村上尚実ちゃんとは島根大学時代の友達ですが、出会ったきっかけは尚実ちゃんが大学時代に取り組んでいた「きっかけバス」でした。きっかけバスとは、被災地までバスで向かい、ボランティアを通じて、震災を知り防災を学ぶという取り組みです。 尚実ちゃんのきっかけバスのお話を聞いて震災を「かわいそう」という意味で捉えるのではなく、自分ごととして考えることが必要だと感じました。 それから一年後の去年、実際に現地へ行く機会がありました。 震災から4年が経ち、「復興」という言葉や「震災」という言葉を聞く回数も減ってきていましたが、現場は震災当時とは変わらず、ただただ見渡せる広い景色があるだけでした。 釜石市へ行き、釜石リージョナルコーディネーター(釜援隊)の方や地域住民の方にお話をお伺いしました。釜援隊とは、まちづくりに関わる様々な人や資源をつなぎ、まちづくりを推進する存在です。 復興と同時に、震災前からあった過疎化・少子化・コミュニティの希薄化などといった課題を地域住民や行政と一緒に話し合い、コミュニティを強くする役割を担っているとお話していただきました。釜援隊は、ほとんどの方がよそ者です。「よそ者」だからこそしがらみなく地域を繋がる役割が担えるとおっしゃっていました。 釜援隊の役割について学び、ゼミのみんなで住民主体のまちづくりには何が必要なのかといったお話もしました。 少しずつ、多くの人が震災を「自分ごと」にして、心の片隅に置いておくことは大事なことだと思います。誰かに行った時の様子を伝えるだけでも、伝えられた人には心の片隅に残ります。私も東北へ行ったことがなかった時、尚実ちゃんのお話で「心の片隅」に残っていました。そして実際に現地へ行き、さらに自分ごとになりました。 東北との関わり方はたくさんあります。私もできることから取り組んでいて、その第一歩が尚実ちゃんのプロジェクトを支援し、シェアすることだと思い、行いました。 尚実ちゃんのプロジェクトを本当に応援しています!





