タイから帰国した杉山さんが相談に向かったのは、名古屋でよく知られる喫茶神戸館(当時)と珈琲焙煎屋を運営する株式会社BeansBitou代表の尾藤雅士さん。
Beans Bitouでは、トリココーヒーのように福祉施設との協働で生産するブランドを立ち上げていました。
今回のリゼロでも将来的に福祉施設が生産に関わり続けられることを念頭に、尾藤さんは加工方法を検討したそうです。
右から焙煎時間が短いので挽き種の色も薄い
まず先に取り組んだのは焙煎の仕方。コーヒーに比べて随分と小さなローゼルの種はすぐに焦げてしまいます。
焙煎時間を少しずつ変えたローゼルのタネをブレンドし、風味の違いをひとつひとつ探っていきます。
プスプスと音が変わり始めるタイミングが、ローゼルの風味を強く感じると尾藤さんは話します。次に取り組んだのはデカフェ豆とのブレンド率の調整。
1粒がアジサイの種ほどの大きさのローゼルシード
アフターテイストがあっさりしているデカフェを補うようにローゼルを加えるのですが、その配分が多いと飲んだ瞬間のアタックが弱まってしまう問題がありました。
リゼロは配合率を50:50にすることで、飲み始めから飲み終わりまで「おいしさ」を感じることができるのです。
アンケートでは機能性よりも風味に評価が集まった
2018年11月に名古屋市内のイベントに出店し、飲んでいただいた感想を頂戴したところ想像以上に評価となりました。
次のレポートでは、尾藤さんによるおいしいリゼロの飲み方をお伝えいたします!