Check our Terms and Privacy Policy.

【コロナ大仏】を造立したい。みんなの心を前向きにするためのシンボルに!

僧侶でありアーティストでもある風間天心が、新しい大仏造りを企画します。新型コロナ禍によって、人々の中に充満した不安や怒りを浄化し、前を向くためのシンボルが必要だと感じています。そして微弱な光も受信する巨大なアンテナのような、大きな大仏を求めたい。皆様の祈りとご支援によって、大仏が造立されますように。

現在の支援総額

3,854,621円

128%

目標金額は3,000,000円

支援者数

336äşş

募集終了まで残り

終了

このプロジェクトは、2020/05/24に募集を開始し、 336人の支援により 3,854,621円の資金を集め、 2020/06/27に募集を終了しました

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

【コロナ大仏】を造立したい。みんなの心を前向きにするためのシンボルに!

現在の支援総額

3,854,621円

128%達成

終了

目標金額3,000,000円

支援者数336人

このプロジェクトは、2020/05/24に募集を開始し、 336人の支援により 3,854,621円の資金を集め、 2020/06/27に募集を終了しました

僧侶でありアーティストでもある風間天心が、新しい大仏造りを企画します。新型コロナ禍によって、人々の中に充満した不安や怒りを浄化し、前を向くためのシンボルが必要だと感じています。そして微弱な光も受信する巨大なアンテナのような、大きな大仏を求めたい。皆様の祈りとご支援によって、大仏が造立されますように。

このプロジェクトを見た人はこちらもチェックしています

■ はじめに

 新型コロナウィルスの感染によって亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げますとともに、罹患された方々には心よりお見舞い申し上げます。

 また、新型コロナウィルスの影響によって開催や存続を断念せざるを得なくなった事業者様へ遺憾の意を表します。

灯篭を用いた風間天心の作品


■ プロジェクトの内容

 大仏造立に向けて、プロジェクトは2段階に分かれています。
今回の募集は、① 第1弾「勧進キャラバン」に対する支援募集です。
大仏造立自体の資金は、② 第2弾「コロナ大仏造立」にて改めて支援募集します。


第1弾「勧進キャラバン」への支援募集

 【募集期間】2020年5月24日〜6月27日

 今回の募集で集められたお金は、この「勧進キャラバン」の資金に当てられます。まず、車で牽引できる大きさの仏像をつくり、その仏像を率いて日本全国を巡回する「勧進キャラバン」を行います。各地の寺院を拠点にして参拝者に向けた法要を行います。参拝者には、コロナの影響によって損害を受けた数多の事業、学校、家庭、医療機関など、あらゆる残骸(*)を持参して仏像に貼り付けてもらい、これまでの厄災を浄化します。そして、コロナ感染によって亡くなられた方々を供養させていただきます。この勧進キャラバンを行いながら、最終的に造立する大仏を設置する場所を定めていく予定です。
(* 中止になったイベントのチラシ、なくなってしまったお店の紙袋、マスクや衣装など)
 
大仏の「設置場所、大きさ、形態」については、キャラバン中にいただいた情報やご意見を参考に決められたらと考えております。

勧進キャラバンのイメージ

■ 僧侶でアーティストだからできること

 はじめまして。僧侶でありアーティストでもある風間天心と申します。北海道の曹洞宗寺院でお務めしながら、アーティストとして作家活動を続けています。

 僧侶は、神仏や死後などの「目に見えない」世界と、感情や精神などの「目に見えない」人間の心に向き合います。そして、その「目に見えない」世界や心を、目に見える形で表現してきたのがアーティストです。子どもの頃から「目に見えないもの」に興味津々だった僕は、「目に見えないもの」を学んだ上で、形にして伝えるために、僧侶とアーティストの両方を選びました。

風間 天心 (写真:小牧 寿里)


 新型コロナ禍の影響で、世界中のあらゆる職業の方々が苦しい想いをされています。そして、檀家さんと生身で向き合い続けてきたお寺もまた、日々のお参りや葬儀、法要の中止により大変苦しい状況に置かれています。どこのお寺も、この先どのようにしていくべきかを必死に模索している所です。一方、僕自身は住職ではなく、良くも悪くも自分が代表となるお寺を持っていないのです。そんな僕だからこそ、世のために邁進できることは何かを考えた末、思い至ったのが「大仏をつくる」ことでした。アーティストとしての表現、モノづくりの経験が、そこで十分に活かせます。

