廃校になる大名小学校の最後のハレ舞台をつくるプロジェクト
福岡市中央区大名地区に位置する福岡市立大名小学校が2014年3月をもって140年の歴史に幕を下ろします。
大名小学校は「学校番号1番」を持つ福岡市内に生まれた最初で最古の小学校です。
その大名小学校最後の土日に、140年分の「ありがとう」と「これから」を込めた、大名小学校として最後のハレ舞台をつくるプロジェクトです。
今回、その開催資金の一部をFAAVOを通じて、募りたいと考えています。
現在通っている子どもたち、かつて通った卒業生・大名地区や福岡を愛する人たち、福岡に縁のあるアーティストやクリエイターみんなで、笑顔でいっぱいの校舎をつくりましょう!!
この2日間を通して大名小を未来へ繋ぎたい!
①卒業生の方に、大名小学校としての校舎への最後の訪問機会をつくりたい。
②たくさんの人に、大名小校舎を体験しその魅力を知ってもらいたい。
そして
大名小に次の明るい未来へのバトンを渡しましょう!
「学校番号1番」福岡に最初に生まれた大名小学校について
福岡市中央区、福岡市立大名小学校。
大名小学校は1873年(明治6年)に創立され、福岡市内にある小学校では最古の学校であり、2013年(平成25年)に創立140周年を迎えました。
現存校舎は1929年(昭和4年)に建設され、大名小学校のシンボルでもある中央階段にはアールデコ調の装飾が施され、大名地区の古今を繋ぎ、レトロな雰囲気を演出しています。
また福岡市内において戦前に建てられた小学校建築では現存する唯一のRC造(鉄筋コンクリート造)校舎でもあります。
大名小学校は福岡のまちの発展とともにあり、福岡市の教育史・学校史を語る上で重要な建築とされています。

▲右/2階廊下、左/正門

▲中央階段と子どもたち
■福岡とともにあった大名小学校
明治 6年 大名役所跡に「大明小学校」開校
昭和 4年 現在の鉄筋校舎及び付属校舎落成(本館校舎)
22年 大名小学校と改称
44年 鉄筋3階東校舎落成
48年 体育館兼講堂 設立100周年記念式典挙行
平成 15年 設立130周年記念式典挙行
22年 耐震改修工事完了
25年 設立140周年記念
大名小として最後のハレ舞台を一緒につくろう!
大名ユメバトン
~150万人で送りだそう、校舎の卒業式~
日時/2014年3月
29日(土)・30日(日)
場所/大名小学校 校舎・グラウンド(福岡市中央区大名2丁目6−11)
主催/140周年記念事業実行委員会
企画・運営/KEYS FOR KEYプロジェクト
協力/ART BASE 88
イベントテーマ "「再」"
「校舎や旧友との再会」「歴史の再認識」「小学校時代の再体験」「大名地区の再生」など様々な「再」が集まるこの場に、アートや文化を通じて大名小学校として最後の学び舎をつくります。
イベント内容〜参加者みんなでつくりあげる2日間
・卒業生や一般参加者から集めた写真や映像・思い出の品を展示したい。
・福岡に縁のあるアーティストやクリエイターによる、ワークショップや共同作品制作したい。
・給食提供コーナーやカフェスペースで参加者が憩える場をつくりたい。※その他、決まり次第随時公開していきます。
学校番号1番の大名小を福岡市民みんなの「母校」として最後の2日間を、参加者みんなでつくり上げたいと考えています!
卒業生はもちろん、そうでない人も大名小学校を満喫できる2日間です。
■1階 / カフェやフリースペースなどオープンな場として開放します。
■2階半分 / 現在の校舎をそのままに残します。また現在の授業風景やこれまでの大名小学校や大名地区の歴史をまとめた映像上映も行う予定です。
■3階・2階半分・東館(特別教室棟) / ワークショップ会場として計画しています。
■グラウンド / 公園のように、思い思いの時間を過ごす場所として開放します。
多方面で活躍されてるアーティストやクリエイターたちが「大名ユメバトン」を一緒に盛り上げます!
講師・展示・出演の方々は予定です。
藤浩志さん
【プロフィール】
1960年鹿児島生まれ。京都市立芸術大学在学中演劇活動に没頭した後、地域社会を舞台とした表現活動を志向し、京都情報社を設立。京都市内中心市街地や鴨川などを使った「アートネットワーク’83」の企画以来、全国各地のアートプロジェクトの現場で「対話と地域実験」を重ねる。同大学院修了後青年海外協力隊員としてパプアニューギニア国立芸術学校勤務。都市計画事務所勤務を経て92年、藤浩志企画制作室を設立。全国各地で地域資源・適正技術・協力関係を活かした活動の連鎖を促す美術類のデモンストレーションを実践。
福岡県糸島市在住。NPO法人プラスアーツ副理事長。十和田市現代美術館副館長。十和田奥入瀬芸術祭アーティスティックディレクター
@図工室
長松 康男さん(通称:カイチョー)
【プロフィール】
福岡県小郡市在住。
インダストリアルデザイナー/紙飛行機デザイナー。
福岡紙飛行機を飛ばす会“PAPER ANGELS”会長。
九州松下電器株式会社、アイムデザイン、西邦電機株式会社で工業デザインに従事し、現在は紙飛行機デザイン工房代表。

