これまで32都道府県45会場をキャラバンで巡り「勧進イベント」を行ってきました。
番外編も含めて、全会場のご報告をしていきますので、ご自身も一緒に旅をしている気持ちでご覧ください!
「勧進キャラバン」は、9月4日(金)が第1回目のイベントとなっていますが、実はその前に、「勧進仏像(かんじんぶつぞう)」の「開眼法要(かいげんほうよう)」を行ってもらうことを決めており、キャラバン日程としては第0回目にあたるイベントを開催しました。
できたてホヤホヤの仏像をのせて
令和2年9月1日 (火)
会場:高野山真言宗 金剛宝閣 大師之寺
http://www.daishinotera.jp/
僕と前田さんとバイナルマンは、それぞれ別々の車で四日市に向かいました。前日、尼崎市に到着したばかりのワジーは前田さんの車に同乗して。
その日の朝方に、ようやく形になった「勧進仏像」は、前田さんが運転する「大仏カー」の後ろに固定されています。今日の向かう先は、立葉了禅さんが住職をつとめる「高野山真言宗 大師之寺」。そこで、できたてホヤホヤの仏像に「魂」をこめてもらうのです。
(勧進仏像については、以下の活動報告をご覧ください。)
https://camp-fire.jp/projects/284798/activities/221685
関西の慣れない道を、寝不足の状態で走っていたせいか、気がつくと大幅に道を間違っていることに気がつきます。時間に余裕を持って出発したのですが、ナビの指示を見落としてしまったようです。「勧進キャラバン」の長旅に出発する前に、車で長距離を移動することに対し、「実はかなり大変な旅を始めようとしているんじゃないのか?」と、少し不安に…。
なんとかお寺にたどり着きましたが、前田さんの運転する「大仏カー」も、想像以上に時間を要して到着しました。車自体がとても重くスピードが出せない上に、排気ガスを処理するDPFランプがつく度に停車して処理を行う必要があるのです。これからは1時間くらい余裕を持って出発する必要がありそうです。
開眼法要の開始
スタッフ一同で、車にのせてきた「German Suplex Airlines」の作品数点をおろし、本堂に展示します。バイナルマンは撮影機材を設置し、配信と記録の準備してくれます。勧進キャラバンで開催するイベントは、全てFacebook上でライブ配信することにしました。以下のリンクから、これまでの法要映像をご覧いただくことができます。
https://www.facebook.com/bigbuddha.jp
開始時間は予定をオーバーしていましたが、了禅さんとご家族が用意してくれた昼食をいただき、「開眼法要」の開始です。了禅さんの他に、2人の僧侶が法要の手助けにきてくれていました。「意外と似ているとこもあるんだねぇ。」と、宗派が違う(曹洞宗と真言宗)お互いのお袈裟や着物を見比べながら、法要前の緊張感が入り混じった控え室。
法要を行なう僧侶の方々と、われわれスタッフ以外に、今日の法要に参列してくれた方々は全員で3名。そのうち2名は、なんと埼玉県から来てくれたそうです。そしてもう1人は、さらに遠く北海道からわざわざ駆けつけてくれた法華宗僧侶の上川泰憲さん。上川さんには、このプロジェクトの構想段階から相談に乗っていただき、クラウドファンディングも、まるで自分のことのように助けていただきました。
初めて間近で見る真言宗の護摩行は、何もかもが興味深く、美しく感じました。
その後も、ことあるごとに前田さんが、「あれ、なんかいいわ〜。」というのは、真言宗の礼拝の仕方です。姿勢は真っ直ぐのまま、膝を少しだけ曲げて「ちょこん」と体を下に落とすのが、真言宗の法要で初めに行われる作法のようです。
温かな「おもてなし」
法要が終わったのち、僕たちは作品や仏像を車に戻し、了禅さん達は法要の片付けです。
今夜宿泊させてもらうお部屋で少し休ませてらったあとに、夕食会場まで送ってもらいます。
美味しい食事をたらふくご馳走になり、お寺に戻ると、僕はいつのまにか眠ってしまいました。後からバイナルマンに聞いたところ、了禅さん、上川さんと一緒に、遅くまで盛り上がったそう。この後のキャラバンでも、運転や法要の疲労が限界に達し、せっかく招いてくれた住職さんたちと、語らいきれなかったことが何度もありました…。詰め込みすぎてしまったスケジュールの反省点です。
大師之寺の朝も新鮮な魚をご馳走になり、お寺には「大仏造立への募金箱」と「AR大仏のパネル」を置かせてもらい、温かなお見送りを受けて、いったん尼崎へ戻ります。
何から何までお世話になりっぱなしの「勧進キャラバン」の幕開けです。
了禅さん、奥さん、そしてご家族の皆様、法要をお手伝いいただいた僧侶の御二方、イベントにご参加いただいた皆様、誠にありがとうございました。大変お世話になりました。
また改めてお礼に伺わせていただきます。
風間天心