ヘリウムガスを用いた風間天心の作品


■ 疫病が蔓延すると造立された祈願のための巨大な大仏。コロナ蔓延の「いま」だから… 

 古来日本では、大きな疫病や飢饉、災害が蔓延すると、祈願のために巨大な大仏を造立しました。それが実現した背景には勧進聖(かんじんひじり)と呼ばれた僧侶が活躍し、旅をしながら資金を集めていたのです。行基上人、空海上人をはじめとした聖たちは、大仏や寺院の建立/ 再建にとどまらず、あらゆる公共事業をプロデュースし、実現させました。そんな古き方法論を見習って、日本各地を巡回して人々の想いを集めながら、現代だからこそできるクラウドファンディングを活用して、支援を募ることにしました。

 しかし、大仏造立という、個人の力だけでは手に負えない壮大な計画を実現させるためには、たくさんの仲間が必要です。幸いにも僕には、いつも斬新なアイデアを共有し、協力しあっているアーティストの仲間がいます。今回のプロジェクトも、彼ら「German Suplex Airlines」と共に企画立案をさせていただきました。

カトリックの巡礼道を風間天心が托鉢しながら踏破したプロジェクト(写真:Lukasz Gasiorowski)


■ German Suplex Airlines(ジャーマンスープレックスエアライン)

 German Suplex Airlines

 本プロジェクトを共に進めていく「German Suplex Airlines」は、アーティストグループです。6 人の作家が集い、独自の表現をどのように社会へ浸透させていくかを考え、様々な分野のプロフェッショナルたちと協同しながら、プロジェクトとして実行することを活動の柱にしています。また、今回のプロジェクトのように、所属作家個人が抱える作品プランやプロジェクトを基盤にし、グループ全体の能力を生かしながら、発展させていくことも行なっています。

「German Suplex Airlines」の各作家がデザインした靴


 ジャーマンスープレックスとは、人の天地を逆さまにして床に叩きつけるプロレス技です。僕たちは大きな目的として、天地がひっくり返るような概念の転換を生み出せはしないかと考えています。更に、後に付いたエアラインが意味するものは、ひっくり返ったものを上昇させるイメージを与えることと、社会に浸透して得ていく資本で航空会社を持つという、物理的目標を持つ為です。アートという思考。それだけでどれだけの物を得られるかを貪欲に追求しています。

 German Suplex Airlines の代表、前田真治の作品


 一人に与えられた力/ 環境/ 時間では限界があります。個人での活動を継続させながらも、そこではできない多角的な可能性にトライアルし続けなくてはいけません。「German Suplex Airlines」のアクロバティックな戦い方、そしてグループとしての体系が、まさに翼を与えてくれています。


■ 大仏造立への想い

 世界中の人々が目に見えないウィルスの恐怖に苛まれ、経済危機に対して先行きの見えない不安を抱えています。しかし今、何よりも怖いのは、コロナウィルスそのものではありません。みんながストレスに押しつぶされ、近しい人をも忌避し、攻撃してしまうことです。僕自身もまた、内から生じてくる負の感情と葛藤する日々を過ごしています。外に刃を向けられない優しい人は、自らにエネルギーを籠らせて自滅してしまうかもしれません。

「蔓延するマイナスのエネルギーをプラスのエネルギーに変えるためには?」
「それぞれの出し得る力で、誰もが参加できる前向きなアクションとは?」

そんなことを考えた結果、たどり着いたのが「大仏という祈りの対象、エネルギーの方向性」を生み出すことでした。

水引を用いた風間天心の作品


 疫病が流行した遠い時代の人々の心は、想像することしかできませんが、きっと今と同じような「心の分断」が起こっていたのだと思います。そんな時に、みんなで力を合わせて巨大な大仏を作ろうと協力し、邁進する。昔の日本にとって仏教の役割とは、人々のエネルギーを集約して転化させるプリズムのような存在だったのではないかと思うのです。



■ 資金の使い道

・仏像、キャラバン道具、制作費 100万

・作業場確保、機材使用費 30万

・人件費 70万

・設計、デザイン料 30万

・リターン費用 20万

・諸経費(手数料ほか) 50万

※今回の予算には大仏造立の費用は含まれておりません。大仏を造るための費用は、第2弾「コロナ大仏造立」支援募集で改めてお願いいたします。第1弾で集まった資金が予算より多くなった場合は、第2弾の経費に補填させていただきます。

風間天心の個展「信仰」にて敷き詰められた五円玉



■ リターンについて

(海外への発送について)
 海外へのリターン発送は、別途送料をいただく場合があります。また、現在、多くの国へ郵送ができない状況となっております。状況が改善した段階での発送となりますことをご了承ください。


・「御礼メール」

  支援募集が終了したのち、メールにてご支援へのお礼をさせていただきます。
(風間天心が描いた合掌の画像をメールにて添付いたします。)



