こんにちは。
新型コロナ感染拡大により学校教育の現場でも大きな混乱が起き、緊急事態宣言が徐々に解除される中でも、学校再開後はどのように授業をするのかなど手探り状態だということが想像できます。
こんな時だからこそ、LFAのように子どもを学習面と生活面でサポートする団体と学校が手を取り合い、「子どもたちにとって良い形」を一緒に考えて行ければと強く感じております。
そして今日は、休校期間中にオンラインで実施したLFA学習支援での一コマをご紹介します。
小学校5年生のリョウくん(仮名)は5人兄弟。学力としては小学校2~3年生程度と実際の学年と乖離のある状態です。
コロナ禍では、母親が一生懸命休校中の学校から出された宿題を毎日見ており、子どもたち本人も頑張って取り組んでいました。しかし、子ども本人からは「学校の宿題はよくわかんないからあんまやりたくない」との声も聞こえてきました。
実際にLFAが支援をする子どもに行ったアンケートでも「宿題を進める上での難しさは何ですか」と聞いたところ、「内容が難しい」と答えた子どもが約37%おり、ひとりで宿題を進めることは難しく、誰かと協力し合う、あるいは教えてもらいながら進める必要があると考えられます。
そこでLFAではリョウくんに対面での学習支援をしていた頃の続きで、本人の学力レベルに合わせた教材を送りました。
「オンライン学習」という今までと違う形で進めることに少し心配を感じるこちらとは裏腹に、リョウくんは家庭学習の中でLFAが送った教材に前向きに取り組んでくれるだけでなく、感想に「かけ算がもっとやりたい」など意欲的な言葉も見られました。
リョウくんのお母さんからは、「学校の勉強は難しいからやりたがらないときも、学習支援の教材は『これやり方わかる!』って向かっています」「学習支援の教材を特別なものとして楽しんでいる感じです」との温かい言葉が。
教材を学校の宿題をがんばる(机に向かう)きっかけにもしてくれている様子でした。
そしてリョウくんとのオンライン学習支援では、算数の学習も進めつつ、本人の「将来動物の保護施設を開きたいから、子猫や子犬の育て方を調べてみたい」という声にこたえ探求学習を進める時間もとっています。
写真は、リョウくんが調べ、考えた「犬と猫の育て方」です。
「子猫や子犬の育て方を調べてみよう」という予告出しをした次の週には、「今日はここに考えたことまとめて書くからね!」とリョウくん自ら取り組み、準備万端で臨んでくれたのです。
休校期間中に”学校から宿題がたくさん出されている”という子も多く、それをコロナによりいつもと違う環境に置かれている中でも一生懸命頑張ろうとして、疲弊していたり、打ちのめされそうになっている子どもや、保護者も、LFAが向き合う家庭の中にはいます。
その中で、LFAが行う学習支援では、今はあえて
<子ども本人の興味から始める学び>や
<強みを活かした学び(創作系のキットなどを送付した家庭もあります)>
を積極的に取り入れ、楽しむ時間をとっています。
コロナ禍でも頑張る子どもたちの日々の成長には、職員・学生ボランティアも驚かされることばかりです。これからも子どもたちひとりひとりの興味関心や成長にあわせ、向き合ってまいります。