ものづくりと家族のふれあいができるイベント【家族ものづくりDay】を始めたい。
皆さま、はじめまして。
沖縄で生まれ育ち、大人になって伝統工芸のひとつである、紅型を染める工房に勤めている花城利奈と申します。工房では着物と帯を染めており、そのほぼ全てが県外に出荷されています。また工房での仕事に加え、休日に個人の創作活動も行っています。
▲紅型を染めている私です
▲私の作品の一部です
家族ものづくりDayって?
沖縄で暮らす子供たちが地元を大好きになる、キッカケを作りたい。
家族に、笑顔いっぱいの思い出を作ってほしい。
子供たちにとってモノづくりが、あたたかい思い出と一緒に、身近で大切な事になったら、沖縄はもっと夢と愛情に溢れた島になるんじゃないだろうか。そう思って、こんなイベントを企画しました。
▲ミニバッグを染めているところです
豊かな文化に育まれた沖縄の伝統工芸
沖縄には美しい空と海だけではなく、沢山の伝統工芸が存在しています。
琉球絣や芭蕉布といった12の染織物、焼き物や漆器、琉球ガラスや三線のほか、木工や金細工、工芸縫製も盛んです。
モノづくり と 島づくり
子供たちは学校の授業で伝統工芸を体験する機会が有ります。
伝統工芸を専門的に学べる学校には、県立首里高等学校の染織デザイン科、県立芸術大学が有ります。さらに実践的に伝統工芸の技術を磨くため、県の工芸産業振興センターの研修や各工芸組合の後継者育成事業があります。
また、県内の様々な観光地でも工芸を体験する事ができ、工芸フェアも各地で開催されています。
こんなにも工芸に触れる場があると、身近に感じないはずがないと思うかもしれません。実際には、工芸品の存在をどこかで見聞きしていても、沖縄にどんな工芸があるのか知らない人もいます。身近にあるからこそ、意識して見ることが少ないのかもしれません。
▲木工の作業所です
地元の人の手で作られたモノは、全国どこのお店でも手に入る物とは違った、その土地の空気をまとっています。地元の人が沖縄の工芸品の良さを知る事は、沖縄の魅力を感じることになるのではないでしょうか。モノを作る人とそれを使う人、両方の交流がより良いモノづくりの環境を生み、沖縄の魅力を生み続けていくと思うのです。
大人も子供も一緒になって、すてきな沖縄を作っていきたい。
次の沖縄を作っていく子供たちに、地元の人とモノの良さを知って、地元を好きになって貰いたい。そんな思いからこのプロジェクトを企画しました。
▲琉球漆器の体験コーナーの様子です
子供たちが笑顔になれる時間を増やしたい
このイベントは、経済的な事情で普段あまり遊びに行けないご家族を対象にしたいと考えています。子供たちにとって家族と過ごす時間は、たとえ短くても一番大切なものではないでしょうか。
現在、日本の子供の6人に1人が貧困の状態だと言われています。
沖縄県の平成27年度の調査では、県の子供の貧困率は全国の1.8倍であるとの結果が出ています。沖縄の若年層の婚姻率、10代の出産率、離婚率は全国1位。ひとり親世帯は増加傾向にあります。所得の水準が低く、ひとり親世帯が多い事から、子供の貧困はより深刻な状況です。
貧困が引き起こす問題は、不十分な衣食住・非行・虐待・低学力、社会的な孤立と排除などがあります。沖縄の経済状況が厳しい家庭では、地域の活動に参加していない・子育ての悩みを相談できる相手がいない割合が高く、生活上の困難を地域で協力して解決したいと思う割合が低いという調査結果が出ています。親と過ごす時間が不足していることや、家族の仲が良くないという問題があることも分かりました。
▲家族のあたたかい笑顔に心がほっとします
子育ては家族や学校だけでなく、地域の人も力を添えられます。
子供たちがまちの人の沢山の愛情で育ったら、大人になった時、温かいまちを作りたいと思うのではないでしょうか。
私は母子家庭で育ちましたが、子供の時に他の家庭と自分の家庭を比較して落ち込んだ事はあまり有りません。母の努力のお陰でもありますが、周囲の人が私達親子を巻き込んで、楽しい思い出を沢山作らせてくれたからだと思います。
