前回、FAAVOについて、All or NothingやAll inについて触れましたが、実際、FAAVO三重というプラットフォームはどの程度、夢や目標を達成できる可能性があるのかということをデータをもとに見てみたいと思います。
あくまで2019年12月5日(木)11時の時点でのデータなので、このあと大きなプロジェクトが動いたり、何か爆発的なヒットが生まれたりといったことも十分に起こり得る話だと思います。
All or Nothing と All inの割合
まずFAAVO三重は、現時点で56のプロジェクトが立ち上がり、53が終了し、3つが動いています。
All or NothingとAll inの割合は、
・All or Nothing :40件
・All in:16件
と、71%が、All or Nothingとなっていますが、これは初期の頃にAll or Nothingしかなく、FAAVO三重のプロジェクトの大半が初期に集中しているため、All or Nothingが多くを占めています。
All inができてからは、ほとんどがAll inでプロジェクトを立ち上げています。
成功と失敗の割合
成功と失敗については
・成功:41件
・失敗:15件
と、73%が成功となっていますが、ここも注意点が必要です。
All inの場合、たとえ支援額が0人、0円でも成功となってしまいます。
なので純粋に目標金額に対して100%を超えたプロジェクトは、56件中、28件となり、ちょうど50%となります。
データだけ見ると、2つに1つのプロジェクトは成功するということになります。
また、100%ちょうどから105%以下ぐらいの達成率を、個人的には「身内が最後に帳尻を合わせたんでは?」という穿った見方をしています。
完全に憶測ですが。
そういったプロジェクトは成功した28件中9件あるので、約32%のプロジェクトは、最後の最後に身内やプロジェクト起案者自身が「届け〜!」って自分で入れているのかなという思っています(違うかもしれません)。
目標金額を達成したプロジェクト数
では、100%を超えた、目標金額を達成した28件中、All inは何件あるのでしょう。
ドゥるるるるるるる……ドンッ!
正解は3件!!
ババンッですね。
残り25件は、All or Nothingです。
しかも3件のAll inは、いま動いている「チョコレート」「パティシエ」「クッキー」の3件なので、10月までのデータだと0件だったことになります。
上記3件は3万円という小さな目標金額だったので達成しやすかったというのもありますが、データだけ見ると、達成しないと1円も入らないAll or Nothingの方がお金を集めるという本気度が強いということですね。
ちなみにAll or Nothingは40件のプロジェクトが立ち上がっていて、そのうち100%を超えたのは25件なので62%が成功しています。
大きな金額の支援が必要だったり、目標金額への達成率を高めたい場合は、All or Nothingの方がベターですね。
支援者数はどれぐらい必要なのか
次にクラウドファンディングを行うときに大事な支援者数をみていきたいと思います。
100%を超えて成功した28プロジェクトの中で、支援者数が最も少ないのは9人。
最も多いのは95人となっており、平均は37人です。
逆に目標金額を達成しなかった残り28のプロジェクトを見ると、最も少ないのが0人。
最も多いのが46人となり、平均は13人です。
平均でみると目標がボヤけてしまうので、達成28、未達成28のプロジェクトの支援者数の中央値を以下の項目別で調べてみました。
・0人
・1人〜10人
・11人〜20人
・21人〜30人
・31人〜40人
・41人以上
目標金額を達成しているプロジェクトの中で最も多いのは「41人以上」で8。
次いで「31人〜40人」で7、「21人〜30人」「11人〜20人」ともに6、「1人〜10人」が1となりました。
目標金額の未達成プロジェクトでは、最も多いのは「「1人〜10人」」で12。
次いで「11人〜20人」で6、「21人〜30人」で4、「0人」で3、「31人〜40人」で2、「41人以上」が1となりました。
プロジェクトの金額にもよりますが、10人以下の支援者数ではほぼ確実に目標金額を達成しないことがわかります。
目標金額の達成を目指すのであれば、プロジェクトを公開する前に、最低11人以上、可能であれば21人以上の支援者を確保、または想定する必要があります。
言い方を変えれば10人以下の支援しか見込めないプロジェクトは立ち上げずに企画を練り直した方がいいとも言えます。
本日のレポートはここまでとさせていただきます。
この内容はあくまでFAAVO三重のみのお話ですので、参考のの1つとして読んでいただければ幸いです。





