2021/01/07 23:02


令和2年9月7日 (月)
会場:曹洞宗 雲栄山 永谷寺
https://www.facebook.com/%E6%9B%B9%E6%B4%9E%E5%AE%97-%E9%9B%B2%E6%A6%AE%E5%B1%B1%E6%B0%B8%E8%B0%B7%E5%AF%BA-169038059843031/

「勧進キャラバン」第4回のイベントは、新潟県五泉市にある永谷寺(ようこくじ)さんで行いました。こちらの会場をはじめ、新潟では槙兄弟に大変にお世話になりました。槙兄弟の3男「槙東佑(まきとうゆう)さん」、4男「槙東契(まきとうけい)さん」は永平寺での修行仲間です。


新潟でのお寺めぐり


岐阜を早朝に出発したキャラバンは、まず柏崎市に到着しました。
「普広寺」というお寺で、住職の槙東佑さんにお経をあげていただきました。

隣のお寺の奥さんにもお参りしていただき、柏崎のキャラクター「あまびえちゴン」を仏像に貼ってくれました。東佑さんとは10年ぶりの再会でしたが、すぐに修行時代の記憶が蘇りました。今回のキャラバンでは、様々な形で修行時代の仲間に助けてもらっています。

曹洞宗 神興山 普広寺 http://www.kitajyo-fukouji.jp/

昼食は小千谷市まで行って「へぎそば」をご馳走になりました。すごくボリュームがあるように見えますが、さっぱりしていて、どんどん箸が進みます。

小千谷には槙兄弟の実家である「潮音寺」があります。こちらは2男の東脩(とうしゅう)さんが住職をされていて、勧進仏像を拝んでいただきました。猫のたくさんいるお寺でしたが、一匹だけが仏像に興味津々。

曹洞宗 潮音寺 https://www.city.ojiya.niigata.jp/soshiki/shogai/tyouonji.html


夕刻のイベント

 
五泉市の山深い道を進んでいくと、立派なお寺が現れます。ここが今回のイベント会場である「永谷寺」。住職は兄弟の長男である「吉原東玄(よしはらとうげん)さん」です。非常に大きな本堂は歴史を感じさせるものが多くあり、境内にも様々な仏像やお地蔵さんがいらっしゃいます。そのうちの一体にはマスクがつけられていました。

イベントは17:30から屋外で開催し、東玄さんのご家族をはじめ、近隣からたくさんの方々に参加していただきました。曹洞宗式の法要を行ったあと、東玄さんが持ってきたギターに合わせて般若心経をお唱えしました。東玄さんはとてもユニークかつエネルギッシュな方で、オンライン上の様々な方法で発信されているので、もしよかったら検索してみてください。


宿でのおもてなし


法要後、五泉市の宿まで案内してもらい、山間部ならではの夕食をご馳走していただきました。そこで東玄さんが、今のお寺を継ぐことになった話を聞かせてもらいました。そこで東玄さんが、今のお寺を継ぐことになった話を聞かせてもらいました。東玄さんは槙兄弟の長男なのですが、苗字は「吉原」。長男が養子に出ることは珍しいのですが、下の3人の弟たちがまだ幼いことを気遣って、自分が別のお寺を継ぐことを決意したそうです。

今回、東玄さんにイベント開催を頼んでくれたのは、槙兄弟の4男「槙東契さん」。事前に新潟でのイベント会場を探していることを相談したら、「俺に任せておけ」と、長男の東玄さんにお願いしてくれたのです。ちなみにその東契さんは東京でのイベントで登場します。
新潟は槙兄弟の男気を感じる回になりました。


インタビュー


最後に、今回のイベントに参加してくれた、ある女性から聞いたお話を紹介させていただきます。その方が持ち寄ってくれたのは、マラソンのゼッケン。さすがにそれを仏像に貼ることはできませんでしたが、そのゼッケンを仏像の前に置き、法要を行わせていただきました。

実は2020年に開催予定だった「東京マラソン」に出る予定だったのですが、コロナで中止になってしまいました。持ってきてくれたのは、そのゼッケンです。その後「名古屋ウィメンズマラソン」に出ることにしたものの、それもやはりコロナで中止になってしまったのです。そんなことが重なり、消化しきれない思いを抱えていたところ、このキャラバンの法要に参加したことで心がスッキリしたとおっしゃっていただきました。

オリンピック開催も未だ不透明な現状ですが、同じような境遇の方がたくさんいらっしゃることが想像できます。是非そんな方は「勧進仏像」そして大仏にその想いを託していただけたらと思います。

風間天心