高田晋平さん
【プロフィール】
木工アーティスト。
福岡県の筑後市で生まれ、東和大学建築工学科を卒業するも、建築のほうには進まず植木屋さんの手伝いを行う。
八女で物づくりの面白さを知り制作し始める。美術展などに出展。ギャラリーとくなが(福岡)にてグループ展に参加。ギャラリー花ごろも(北九州)にて初個展。石橋美術館(久留米)にて第1回「縁展」に参加。ギャラリーバンカム(柳川)にて「木のぬくもり」個展を行った。廣澤邸(山口宇部)にて3人展、また、第2回縁展、第一回クリエイターズマーケット(みやま)に参加。天吹酒造の「蔵開き」に参加し、久留米井筒屋5F筑後文化村にて「ゆるり」個展を行った。OMUTART(宮部の森)に参加し、第3回縁展に参加した。

TAOさん
【プロフィール】
1 9 6 1年福岡県八女市出身。
ストローアーティスト。
開業医の家に長男として生をうけるも、その期待とは裏腹に、趣味でだった釣りに没頭する。
医師の道を断念し、造形短大へ進学。卒業後は釣りの製造会社や製薬会社などいくつかの職を経験するが、長くは続かなかったがストローアートと出会い、その道を極める。
現在はストローアートのプロとして活躍する。

武内貴子さん
【プロフィール】
1979年福岡生まれ。福岡教育大学大学院美術科修了後、現代美術家として国内外を問わず活躍中。
日本文化のひとつである「結ぶ」行為を元に、空間を演出する作品で知られている。
また、さまざまなワークショップを開催し芸術の教育にも力を注いでいる。
写真は「海と山を結ぶ坂道」2013 神戸CAP studio Y3より。
@音楽室
BE THE VOICE
東京都出身。和田純子と鈴木俊治による、共に美大卒の文化系ソウルユニット。
元YMOの高橋幸宏氏に命名されデビュー。
徳間ジャパン、コロムビア、東芝EMIなどメジャーレーベルからオリジナル作品を発表、同時にカバーブームの先駆けとして注目される。
アコースティックを基調としたそのサウンドはカフェ系音楽と称されることも。
震災以降は、自身のユニット名「Be the voice!」(声を上げろ! )を改めてテーマに掲げ、国内各地のカフェやビーチなど居住性の高い環境を中心にライブ活動を行っている。
その他、高橋幸宏ライブメンバーとしての参加や、高橋幸宏、八代亜紀、扇谷一穂、東田トモヒロなど、
他アーティストの楽曲プロデュースやゲスト参加、TVCMのナレーションや音楽制作等、幅広く活動中。
2012年、一児の親として、子育ての体験や恋愛、命をテーマにした7作目となるオリジナルアルバム「The LOVE」をリリース。

Zerokichi Okuboさん
【プロフィール】
グラフィクデザイン・イラスト・ウクレレを軸に福岡に拠点を置き活動。
ウクレレレッスンの講師を行い、写真集を作るワークショップや、木でつくるスプーンのワークショップにも参加をしている。2002年よりゆるりと続けているイベント「ウクレカレー」、2006年よりMCT関連イベントで年1回「お庭DEウクレレッス」を行っている。 2008年より夏のイベント洋々閣(唐津)「唐津麦庭」、「ノコノコロック」にも参加している。

