしていた。 「失敗作なので、僕は値段を決めれません。 おいくらでも構いませんよ。」 そう言うと、 「そりゃーだめだよ、あなたが決めて!」 と眉をひそめるおじいちゃん。 「1つ条件を出していいですか? この作品とは別にもう一枚書かせてください、 そちらと合わせて6000円でどうでしょうか?」 僕は精一杯考えて答えを出した。 おじいちゃん「よし、それ乗った。」 黒蛇「ありがとうございます!!」 僕はいつも通り、全集中を筆先、 色紙、墨、呼吸に注ぎ、 無我夢中で書に向き合った。 出来上がった作品を見て、 ふっと僕の息が抜けていくのが分かった。 そして、そのおじいちゃんの 拍手とウルウルした目を見て、 心が揺れた。 おじいちゃん「ありがとう!」 黒蛇「ありがとうございます!」 書いた僕も、見ていたおじいちゃんも 感動する一瞬がそこにはあった。 そして、6000円と提示したはずが、 1万円という対価に変わっていた。 僕は、この一瞬のために書いている。 作り手と受け手、その両方の 息が合った時、想像を超える作品が出来上がる そのおじいちゃんはその一瞬と僕自身に お金を支払ってくれたと感じました。 技術が伴わなくても、想いは伝わった。 少しかもしれないが人の心が動いた。 なんとも言えない達成感で満ちた。 とてつもなく幸せだと感じた。 僕には、僕にしか書けない作品がある。 目の前で見なければ、 体感することができない感動がある。 字の技術には自信が無いですが、 何かを伝えられる自信はあります。 自らを奮い立たせて、これからも 邁進していきます。 今後もどうぞご支援、ご声援のほど よろしくお願いいたします。 書家 黒蛇 もっと見る
黒蛇 県外遠征 (東京)
2017/08/15 18:39こんにちは!黒蛇です。 渋谷でのストリート書道、 また各地でクラウドファンディングの宣伝など 東京で様々な活動をすることができました。 本当にありがとうございました! ここで突然ですが、 東京で感じたことベスト3を発表します! - No.3 - 密度がすごい。 僕はいつもキャリーバッグに道具を入れて 移動しているのですが、 建物や人の密度が予想の遥か上をいってて、 壁や電柱、改札にぶつけながら 移動したのを覚えてます。 (ごめんね東京) (ごめんね道具たち) - No.2 - 熱量の質の違い 宮崎と東京で言葉遣い、内容、口調、表情、 それらを直接感じた際に思ったこと、 それが熱量の違いでした。 何かしら迷い、苦しみ、不安はある。 大小を問わずにある。 そんなこと忘れて楽しもうぜ感がすごかった。 その中でも何か自分を表現したくて、 服装だったり、音だったり、態度だったりで 無意識のうちに表現してる 騒がしい街だったけど、 無のアートがそこにはみえたと感じました。 場所は違えど、本気で何か取り組んでる人に 寛大で、そして冷酷な 現実と想像が入り組んだ場所 そんな街だと今の僕はそう感じました。 そして、宮崎でも戦える! とも感じました。 - No.1 - やはり行動する大事さ すごく当たり前のことだけれども、 行動するということがすごく大事で ただ闇雲にすればいいってもんじゃない。 今回東京に来たのは、 自身のクラウドファンディングの成功と 精神力と技術の進歩をするため そして、その土地独特の雰囲気を感じて 知らない世界を知るため そのために行きました。 東京に行かなければ見えなかったもの 触れられなかったもの、感じれなかったこと いいか悪いかは問題じゃない。 他人からの目線なんかもっと問題じゃない。 東京は夢を喰う場所だ。 そう言われて、実際に目にしたもの 僕からすると真逆だった。 そう強く感じた県外遠征でした。 小さな街の路上に出ることがすごく怖かった あの時の自分から、大都会のど真ん中で 怖かったけど自分を奮い立たせて 命を懸けて全力で挑んだこと 挑んだことは今も昔も変わらない。 挑んだから変わっていけた。 こんな俺にでもできたんだ。 でもまだまだ満足はしてない、 僕ならもっとできる、 僕にしかできないことがある、 僕は僕自身を信じてます。 だから、どうか僕を信じてほしい。 1人では行けないんです。 どうか皆さまのお力を貸してください! 今後ともよろしくお願いいたします。 書家 黒蛇 もっと見る
コメント
もっと見る