昨日投稿した記事「LIP-Learningの現状と今後(トライアルの内容と結果報告)」では、LIP-Learningが始まった経緯や内容、今後どのように展開していきたいかについてお話しました。今回の記事から数回にわたって、実際にLIP-Learningを受講されている受講生の皆様からの声を紹介していきたいと思います。皆様がご支援くださった資金がどのような方々のために使われるのか少しでもイメージを持っていただければ幸いです。
受講生の方々には、以下の質問をいたしました。
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①LIP-Learningはあなたの日常生活においてどのように役立ちましたか?
②あなたとあなたの家族は新型コロナウイルスでどのような困難に直面しましたか?
③日本のどんなところが好きですか?これからも日本に住み続けたいと思いますか?
④その他必要なサポートやメッセージはありますか?
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※メッセージ原文は英語であり、掲載するのは我々が日本語訳したものです。
【以下、Aさんからのメッセージ】
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①LIP-Learningはあなたの日常生活においてどのように役立ちましたか?
まず最初にLiving in Peaceの皆様によるご支援に感謝をしたいと思います。私が受講している日本語プログラムは、私の日本における生活に不可欠なものとなっています。私の活動はコロナの影響で制限されていますが、私の日本語のスキルを上げるためにとても役立っています。先生はとても優しいですし、生徒の知識や能力などに応じた取り扱いを熟知しています。勿論、他の難民の皆さんもこのような素晴らしい機会を、と思っていると思いますので、自己中心的にはなりたくはないのですが、自分で日本語学校などの費用を賄うのはとても難しいため、もしも今後も受講を続けられるのであれば、是非続けたいと考えています。カリキュラムは全ての人に合うように作られていますし、私の現在および将来の人生の道を開いています。
②あなたとあなたの家族は新型コロナウイルスでどのような困難に直面しましたか?
コロナは私だけではなく、多くの人を様々な意味でジレンマに陥れたと思います。緊急事態宣言が出てからは、私の会社は全ての従業員を出勤停止とし、ほとんど自宅にいました。金銭的には、私は困った状況になり、他に収入を得る方法を探していましたが、見つけることができませんでした。しかし、幸運にも奨学金を得ていたため、最低限、家賃だけは支払うことができました。 非常に大変な状況ではありましたが、自宅にいることを利用して、休息をとるとともに、修士論文や将来のキャリアについて考える時間に充てることができました。また空いた時間で日本語の学習も継続しています。
③日本のどんなところが好きですか?これからも日本に住み続けたいと思いますか?
私は東京(特に秋葉原や下町)が大変好きなのですが、地方にも住んでみたいと思っています。地方には落ち着きと新鮮な生活があり、それを探検してみたいと思っています。今まで関西地方へ行ったこともないので、大阪という東京以外の大都市での生活にも興味があります。ただ経験と私の生い立ちなどから、地方の生活にも魅了されています。
④その他必要なサポートやメッセージはありますか?
支援者及び寄付者の皆様へ、難民一同を代表するとともに、私から、皆様のお気持ちや貴重なギフトに大変感謝を申し上げたいと思います。これには大変な意味があります。これは日本語学習の問題だけではなく、慈悲、無条件の愛であり、そして受容なのです。遠くの国から外国人として日本に居住することはとても大変なことです。しかし日本のような異なった社会で、支援を頂き、受け入れて頂けることは、難民の人生にとって大変大事なことです。これは我々に希望や幸福を与えてくれます。心の底から感謝を申し上げたいと思います。
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私たちの活動に賛同して頂ける方、ぜひともご支援のほど何卒よろしくお願いいたします。