・「仟 Buddy、伍仟 Buddy、壱萬 Buddy」(*)

 僕たちが考案した善意という性格を持ったお金「Buddy(*本文末に詳細あり)」という紙幣をお送りします。将来、このお金に込められた善意が循環することを願って創作したものです。お届けするBuddyには裏面も別のデザインが印刷されております。
(これはあくまでも創作物であり、金券ではありません。日本銀行券、仮想通貨、商品券などとは交換できません。また、現在制作中のため、実際お届けするBuddyとは若干の差異が出ることをご了承ください。)

壹萏 Buddy


・「水引アクセサリー」

 風間天心作成の水引アクセサリーをお送りします。
お好きな色、3色(光沢の有り無し)を備考欄に記入いただけたら、できるだけ近い色を選んでお結びします。記載がない場合はランダムに配色させていただきます。(飾り部分 2cm程度)

水引アクセサリー(水引部分 2cm程度)


・「勧進キャラバン仏像のポストカード」

 「勧進キャラバン」でお連れする仏像を撮影したポストカードをお送りします。支援額によって、1種類、3種類、5種類のバリエーションをご用意しております。(キャラバン終了後のお届けになります。画像はイメージです。)

勧進キャラバンでお連れする仏像のイメージ模型


・「支援者として造立大仏横にお名前を明記」

 最終的に完成した大仏の横に、支援者としてお名前を明記させていただきます。備考欄にご自身が明記したいお名前を必ず記載してください。また、お名前の明記を希望されない方はその旨を必ず記載してください。(お名前の明記は2020年12月末予定の大仏完成時になります。)

支援者のお名前を明記したイメージ


・「オリジナルデザインの御朱印帳」

 僕たち「GermanSuplexAirlines」の作家がデザインしたオリジナルデザインの御朱印帳をお送りします。下記の画像は風間天心の水引を施したデザインになります。1ページ目には「コロナ大仏」の御朱印が書き込まれますが、残りのページはそれぞれの御朱印集めに使用してください。(御朱印帳は現在制作中のため、実際お届けする物とは若干デザインの差異が出ることをご了承ください。)

御朱印帳デザインの一例

実際の水引を貼っているので、光沢があります。


・「勧進キャラバンの際、あなたがお住いの町で一日滞在します」

 この項目が入ったリターンに支援いただいた場合、勧進キャラバンで全国をまわる途中で、支援者がお住いの町を必ず通り、そこで法要を行った上で一泊します。町内で協力寺院が見つからない際は、どこか別の場所にて法要を行います。(海外への渡航費を準備していないため、日本国内限定とさせていただきます。)

  カトリックの巡礼道を風間天心が托鉢しながら踏破したプロジェクト      (写真:Lukasz Gasiorowski)


・「作家が制作した実際の作品」

 「German Suplex Airlines」の作家が実際に制作した作品をお送りいたします。
下記の作品は、風間天心が水引を用いて制作している平面作品「Ebb-Ripple-910R」になります。(作品サイズ:高さ91cm × 幅 91cm × 奥行3cm、素材:水引/木、制作年:2019年)

水引を用いた風間天心の作品「Ebb-Ripple-910R」


■ 様々な形での協力のお願い

 以下に例をあげるような、様々な形でご協力していただける方も募集しております。ご検討いただける方がいらっしゃいましたら、下記アドレスまでご連絡ください。下記画像は、仏像/仏具/社寺建築などの設計を行なっている「株式会社 齊藤社寺設計室」から参考として提供いただいた設計図になります。

画像提供:株式会社 齊藤社寺設計室


・大仏の造立地として敷地を提供していただけるお寺。

・勧進キャラバンで、現地の拠点となってくれるお寺。

・勧進キャラバンで使用する車両を提供、もしくはお貸しいただける方。

・法要にて、供養や祈祷の儀式を行ってくれる僧侶の方(宗派は問いません)。

・仏像、大仏の制作に協力していただける職人や仏師の方。

・仏像、大仏の歴史や造立方法について研究している研究者の方。

・リターン商品の一つとして作品を提供していただけるアーティストの方。(作品提供料については、ご相談させてください。)

etc.

〈連絡先〉 風間天心 tengshing.k@gmail.com


【予告】第2弾「コロナ大仏造立」への支援募集

【募集期間】2020年8月末〜9月末(予定)

 「勧進キャラバン」を実施しながら、並行して行うのが、第2弾目となる「コロナ大仏造立」に向けた支援募集です。第2弾で集められたお金は、実際に大仏を造るための資金に当てられます。2020年の年内には大仏を完成させて、開眼法要を行い、本年の災厄は本年の内に終結させることを目指しています。また、「勧進キャラバン」で巡回した仏像は大仏の中に収められる予定です。

第2弾のスタートのためにも今回のクラウドファンディングを成功させる必要があります。ご支援の程、どうぞよろしくお願いいたします!

