私達の活動のもう一つの大切な目的、それは日本の伝統文化を世界に向けて発信することです。
毎年ワールドキャンパスのメンバー達にも大人気で一生忘れられない経験のひとつとなっているその場所は荒尾市にある「松永日本刀剣鍛錬所」です。
ここでは刀匠・松永源六郎さんが有明海の砂浜から砂鉄を集め、日本古来のたたら製鉄法によって1400度の高温の中で玉鋼という鉄の塊を作り、それを叩き伸ばしながら何度も折り返し鍛錬していくことで万を超える層を持った日本刀が作られていきます。それが世界に類を見ない日本刀の強靭さと見た目に美しい刃文(はもん)を生み出すのです。鉄は熱いうちに打てと言われることわざの所以を私自身も実際に鋼を打つことで体感し納得できたことは鮮烈な記憶として残っています。
こんなにも素晴らしい、日本が世界に誇るべき伝統文化が身近にあることを、改めて発見するのもこの活動の魅力の一つです。
海外からきた若者たちに、この素晴らしさを伝えて、母国に持ち帰り広めてもらう、大きな目的でもあります。