今、ものづくりをしている私が子供たちと家族に何ができるのか考えた時、
親子で一緒にものづくりを体験することが、家族の絆を深める一つのきっかけになるのではと思いました。
一番身近な存在である家族が良い関係でいられたら、子供たちは大きな居場所を失くさずにいられます。家族と地域が良い信頼関係で結ばれたら、子供たちもよりのびのびと成長していくのではないかと思います。
▲太陽を浴びて伸びていく、まだ小さなマングローブです
会場はこちらをお借りします
【 沖縄ガールズスクエア 】
住所:沖縄県那覇市松山1-3-18 フォレシティ松山3F
新しいことを始めたい、女性の活動スペースと仲間づくりをサポートしてくれる場所です。コミュニティルームやキッズスペース、カフェスペースもあります。
明るい日差しが入り、広々とした施設です。
モノレールの県庁前駅から歩いて約5分、那覇の中心部に位置します。
大通りに面していて、食堂が立ち並んだ隣のビルの中にあります。
▲キッズルームです
家族ものづくりDayの内容
開催日: 8/21(日)
対象:幼稚園生~小学3年生のお子さんとそのご家族です。
イベントは午前と午後の2回に分けて開催します。
私が伝えられるのは紅型のことなので、バッグに紅型を染める体験を2タイプ用意します。子供たちが普段使えるような物にと考えてバッグにしました。
・図書館バッグ
・お弁当入れ
ママとお子さんが一つの物を一緒に作る姿を見た時、とても素敵だったので、親子でどちらか1点を選んで染めていただきたいと思います。
経済的な事情でイベントの参加を諦めなくていいように、参加費の負担は抑えます。
▲紅型体験をしている様子です
使ってみよう!工芸品
会場には工芸品を展示して、お試しもしていただきたいと考えています。
漆器や焼き物、木工の器に沖縄のお菓子を乗せて、おやつタイムを作ります。
食器によって食べる時の気分も変わりますよね。
▲沖縄の焼き物のお皿と、首里織りのコースターです
わくわくする音楽を聴いてみよう!
目で見て、触って、味わって、音を聞いて。
色んな感覚で楽しめるイベントにしたい。
沖縄で活躍するアーティストの音楽を少しだけお届けします。
心が自然と浮き立って元気になる。いつか思い出した時に励みになる、そんな音楽を聴いてもらえたらと思います。
▲大きな声で歌って気持ちよさそうな様子♫
集まった支援の用途とその内訳
イベント運営費 6万円
リターン品に関わる費 2万円
FAAVO手数料 2万円
計 10万円
▼最後に
私が生まれ育ったこの島は、ある意味、私の”お母さん”のようなものだと思っています。
沢山の方に見守ってもらい、育ててもらい、少し情けない話ですが、今もお世話になっています。
私は誰かと比べて、特別秀でた何かがある訳では有りません。
それでも自分なりに、工芸の仕事をこの島に役立つものにしたいと思っています。
この島で暮らす人の笑顔がもっと増えるように。
この島の子供たちがいきいきと育って、羽ばたいていけるように。
家族ものづくりDayは1回限りのイベントではなく、今後さらに沢山の物づくりの方に関わって貰いたいと考えています。
まずは一歩踏み出すために、皆さまのお力をお借りできないでしょうか?
皆さまのご協力・ご支援を宜しくお願いいたします。
▲沖縄の海を見守るシーサー
起案者情報
【起案者】花城利奈
【facebook】https://www.facebook.com/bingatasumiti
【ブログ】http://sumiti.ti-da.net
▲個人の創作活動でこのような物を作っています。
最新の活動報告
もっと見るただいまリターン品準備中です
2016/09/03 13:31【リターン品の準備に取り掛かっています】 レポートの更新が遅くなってしまい、申し訳有りません; イベントが終了し、展示品の返却を終えました。現在はリターン品の製作をしております。 ライブ動画編集中 9月末までにはお届けできるように準備しておりますので、もうしばらくお待ち下さいm(__)m もっと見る
皆様、ありがとうございました!