最終的に造立する大仏のイメージ

■ 実施スケジュール

6月27日:第一弾 支援募集 終了。

7月〜8月:仏像制作、勧進キャラバン準備。

8月末(予定):第二弾 支援募集 開始。日本全国へ「勧進キャラバン」スタート。

    (キャラバン中は、ネット上で仏像が拝める「オンライン参拝」も予定しています。)

    (詳しい巡回先は現在未定ですが、全日本の主要都市を中心に回る予定です。)

9月末(予定):第二弾 支援募集 終了。「勧進キャラバン」終了。

9月〜10月(予定):大仏設計、大仏造立準備。

10月末(予定):「大仏造立」開始。

12月末(予定):大仏完成。開眼法要。

勧進キャラバンでの法要のイメージ


■ 補足説明

Buddy(*)

 Buddyとは、僕たち「German Suplex Airlines」が勝手に考え出した貨幣作品です。Buddyは、善意という性格を持ったお金です。通常、誰かからお金をもらう際、それがどんな形で扱われてきたかを知ることはできません。しかし、Buddyは「善意の対価として交換されなければいけない」というルールを与えました。今回お届けするBuddyを、将来あなたが何かと交換しようとするとき、相手はその通貨価値にではなく、「あなたがBuddyを持っている理由」、つまりBuddyが証明する「あなたという人間の善意」に応えてくれるのです。

あくまでも僕たちは、そんな「願い」を込める事しかできないのですが、「未来が、善意の循環でまわる世界になりますように。」と。

(Buddyはあくまでも創作物であり、金券ではありません。日本銀行券、仮想通貨、商品券などの通貨とは交換できません。)


カトリックの巡礼道で撮影した写真


■ 最後に

より多くの方々が、少しでも前に向かって進めるよう、プロジェクト実現に向けて邁進いたしますので、皆様のお力添えを心よりお願い申し上げます。


※募集方式についての説明
本プロジェクトはAll-in方式で実施します。目標金額に満たない場合も、計画を実行し、リターンをお届けします。また、到達した支援金額に応じてプロジェクトの規模が変動することをご理解ください。


