土佐泡盛を造ってくれている”ばうむ合同会社 吉野蒸留所”の杜氏である黒岩さんからの投稿です。黒岩さんはチーズ造り、日本酒造り、焼酎造りを職人として長年歩んできた発酵のスペシャリスト。彼がいなくては土佐泡盛もありません。とても頼りになる兄貴です。
それでは、以下どうぞ宜しくおねがいします。
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昨年の春、営業の廣瀬が「幸司さんが泡盛を造ったら」と言うてます。
俺は「ふうん」と聞き流した。
幸司がやって来て「光平さん、ここで泡盛を造ったらどうでしょう?」
勿論「ふうん」と聞き流し世間話をした。
だけど、彼は会うたびに「泡盛」の話をする。
スーパーで泡盛を見かけたので、買って飲んでみる。
「独特の香り、米を原料とした蒸留酒が、、、、これはなんだ?」泡盛という酒が気になりだした。
製造方法を調べてみる、インディカ米に黒麹を生やし,酵母菌と水を入れ仕込み、発酵させ蒸留する。その製法に驚き、黒麹に興味がわいてきた、もやし屋(麹菌販売店)に電話し話を聞くとますます、面白そうだ。
問題は現在造っている白麹が黒麹に汚染されないか?
布は黒く、壁や天井も真っ黒になったけど、カマンベール用白カビ、ブルーチーズ用青カビ、日本酒用黄麹、焼酎用白麹発酵に有効なカビに携わり28年、今は新たな黒麹との出会いに感謝している。
今年6月に土佐泡盛の瓶タイプは販売され幸司の夢は叶った、彼はガキのように笑顔を浮かべデザイナーズオリジナルワンカップの話をする、絵描きの将太も期待に応えようと描いている。
夢はいつも叶うわけじゃないけど、夢を実現させようとしている二人を見ていると俺も夢を見はじめた、この地には米以外にも野菜、穀物が造られている。
「黒麹の力で2菜3穀を原料とした蒸留酒を造ってみたい」とか想像するようになってしまった。
何もしなければ何も始まらない。
他人の夢を叶えてやるつもりもないし、人に助けてもらおうなんて思わなかったけど俺に出来る事は麹を造ることじゃない、500円玉貯金が役立つ時が来たんだ。
幸司にやるんじゃあないよ、この大地にやるよ。
そして俺が崩れそうになったら助けておくれ
そんな気持ちの人が一人でも増えればと願うんだ。
すべては「隗(かい)より始めよ」
幸司の笑顔を見るとそう思う、今日この頃なんです。
ばうむ合同会社 吉野蒸留所杜氏:黒岩光平
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黒岩さん、ありがとうございます。泡盛作りが決まってから共に沖縄を尋ね、泡盛の酒造組合さんに挨拶に伺ったり、酒蔵をこれでもかと尋ねて勉強させてもらっことなど昨日のように思い出されます。
「隗(かい)より始めよ」、とても良い言葉っすね。まずは自分から、そしてできることから始めることを肝に銘じて頑張っていきます。今後ともよろしくお願いいたします。
NPO法人れいほく田舎暮らしネットワーク事務局長:川村幸司
この応援レポートを読まれた皆様へ
最後まで読んでいただきありがとうございました。
泡盛作りへのご支援は3000円(返礼品:ラベルステッカー)からはじまり、6500円以上のご支援から当プロジェクトで作るオリジナル・ワンカップが完成次第、お手元に届くという形になっています。どんな形でも歓迎です。あなたにできるご支援をお待ちしております。
プロジェクトの詳細、ご支援はこちらから ⇒ https://faavo.jp/kochi/project/1151