井上高志さん
【プロフィール】
1981年生まれ。福岡市出身。サックス・クラリネットプレイヤー。
5歳からピアノを7年半、高校生でクラリネットを2年半、大学からテナーサックスを吹き始める。
ジャズを中心にブルース、ソウル、ファンク、ジャイブ、ポップス、ロックンロール、ロカビリー、ボサノバなどジャンルを超えて演奏する。
大学2年生からセミプロとして結婚式などで演奏し、2003年から「大名スウィング(福岡)」のメンバーになる。
2004年にはキャナルシティ、マリノアシティ・SUNSET LIVE 2004に出演し、2005年には日本のトップクラスクラシックバレエ集団class-B主催「真夏の夜のジャズ」でクラシックバレエとジャズとの新しい融合に挑戦し、好評を博した。
@家庭科室
金髙愛さん
【プロフィール】
管理栄養士/フードコーディネイター。
オーガニック料理教室アトリエLa CUCINA ラクチーナ主宰。
中村学園大学食物栄養学科卒後、福岡市内の飲食総合コンサルティング会社、イタリア料理店、ケーキショップのキッチン勤務を経て今まで学んだ"食"の楽しさ大切さを伝えたいと思い独立。
2006年より生産者めぐりをし地元のオーガニック食材を使った移動クッキング教室を開始し、専門学校の非常勤講師やカルチャースクールの講師も務める。
2008年5月アトリエ・キッチンをオープンしイタリアン・和惣菜・お菓子のオーガニック料理教室を開始。
2009年管理栄養士として"食を通して美しく健康に"をモットーにパーソナル栄養マネージメントサービス(個人の健康管理)も開始。
主な仕事、飲食店のメニュー開発・プランニング、栄養指導、料理教室企画・運営。

(順不同)
※決まり次第随時公開します!
その他の実現したい企画
①校舎を彩る燈明ライトアップフィナーレ!
②みんなで大名小学校を大掃除しよう!
子どもからおじいちゃんまで世代も地域も越えて、140年分の「おつかれさま」を込めた、お掃除大作戦
③教室で小学生時代を再体験!
実際今食べられている給食体験ワークショップやクラフト系ワークショップ
④ようこそ先輩!授業
大名小出身や福岡の各分野で活躍する方々を迎えて、懐かしの5教科になぞらえた授業を行います。
センパイ先生は近日公開します!
⑤大名や大名小の未来を語ろう!「大名みらいカフェ」
卒業生や一般参加者を交えたワールドカフェ。ファシリテーターは田坂逸朗さん(まちづくりプロデューサー)、山口覚さん(津屋崎ブランチ)、岩永真一さん(福岡テンジン大学学長)が務めます。
※ワールドカフェとは、カフェにいるようなリラックスした雰囲気のなか、参加者が自由に対話をしていく手法。
⑥大名小を知れば福岡の歴史が見えてくる!140年の歴史を振り返ろう!
大名小が生まれてから140年。その歴史を貴重な写真やニュース映像を上映。
⑦大名小最後の2日間「大名ユメバトン」を収録したアルバム&ドキュメンタリー映像作成
イベント当日だけなく、140年目の校舎の風景や日常も収録した貴重な写真・映像資料です。
応援メッセージ
140周年記念事業実行員会実行委員長/大名小学校PTA会長 千綿俊一郎さんより
このたびは、大名小学校校舎の卒業式「大名ユメバトン」に対して興味を持っていただき誠にありがとうございます。
大名小学校は、140年という長い歴史を有する伝統ある小学校ですが、福岡の繁華街に位置するため、近年は入学者数も毎年10名前後に止まっていました。しかし、子どもたちは1年生から6年生まで全員が互いに名前で呼び合うくらいに仲良くなり、まさしく「都会の分校」という風情があります。
また、大名小学校の校舎は築85年を数え、石造りの階段、板張りの床など、昭和初期のアールデコ様式の造りとなっており、子どもたちを「癒しの空間」で包み込んできました。
残念ながら統廃合により閉校を迎えることになりましたが、この校舎に「ありがとう」を伝えるための、この企画が大名という魅力的な街の性格を際立たせる文化財としての価値を見直す機会になればと願っております。
ご協力頂いた資金の活用法
・アーティストなど協力者への交通費や謝礼
・告知用ホームページやチラシの制作費
・最後の2日間をアーカイブするため制作するDVDとアルバムの制作費
・アーカイブ映像制作費
・イベント運営費
・お礼の準備費用(梱包・発送料など)
全体予算最大で300万のうちの75万円をご協力頂きたいと考えています。
ご支援を宜しくお願いします!