最新の活動報告

もっと見る
  • 最終報告令和6年9月4日、2020年より4年がかりで目指してきた「大仏の安置」が完了し、9月末に改めて最終チェックを行ってきました。今回は、クラウドファンディングの目的であった「大仏造立」の最終報告として、完成した大仏の写真を披露せていただくと共に、「大仏造立プロジェクト BIG BUDDHA PROJECT」の共同主催者である前田真治と風間天心それぞれより、改めてご挨拶を申し上げさせていただきます。大変長文にはなりますが、ご拝読いただけましたら幸いと存じます。尚、今後も「ミニ大仏3000体」を目標に定期的にワークショップを開催していきます。大仏の経過報告なども含めて、時折こちらでもご報告を継続していく予定です。前面より背面より左側面より右側面より案内看板を設置してくれていました夜のライトアップ______________________________________________ご挨拶長月の頭でありながら夏の盛りとあまり変わらない暑さの中で、大仏は洞春寺の敷地、(住職曰く)鬼門の位置に鎮座することが叶いました。ここに至ったのも、ひとえに大仏造立を応援してくださった皆さまのお力添えがあってこそです。本当にありがとうございました。今、総括という意味で、約4年間の活動を振り返って気持ちを著そうとしているのですが、スタートから4年も経つと、記憶は都合良く補正がかかって、何もかもが素敵なものに変化しており、忠実に語ることは難しそうです。ただ、体に染み付いた記憶はまだ鮮明なようで「大仏」という単語への小さな筋肉の拒絶感や強張りで、決して平坦では無かったのだと伝えてくれます。確かに、キャラバンから製作終わりまでの活動期間は、体も心も疲れ切って、何度もバグっていたことを思い出します。おかげで、脱臼のように癖が付き、通常ならバグる必要もない場合でも、簡単にバグれる特技を身につけました。(一応補足しておきますが、バグるとは、体力や精神力のリミッターを超えた状態で、疲れも恐怖も感じず、まやかしで楽になる状態のことです。)そんな状態ではありましたが、活動中に大きな事故やトラブルも(多分)無く、関わった誰もが五体満足で活動を終えたことは大変幸運だったと思います。目ぼしいトラブルと言えば、高速道路で急に車の警告ランプが全て点いてアクセルを踏んでも反応しなくなったり、暴走族の集団が一斉に検挙されている中で何故か族の仲間だと思われたり、キャラバンに同行していた仲間が焼き魚定食を食べてアニサキスに酷い目に遭わされたり。新しいところでは、レンタカー屋で借りたばかりのトラックが、走行して1時間ほどで車を覆い尽くすほどの煙を吐いたり、大仏組み上げに合わせて台風が来たり、、。概ね、青ざめる程度で留まり後に笑い話として消化できるので、これらは「多少の苦労はさせるが決して不幸は起こさせない」といった、仏様の粋な帳尻合わせとみなしております。とにもかくにも、キャラバンから制作に至るまで、様々経験できた事は間違いなく財産であり、皆様がお力を貸してくださった事で得られた物です。我々のたわいもない狼煙に真摯に呼応して頂き、惜しまず援助して下さった皆様には、感謝の言葉もありません。今、大仏を洞春寺に建ち終え、この大仏が今後どのような役割を担っていくのだろう?と考えたりします。1000を超えるミニ大仏が肉感を支えている大仏は、製作して頂いた方々の想いや表現が剥き出しで荒々しく、どの小像も意味を投げかけてくるのでザワついています。うまく言えませんが、仏像の形に沿った街が現れたような感覚で、人の想いや表現というのは集まればしっかり馴染みのある空気感を作り出すのだなと妙な安心感を抱いたりもします。そういったものは本来、荘厳で静謐な大仏という印象にそぐわないものかも知れませんが、人間にとても近いというのも、これまでの大仏とは違うベクトルで何かを授けてくれそうな気がします。ありとあらゆる方々が手がけたミニ大仏群には、より取り見取りの解釈が並んでいるので、手を合わせた時、目に入ったミニ大仏に、思いもよらず人生の答えが描かれているかも知れません。そのように、誰かが込めた想いを誰かが受け取って少し気持ちを好転させるような連鎖が起きると素敵だなと思います。ちょうど秋も深まり、夜長を利用してあれこれと書き綴ってまいりました。お礼とか、完成のご挨拶とか、この文がそんな体に仕上がっているのかは甚だ疑問ではありますが、様々な気持ちが交錯して取り留めのないのも、またこの大仏にふさわしい挨拶文なのではと都合良く解釈しでおります。最後に、重ね重ねではございますが、大仏造立にご支援ご協力頂いた皆様へ心より感謝申し上げます。本当にありがとうございました。そして、大仏様。形になって下さってありがとうございます!令和6年10月吉日前田真治______________________________________________ミニ大仏1300体______________________________________________ご挨拶2020年、大仏をつくることを決めた2月の夜。寒空の月を眺めながら「これはきっと、一生をかけて向き合う覚悟がいるな」と、自分に言い聞かせたのを思い出します。覚悟はできていたものの、はじめて遭遇するパンデミックに翻弄されて、プロジェクトは何度も困難に見舞われました。その度に、たくさんの方々から様々な助けを借りて、なんとかここまで辿り着くことが出来ました。お伝えしたいことは山ほどありますが、あまり長くなっても仕方ないので、要点を大きく5つに絞りました。詳しいことは、皆様にお会いした際に直接お話できたらと思います。1 【 制作者の存在 】今だに誤解されている事実として、このプロジェクトは僕一人が始めたものでは無いということです。あくまでも、前田真治と風間天心の二人が共同主催者として、ここまで進めてきました。メディアに取り上げていただく際に、どうしても前田さんだけが切り捨てられることが多く、その度に残念な思いをしてきました。最終的に辿り着いた〈棚大仏〉も〈ミニ大仏〉も、途中経過で生まれた大仏プランは全て前田真治が考え出したアイデアであり、設計も彼によるものです。そして、安置場所である洞春寺に話をつけたのも前田真治です。歴史上の大仏が語られる際には、時の帝や僧侶名/寺院名のみが登場し、誰が設計し、誰が制作したのかは伝わっていません。このプロジェクトで伝えたかったことの一つは、大仏という姿が形づくられるには、実際に知恵を絞って汗を流す制作者や技術者が不可欠であるということ。もっと言えば、制作者(アーティスト)が主体となって作られる大仏もあって良いのではないか、ということです。2 【 魂 】プロジェクト内では、通算3回の開眼法要を行いました。