2016/08/22 23:35【無事にイベントが開催できました】 8/21、イベントを無事に開催することができました。 紅型を体験した子供達の反応は、様々でした。 没頭する子もいれば、苦手そうに作業する子もいて.. 会場に置いた工芸品を、子供達は自分から色々見て回っていました。 木でできたロボットは好かれるかなと思いましたが、渋いオトナな漆の器にも興味をもっていました。私が何も言わなくても、面白いと思う物を発見しちゃう子供達でした。 Jazzライブはお母さんと静かに聴いてくれている子、ちょっと眠そうな子、リズムに乗って歌を歌う子、色んな子がいました。 ライブ中におやつと飲み物を琉球ガラスや、やちむん(陶器)で出すのは少し心配でしたが、誰も落とす事なく使ってくれました。そこにある器を手に持つ姿を見ると、手が寂しくて器で遊んでいたのでしょうけど...触って、感覚を体で感じて貰うのは良かったと思います。 お母さんが織物の仕事をしていた家庭の子供達は、工芸品を見る機会が多かったようです。 「これ、お家にあるのと似てる!」と言った会話、漆の器の螺鈿細工をじぃっと観察する姿が見られました。 子供たちに伝わるように目の前にあるものを説明すると、吸収がすごく早かったです。 もし理解していなくても、触れる機会が多いほど、親しみが湧いて興味を持ったり、慣れているように感じました。 今回のイベントで一番嬉しかったのは... 帰るまでとても興味がなさそうに参加していた幼稚園の子が、お家に帰って自分の染めたバッグを自慢していた事! いつも「どうせ自分の気に入った物はできない」と思いながら、行事に参加する子だったそうです。今回の紅型のバッグは気に入る出来栄えだったみたい。 子供達が楽しめたかどうか、それがとても気にかかっています。 もう一つ嬉しかった事は... 参加したお母さんが楽しんでくれた事! (今回はお母さん方と、おばあちゃんのご参加でした…) 「リフレッシュできました!」「とても贅沢な時間を過ごす事ができました!」 と言っていただた時、このイベントをやって良かったと思いました。 私の気が回らなくて、ちょっと物足りない思いでお帰りになった方もいらしたかもしれません。全ての方のお話を伺えなかったのも心残りです。 けれども、誰も怪我をすることなく、無事にイベントが終わりました。 協力して下さった皆さまのお陰で、喜んでいただけるイベントになりました。 「次回はいつ開催するの」「開催するならまた声を掛けて!」との声もいただきました。 できるだけモノづくりをされている方の負担が少なく、子供達が幸せな気持ちになれて、持続できる形を考えたいと思います。 応援して下さった皆様、 本当に、本当にありがとうございました! やちむん(陶器) Liquian Colored 石原さん 金細工 reunir 津波古さん、sou 仲間さん 琉球漆器 島袋さん、親泊さん 織物 長嶺さん 木工 mitchai 杉山さん(おと木工)、玉城さん、當山さん、田里さん 左端:UTAKOがデザインした紅型風ぞうさまマグネット もっと見る
イベント準備状況
2016/08/18 11:55【イベント準備中】 ご無沙汰してしまい、申し訳有りません。 イベント3日前になり参加のご予約も増えてきました。 お席の空き状況は、午前・午後のこりひと組ずつです。 http://sumiti.ti-da.net/e8906971.html イベント詳細リンクです 市役所に置いていただいたチラシや、Web、口コミからお問い合わせが来ています。 イベントを掲載していただいた地元のWebサイト カレンド沖縄 http://calend-okinawa.com/event/info/mono2016.html イベントに使用する材料、展示用具、展示品など、規模は小さいですが着々と準備を進めています。 【織物】は工芸指導所で一緒に研修を受けた、民子さん 【やちむん】は国際通りの市場にあるLequianColoredさん 【金細工】はreunirの津波古さんと仲間さん 明日は展示物をお預かりしにお店を回ります。 展示のイメージです もっと見る