2014/09/03 10:10

こんにちは、大阪河内長野市 千代田石坂保存会会長の道端です。
プロジェクトへのご理解とご支援、ありがとうございます。
私と地車への熱い想いを持ったのは、17年半前の先輩からの一言した。
"みんなが楽しい祭りにしような!"
この街に生まれ、育って今年で51年。
ほんとあっという間に、この歳になりました。
振り返れば私の人生には、
いつも「だんじり」祭りがありました。
子供の頃は、いつも「だんじり」の綱を引き、
中学生の頃は、太鼓をたたき、
高校生の頃は、「だんじり」が終わると寂しくって、
涙がでたこともありました。
「だんじり」青年団長、檜友会(OB会)会長をし、今年、保存会会長という大役を引き受けて5年になりました。実は、「だんじり」の保存会会長を引き受けた理由は、2点あります。
1点は、約束を守ることです。
今から、15年くらい前。「だんじり」祭りの時期になると私の携帯電話に連絡してくる「だんじり」が大好きな人との約束です。その人との約束は、いつも同じです。"みんなが楽しい祭りにしような!"でした。
その人は、もういません。もう会うことは出来ません。
でも、私はその約束を忘れていません。だから、みんなと楽しい「だんじり」をします。
2点目は、「だんじり」を通じて将来ある子供達、若者達に成功体験を経験してもらいたい。
挨拶すること、礼を尽くすこと、夢を見ることを大切さを伝え、みんな笑顔で「だんじり」って素晴らしいことを共有したい。4トン近い「だんじり」は、どんだけ力持ちでも、ひとりでは2日間曳行出来ません。
いろんな人の協力、助けがないと「だんじり」は出来ません。これは、子供達、若者達が一番学ぶことです。
私達が育った頃の環境とは、大きく変わっています。安易に手に入る幸せがあります。
携帯電話もあります、食べるものにも困ることはありません。でもこの地球上に八億三千万人以上の飢餓で苦しむ人々がいます。そして、飢餓が原因で五秒に一人の子供が死んでいます。
でも、今の日本の子供達、若者達は、夢をなくしています。将来こんな人生を過ごしたい、こんな人になりたいと言える子供達、若者達は、ほんの一握りです。
「だんじり」を通じて、子供達、若者達に、人とのかかわりの大切さを伝えたいと思います。そして、地域の方にも「だんじり」を通じて子供達、若者達と触れ合って頂きたいと思っています。
そう、自分の子供や孫のように、きっと新しい「だんじり」祭りの形があると思います。岸和田のようなテレビ放映されるような華やかさもないですが、きっとそこには、日本で一番楽しいお祭りがあると思います。
"みんなが楽しい祭りにしような!"
「だんじり」が大好きだった男との約束を私は守ります。
長文にお付き合いありがとうございます。
道端俊彦