まず、勧進キャラバンにお連れする〈勧進仏像の開眼法要〉次に、モエレ沼で大仏をお披露目をした際の〈大仏完成の開眼法要〉最後に、山口県の洞春寺で行った〈大仏安置の開眼法要〉開眼法要とは、仏像の目を開く、つまり魂を入れるための儀式です。しかし正直なところ、僕自身「魂とは何なのか」というのが明確にわかっていません。もちろん、儀式としての法要は不可欠であり、どのようにして魂が入るのかも原理的には理解しているつもりです。人間の意識を切り替える際に、形はどうであれ儀式というのは必ず必要な行為なのです。コロナ禍で人が集まれない時、個人的にでも何か儀式をした方が良いと思い、〈儀式をつくるワークショップ〉も開催したりしました。一方〈ものづくり〉をする中で感じるのは、作品を制作する過程で次第に何某かの〈魂〉が宿りはじめる感覚です。個人的にはこちらの方が体感として〈魂〉の実在を感じるのです。今回の大仏は、1300体以上の〈ミニ大仏〉によって構成されています。つまり、1300体の魂が込められているのです。『ドラゴンボール』の元気玉のように、〈みんなの思いが集まった大きなエネルギー〉こそが、この大仏の魂になっていると感じています。3 【 自己満足と公益性 】先日、あるお坊さんに大仏づくりの話をしかけたところ、「自己満足で大仏なんか作っちゃいけないよ」と一蹴されてしまいました。確かに、現状で存在する大仏の多くは維持費や修繕費が大きな負担となっており、プロジェクトを始めた頃も〈淡路の大観音〉の解体が話題となっていました。コスパ/タイパが重視される昨今、アート作品もまた、その存在意義に疑問が投げかけられています。創作意欲というのは人間に備わった生きる力の一つです。コロナ禍で鬱屈とした日々の中、ステイホームで絵を描いたり造形物を制作した人、DIYで家を改装したりする人も多くいました。僕が教えている中高生にも〈ミニ大仏〉をつくってもらいましたが、仏像を作ること自体が初体験なこともあり、みんな時間を忘れ楽しんで制作していたのを覚えています。大仏は形になりましたが、経費が底をついているため、現状では屋外での設置となっています。数十年もすれば綻びが出てきますが、使用している部材は簡単に手に入る木材等であるため、誰でも直すことが出来ます。残し続けることを後世に強いるのではなく、その時の人々が存続を欲すれば、必要に応じて修繕すれば良いのです。ただ、「何かを形にしたい」と芽吹いた創作意欲とエネルギーを、簡単に潰してはいけません。4 【 記憶と記録 】近年、立て続けに起こっている大災害。災害だけに限らず、辛い記憶は次第に忘れていかなくては身が持ちません。コロナという言葉に拒絶反応を起こしてしまうほど、コロナに関する記憶や体験も、早く忘れてしまいたい方が多いと思います。「皆さんにつくっていただいたミニ大仏を屋内で保護すべきではないか」とも考えましたが、ある程度は記憶を風化させていくことの必要性も感じ、大仏も〈風雨にさらされ自然に風化していくこと〉を受け入れることにしました。一方で「記録」は残していかなくてはいけません。プロジェクトのスタート時にも書いたように、1000年以上前の〈奈良の大仏〉が〈戦争、災害、飢饉、疫病〉を鎮めるために作られた経緯は、あまり知られていません。その事実を更に1000年後の後世に伝えるために、今、新たな大仏を経由する必要があると思ったのです。プロジェクトの一連の動きは、様々なメディアに記事として残り、オンライン上にも多くの記録を残しています。これからプロジェクトの記録集もまとめる予定です。パンデミックの中で、社会がどのように反応し、人々は何を想い、どんな行動をしたのか。当時の記録を辿ることができる、その一端は担えたかなと感じています。5 【 見通せない未来に 】「大仏をつくるなら今しかない」その想いだけでスタートさせたプロジェクトでしたが、初めは大仏の〈大きさ、姿形、作り方、場所〉が何も決まっていませんでした。〈今、本当に求められている大仏〉を見定めるためには、より多くの人から意見を聞くことが重要だと思ったためです。しかし、社会事態が日々変化するコロナ禍で、この不安定な目標を貫き通すのは、容易なことではありませんでした。一番大きな壁は、一度提示した〈型大仏プラン〉が金銭的に数年では実現不可能であることを認識した時でした。しばらくは、「時間をかけてもやらなくてはいけない」と自分を追い詰めましたが、前田さんが別軸で生み出した「棚大仏」が、実は今回の大仏コンセプトに非常に適していることに気づきます。あくまでもプロジェクトのゴールは〈大仏をつくること〉。できるだけ早く大仏を具現化するために、プランを大きく転換することにしました。そのお陰で、実現に至ることができたのです。指針となっていたのは、キャラバン第一回会場である須磨寺での対談で教えていただいた〈*ネガティブケイパビリティ〉という言葉。大きな壁にぶつかった時、〈目標を諦める〉のではなく、〈方法を転換しスライドさせること〉が肝要なのです。不透明な時代には、この姿勢が不可欠であることをプロジェクトを通して実感することが出来ました。(*答えの出ない事態や対処できない事態に耐える能力、または不確実さや懐疑の中にいることができる能力)以上、結局かなりの長文になってしまいました…申し訳ありません。大仏づくりを始めようとした動機として、「大仏を作るというのは一体どういうことなのか」を身をもって体験したいという思いがありました。そして、科学技術が発達し信仰心が変容する現代に、「大仏というのはどんな存在になりうるのか」を皆さんと共に考えたいという思いもありました。ぜひ、実際に山口まで足を運んでお参りしていただき、できれば大仏の一部である〈ミニ大仏〉をつくってみてください。この大仏を「私がつくった大仏」にしていただくことで、それぞれの中で感じた〈想い〉を教えてください。令和6年10月吉日風間天心______________________________________________最後に。改めて洞春寺へチェックに行った際、二人ともすぐに目に留まったミニ大仏がありました。それが、このお辞儀仏です。設置した際には他と同様の姿をしたミニ大仏だったのですが、〈蝋ろう〉で出来ているため、直射日光の熱で腰から曲がってしまったようなのです。まず、この形は大仏を屋外設置したことによって生まれた自然由来の形状(ある意味、神仏の力で生まれた形状)であること。それがこんなユニークな姿になっていることに驚きました。そして、まるで僕たちの想い(大勢の方にご迷惑をかけたことへの申し訳なさと、長いあいだ応援してくだっさった方々への厚い感謝の気持ち)を代弁してくれているようなこの姿に、深い感銘を受けました。と、いうことで、この姿をもって、最後のご挨拶とさせていただきます。これまで本当に、ありがとうございました!!!  もっと見る

