絶滅危機にある『川茸(かわたけ)』を後世に残す為の活動を応援してください!
初めまして。創業1798年、『川茸(かわたけ)』の生産・販売を行っております遠藤金川堂の十七代目、遠藤と申します。 皆様、『川茸』(学名:スイゼンジノリ)と呼ばれる淡水海苔はご存知でしょうか?『川茸』は福岡県朝倉市の黄金川にのみ自生する海苔で、1763年から人々の食を豊かにしてきた「珍味」です。つるんとした独特な食感をもち、またミネラル分を豊富に含むことから、将軍家へ献上されていた事でも知られています。 ▲創業から受け継がれている古文書 しかし近年、黄金川の水質の悪化や水量の減少により、『川茸』が絶滅の危機に瀕しています。 『川茸』は地元朝倉市を支える特産物であり、広く親しまれてきた食材です。地元の子どもたちが伝統や文化を学ぶ教材にもなってきました。このような貴重な存在である『川茸』が絶滅し、伝統や文化が途絶えてしまう事は大変残念なことであり、避けなければならないことだと思っています。 解決策のひとつとして、 ・『川茸』の魅力をより多くの方に知っていただく(販売促進の強化)とともに、 ・時代にあった新しい商品づくり(新製品開発)に取り組み、 営業活動を強化していきたいと考えています。 そこで今回、これらを実現するために必要な資金をFAAVO福岡を通じて募らさせて頂きたいと思います。 ご支援のほど何卒よろしくお願いします!『黄金川』の環境変化により絶滅を危惧されている『川茸』
2006年、『川茸』は環境省の定める「絶滅危惧種 AⅠ類」に指定されました。年々『黄金川』の水量が減少し、その影響で『川茸』の収穫量も減少しています。現在はポンプによる水の汲み上げで川の水量をなんとか維持できていますが、収穫量はピーク時の10分の1以下までに落ち込みました。 このような状況から会社の経営状況が厳しくなり、今年10月に苦渋の決断を下すこととなりました。長年共に『川茸』の伝統を守り、愛してきてくれた従業員全員の解雇です。販売促進や製品開発への投資を控えてでも彼らの雇用を守ろうとしてきましたが、実現することはできませんでした。見えた光明は『地域住民』の方々からの熱い応援でした
創業時から250年の間、『川茸』の伝統を守ってきた我々が『廃業の危機』に瀕している。 この状況について地元のテレビ局や新聞などで取り上げられた事がキッカケとなり、『黄金川・川茸を守る会』が地域住民の方々の有志で結成されました。彼らのご尽力もあり、市や県からポンプによる水の汲み上げ費用等の一部をご支援いただけることになりました。 しかし、公的機関からの支援に頼り続けるわけにはいきません。今こそこれまで抑制してきた販売促進や製品開発活動に取り組み、経営状況の改善につなげていきたいと考えています。 【課題と対策】 ①生産・販売活動 現在は、生産・販売活動を私と妻の二人で行っております。しかし、これまで九人体制で行ってきた収穫、商品化、販売といった業務を二人でこなすには限界があります。そこでまずは、この状況を改善すべく確かなスキルを持ち、経験豊富な元従業員に戻ってきてもらい、共に働いてもらいたいと考えています。 ②販促活動 『川茸』や『黄金川』の魅力をより多くの方々へ発信、PRする事で、『川茸』や『朝倉市』の認知度を向上させ、販売強化につなげていきたいと考えています。その施策として、ホームページやリーフレットのリニューアルを行います。 ホームページは、『川茸』の歴史や魅力をより多く発信できるよう改修する予定です。リーフレットについては、子どもたちの教育教材にもなり得るものを作りたいと考えており、専門家を交えて企画しております。 ③新商品の開発 より多くの人に『川茸』受け入れていただくためには、時代にあった新しい商品、魅力的な商品を開発する必要があると考えております。未だ企画段階ですが、今後、『川茸』を使ったジュレやアイスクリームの開発などに取り組んでいく予定です。 ④地域の学びの場を提供する活動 我々は長年にわたり、地域活動の一環として、地元の小学校や保育所などを対象に環境、食育、生物調査などを『黄金川』や『川茸』を通じて実施して参りました。しかし、会社の経営状況が悪化したことにより、これらの取り組みは休止せざるを得ない状況になっています。子どもたちに学びの場を提供し、『黄金川』や『川茸』について広く認知していただくためにも、是非、この取り組みを再開したいと考えています。創業250年の老舗が、川茸の新たな魅力を発掘します!
