2017/08/18 09:28

100年以上の歴史を刻む蔵

皆さん、こんにちは!!本日のご紹介は姫泉酒造合資会社です!!

天保2年(1831年)創業の宮崎県で最古の酒蔵になります。特筆すべきはその歴史もですが、蔵が全てその当時のものを今現在も使用していること!!元々は清酒も作っていたそうで、その当時の設備や道具も今も静かに保管されています。写真の通り、蔵中びっしり蔵付き酵母です。この酵母こそが歴史の証し、歴史が生み出せる宝だそうです。

多少の設備の導入はされていますが驚くほど昔のままに手作業です!!驚くほど?そんなレベルではありません(笑)芋の粉砕機すらありません!!全部全部全部手作業!!!!!杜氏の姫野さん曰く「仕込みが始まると半端ない筋肉痛と体重が5キロは一瞬で落ちます!!」だそうです(笑)

え?一輪車?(笑)

仕込みの時期ではないので、ちょっとだけイメージトレーニングさせて頂きました!

ポンプではなく、一輪車にふかした芋や米などを載せて、釜まで一気に駆け上がります。これを何往復もします!!終始笑顔の絶えない取材で、姫野さんもニコニコしながら話してくれましたが、仕込みの時期のことを想像するだけでも筋肉痛になりそうでした。

 無くすのは簡単。継続にこそ伝承の難しさがある

写真の蒸留機を良く見て頂けると分かりますが、三段の脚立やパイプ椅子が写っています。いかに蒸留機が小さいか分かるかと思います。小型の蒸留機の為、二次発酵が終わると1日中付きっきりで蒸留だそうです。1日に3回蒸留することもあるそうで、文字通り寝る暇がないほど追われるそうです。大変かもしれないけど、蒸留機を変えれば味は変わってします。続いている姫泉の味を守るためなら手間が掛かることは厭わない。それが答えだそうです!このような工程の背景を知れば知るほどに焼酎を味わって感謝しながら飲みたくなりますね!!

宮崎県北ならではの雑穀焼酎文化

取材を進めている中で、芋焼酎の製造はここ15年くらいなのだと分かりました。今でこそ原材料の芋の入手が可能なものの、昔ながらの麦やとうきび、米といった材料の方が馴染み深いのだそうです。その他にも、栗やそば、もち米といった様々な原材料から焼酎を製造しています。180周年を記念したとうもろこし焼酎の23年物の古酒も数量限定販売されましたね!!お求めの方は早めをおススメ致します。

姫泉酒造の考える「伝承」

最後に、姫泉酒造の社長の言葉をホームページから抜粋して締めくくりたいと思います。

「新しいものはいくらでも生まれてきますが、古いものは一度やめたらもう作れないと思うからです。」この地に蔵を構えて130年以上の時が過ぎ、出来るだけ昔ながらの製法にこだわり、手間を惜しまず汗水流して美味しい焼酎を作り続けることで、蔵の歴史を伝承していく。

私たちは、そのような蔵の想いや背景を知っていくことで、焼酎を飲みながら多くのことを想像し歴史を感じながら楽しめるようになると更に焼酎が好きになると改めて思いました!!

姫泉酒蔵の焼酎ラインナップ

宮崎県だれやみサイトより

http://www.dareyami.jp/brand/himeizumi/

 

会社名       姫泉酒造合資会社

住所        宮崎県西臼杵郡日之影町大字岩井川3380番地1

電話        0988-87-2016

文責・担当者    JapaneseRestaurantりょう 山口聡