  • 令和6年9月4日(ć°´)、とうとう大仏が完成しました。しかし、かなり急ピッチで作業を進めることになったため、未だ撮影も十分ではありません。9月末にもう一度山口へ赴き、最終チェックをした上で、改めてご報告をいたします。ミニ大仏ワークショップのご案内現在1300体ほどのミニ大仏が並んでおりますが、まだまだ棚は埋まっていません。9月28日(土)に、改めて洞春寺にて「ミニ大仏ワークショップ」を開催しますので、この機会にぜひ、大仏づくりにご参加ください。(今後も、年に数回程度はワークショップを実施する予定でおります。)【ミニ大仏ワークショップ in 山口1】日時:9月28日 (土)  10:00~17:00   (上記期間、お好きな時間にお越しください。)場所:洞春寺 観音堂内料金:500円 (お持ち帰りは+1000円)内容:セメント製の「ミニ大仏」に色を塗ったり、紙を貼ったりして、オリジナルの仏像を制作することができす。(道具は全てこちらで用意しています。)完成したら、6m の「令和の大仏 ( 棚大仏)」に奉納していただきますので、ぜひ、自分なりの願いや想いをこめて、制作してください。(作業時間は約2時間程です。)TV取材、記事掲載のご報告今回の大仏安置に伴い、メディア各社に取材をしていただきました。台風の取材も入りお忙しい中、ありがとうございました。「サンデー山口」8/30https://www.sunday-yamaguchi.co.jp/cms/news/240831-news2「yab 山口朝日放送」8/31https://www.yab.co.jp/news-list/202408313821 (映像)https://youtu.be/ubVKAf02iSs?si=OTaTNxt4qXq4U_u7「毎日新聞」9/2https://mainichi.jp/articles/20240902/ddl/k35/040/199000c「宇部日報デジタル」9/4https://ubenippo.co.jp/2024/09/04/4103288/ (映像)https://youtu.be/Wb0kipru3FM?si=S7_y7DqXYGRQJRUt「Yahoo!ニュース」9/4https://news.yahoo.co.jp/articles/2da4d0b8ea9db45ad207f2c43c48ca7b3a9da88d「中國新聞デジタル」9/6https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/523238 もっと見る