『川茸』はゼラチン質で、ツルツルとした食感とクセの無い味わいで、和洋中の様々な料理で活用する事ができます。炭水化物、タンパク質、ミネラル、ビタミンB12などの良質の栄養素を豊富に含み、川茸を乾燥させた『壽泉苔(ジュセンタイ)』は鉄分が豊富です。 また2008年には、北陸先端大学科学技術大学院大学がスイゼンジノリから「サクラン」という物質を抽出することに成功しました。この物質は1グラムで水6000ccを吸水する保水力を持つため、お肌の保湿に適しています。抗菌性も高く、アトピー性皮膚炎の治療薬として注目されています。 このような素晴らしい可能性を秘めた『川茸』を守り続け、皆様にお届けしていきたい。我々はそう考えています。 ▲機械洗浄だと傷がつくため、収穫した川茸は手作業で洗浄しています。『川茸』を守る事は、黄金川の環境保持にもつながります
『黄金川』は水質が非常に良く、地域の子ども達の遊び場にもなっている朝倉市の原風景です。 地元の小学校では、環境学習の一環として『黄金川』の生態系について学習するなど、広く愛されている川でもあります。清流である分、環境変化には敏感に反応するため、常に住民が協力し合いながら川を守り続けています。我々は『川茸』の生産・販売を通じて、これらの活動を継続していきます。 『川茸』、『黄金川』は朝倉市の財産、宝物です。後世に残して行くことが我々の使命です。 ▲黄金川で川の生態系を学習小学生達プロジェクト実行スケジュール
◆生産・販売体制の立て直し:~2014年3月 ◆ホームページ、リーフレットの刷新:~2014年4月 ◆新商品の開発:~2014年5月支援金用途
◆リーフレット作成・印刷費用(子ども達への教材含む):30万円 ◆新商品の開発:30万円 ◆販売促進費(ホームページ制作含む):15万円 ◆設備改修費:25万円 合計:100万円最後に
朝倉市の貴重な文化であり、資源である『川茸』『黄金川』を後世に残すために、皆様から少しでも多くの応援、ご支援を頂ければ幸いです。 頂いた支援金は、すべて『川茸』『黄金川』を守るための上記活動に充てさせて頂きます。 何卒よろしくお願い致します。最新の活動報告
もっと見る黄金川の清掃をしました!
2014/02/04 17:152月1日午後から地元の朝倉高校の生徒会、生物部と内水面研究所の職員の方々と一緒に黄金川の清掃を行いました。 皆さん一生懸命に手伝っていただき、川底もとてもきれいになりました! もっと見る
新年のご挨拶
2014/01/06 13:41西日本新聞様に取り上げていただきました! あけましておめでとうございます。 昨年末のプロジェクト掲載以降、多くの方からご支援をいただき誠にありがとうございます。 本年も遠藤金川堂をよろしくお願いいたします。 さて昨年末になりますが、川茸について「食べる絶滅危惧種」というタイトルで西日本新聞様に取り上げていただきました。 冬から春にかけて、翠雲華(すいうんか)という限定お菓子を販売いたしております。 翠雲華は、川茸を上砂糖とグラニュー糖だけで仕上げたお菓子です。 毎年、ほぼ口コミだけで売り切れてしまう希少品です。 ぜひ一度ご賞味ください。 もっと見る