こんにちは、Learning for All (以下、LFA)コミュニティ推進事業部です。
LFAでは6月から学校再開に伴い、徐々に対面の支援を再開しております。
手洗い、うがい、消毒などを徹底しながら、クラス同士の距離を取り、なるべく対面での会話は避けるような形で授業を行っております。
約3か月ぶりに直接顔を合わせての学習支援でしたが、子どもたちはみんな元気な顔を見せてくれました。
そして先日投稿させていただいた「動物の調べ方」に取り組んでいたリョウくんのエピソード続報を本日はお知らせします。
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小学校5年生のリョウくん(仮名)は5人兄弟。学力としては小学校2~3年生程度と実際の学年と乖離のある状態です。
オンライン学習支援では、本人の学力レベルに合わせた教材をLFAから送ったり、本人の「将来動物の保護施設を開きたいから、子猫や子犬の育て方を調べてみたい」という声にこたえ探求学習を進める時間もとっていました。
そんなオンライン学習支援について、お母さまより「子どもが友達と遊ぶよりも夢中になって、オンライン学習支援に望んでいました。少し自慢気でした。笑」という言葉をいただきました。
さらにリョウくんは6月に再開した対面での学習支援の際、自分なりに調べた「動物の飼い方」をたくさんまとめて持ってきてくれました(写真参照)。
担当の学生ボランティアの先生に、オンライン学習支援のときよりもさらに深く調べた「動物の飼い方」の内容を見せながら、ひとつひとつ笑顔で「これはね」と説明をしてくれる様子はとても誇らしげでした。学生ボランティアは、リョウくんがこんなにたくさんの文字を書いているのを初めて見たそうです。
彼にとって興味から新たな発見や学びを得る良い経験になったのでは、と思います。
それだけではなく、リョウくんは学習支援の後、学校の宿題で出される自学ノートへの取り組み方も変わったそうです。
お母さまからは、「適当だった自学ノートが、LFAの学習支援のおかげで自分やるべき勉強がわかったみたいで、しっかりテストに向けて苦手を克服する勉強が出来たんです。前は何がわからないのかもわからなかったから…今はたぶん見えてきたんですね。勝負どころがわかって、意欲に溢れています。本当にありがとうございます!」と嬉しいコメントが。
休校が明けた後、「リョウが、初めて学校の算数のテスト(内容はリョウくんが苦手な分数と小数の単元)で100点をとったんです!こういうひとつひとつの成功で自信を持って貰えたらって思っています。学習支援拠点の先生たちにぜひ報告してほしいです!」という嬉しいご報告もいただきました。
実は学習支援拠点内の勉強で、直接分数や小数を多く扱ったわけではありません。
ただ、以前は「どうせできないもん、算数はいやだ!!」とひたすらに言っていた彼が、学習支援拠点の授業を繰り返す中で少しずつ「できるようにはなりたいんだよ」「ちょっとずつならやってもいいかも」と発言してくれるようになったことは事実です。
もちろん昨年度から継続していたということもありますが、”好き”から始まる勉強と、”できるようになりたい”から始まる勉強の両方を学習支援で取り入れたことが、少しずつ「成功体験」を積むことにつながりました。
そしてそこから「苦手なものもできるようになるかもしれない」という気持ちになれたことが、彼の自学ノートへの取り組みを変えたのではないかな、と感じています。
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これからもLFAでは子どもたちひとりひとりの”好き”を尊重しながら、彼らに寄り添って活動してまいります。