  • 「大仏安置までの道のり1」のつづき8/30(金) 豪雨→ 晴今日は一日中スコールなので、屋根のあるところで棚板を選別したりして、すぐに設営作業を再開できるように下準備。また、明日は芸術祭初日の上に、「開眼法要」と「ガクさん(陶芸家)の仏前結婚式」もあるため、洞春寺山内は、それぞれが大忙し。山口市内は厳戒態勢で、配達業者もすべて営業停止しているため、問い合わせもできない。明日からのワークショップに必要な道具も届かないので、急遽100均に買い出しにいくが、営業停止のお店が多数。とにかく荷物が届かないと進められないこともあり、対策に追われる。まだまだ大仏が不安定な状態なので、ずっと暴風を心配していたが、どうやら台風は逸れて弱まってくれたらしい。雨の上がった夜中に、近所のマックへ走る。ブンちゃんたちが作ってくれる一汁一菜はホントに美味しいのだけど、そろそろジャンクを接種しないと体力がもたない。8/31(土) 快晴朝から天気は晴れ渡り、昨日までの嵐が嘘のよう。札幌から送ったミニ大仏14箱も2日遅れで到着し、一安心。前日の話し合いで、「開眼法要と大仏設営を同時並行で進める」ことに決定。開眼法要は深野住職の導師のもと、ケンさん、フッさん、ブンちゃん、風間は僧侶側に。前田さん、川西くん、ニイさんは、ある種のパフォーマーとして大仏設営側に。やっと再開できた大仏設営は、「開眼法要」中になんとか足部分を取り付けられるまでに進む。法要後に、TVなどのインタビューを受ける。たしか17:45から5チャンネル(yab)で放映予定だったけど、すっかり忘れてた。そもそも洞春寺の居間にあるTVは、いつも点いていないし。今日からスタートした「水の上芸術祭」は大盛況。「公開仏前結婚式」が開催された事もあり、お寺全体がお祝いムードに。昔はお寺でよくやっていた「餅まき」は、やはりメチャクチャ盛り上がる。ご開帳中の観音様(重要文化財)前で実施したミニ大仏ワークショップにも、沢山の人が来てくれて、新たなミニ大仏が33体。9/1(日) 快晴今日は大仏前で深野住職の「生前葬」を実施。さすが、いつもユニークな深野さんの葬儀なだけあって、法要中に何度も笑いが起きる。それが「誰の葬儀なのか」が、参列者にも明確に伝わる。それが生前葬の特徴。大仏自体はやっと棚板をつける準備ができて、昨日スカウトしたコウノさん(洞春寺敷地内にある児童養護施設の職員)も一日中手伝ってくれたお陰で、明日には完成できそうな所まで進む。午前中だけの予定だったミニ大仏ワークショップは午後にも延長して、新たなミニ大仏は更に36体。2日間で69体のミニ大仏が誕生。風間は北海道に戻らねばならず、離脱。帰還直前に、大仏設営中ずっとカメラを回してくれていたハイジ(オランダ人アーティスト)のインタビューに答える。9/2(月) 晴土台となる部材が組み上がり、何百とある棚板を1枚ずつ、選別しながら打ちつけていく。台風天候と打って変わった猛暑の中での作業。今日の作業は昨日から引き続き、ニイさん、コウノさん、ブンちゃんが来てくれる。ニイさんは木こりの技術を活用し、木の枝からロープを垂らしたプロの高所作業。コウノさんが持ってきてくれた「スライダー式はしご」も必須道具。全国を共にまわって想いを集めてきた1mほどの「勧進仏像」は、大仏の中に入れる「お内仏」として左足部分に収納。洞春寺のお檀家さんから奉納された「仏舎利 (ブッダの骨)」も中心に収納。作業は夜まで続き、ケンさんが持ってきてくれた夕飯は大仏の中で食べる。竹林の中に浮かび上がる「夜の大仏」はとても幻想的。これでやっと組み立て作業は完了し、あとは明日「ミニ大仏」を並べていけば、、完成!9/3(灍) 晴朝早くから、芸術祭の出展アーティストや洞春寺に滞在している方々にも手伝ってもらい、約1300体のミニ大仏を並べていく。クラウドファンディングをはじめとした、出資者のお名前を明記した看板も打ちつけ。(今回の木札は仮のもので、新たに制作します。)プロジェクトの最終局面、7日間の「大仏安置までの道のり」がやっと完了します。前田さんも川西くんも今日中に帰らなければいけないので、高い所に載せるのは後日ニイさんにお願いすることに。細かいところまでチェックができていないので、今月中に改めて「洞春寺」伺う予定です。9/28(土)に、改めて洞春寺にてワークショップも実施予定なので、お近くの方はぜひ! もっと見る

コメント

もっと見る

投稿するには ログイン が必要です。

プロジェクトオーナーの承認後に掲載されます。承認された内容を削除することはできません。


    同じカテゴリーの人気プロジェクト

    あなたにおすすめのプロジェクト