2017/07/27 11:57

7月26日水曜日、宗像大社儀式殿で行われた制作記者会見の詳細をレポートします!
福岡を中心に活躍するフリーアナウンサー山口玲香さんの司会で始まった記者会見。出席者は、左から谷井博美宗像市長、小林正勝制作実行委員長(むなかた観光協会会長)、浦井崇監督、主演のむなかた三姉妹の末っ子一希役山田菜々さん、宗像大社の宮司役の出光秀一郎さん、一希が教育実習する小学校の校長先生役の寿一実さんです。

谷井市長挨拶

このたびは、みなさまのご支援をもちまして、「『神宿る島』宗像・沖ノ島と関連遺産群」が世界遺産登録決定となり、大変感激しております。
ご協力くださった関係者のみなさま、有識者のみなさま、そして登録推進活動を支援してくださった市民のみなさまに、この場をお借りして深く感謝申し上げます。
15年前に市民活動から始まった世界遺産登録活動でしたが、それが先日ついに実を結びました。この記念すべき出来事を市民と一緒に祝いたい、そんな想いから、世界遺産記念ドラマの制作がスタートいたしました。
多くの人が参加し、宗像の風景がふんだんに盛り込まれた素晴らしい作品となると確信しています。そして、多くの人の心に残り、記念として次世代に語り継がれることを願っています。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

監督・出演者からひとこと

浦井崇監督
撮影準備の時から、市民皆さんを始め、関わっている方からの熱く応援してくれる気持ちを感じ、準備万端で臨んでいます。この会見の前に、もうすでに1シーン撮ってきました。気合いが入り過ぎて、そのシーンですでに涙ぐんでしまった・・・(会場爆笑)。それくらい皆さんの想いが現場にも伝わっています!
脚本の小林弘利さんからメッセージを預かっています。
「この映画は、女神についての物語です。神様は、今私たちに何をしてくれるのかを問いかけています。本当に大切なことは目に見えないんだということを感じてもらえるムービーにしたいです。」

山田菜々さん
世界遺産登録決定のニュースを見ていて、決定が決まったときとても興奮しました。今回は、神様のお話ということで、見えないものの大切さを、見てくれている人に伝わるように頑張りたいです。

出光秀一郎さん
出光家に生まれたのですが、なぜか会社ではなく俳優を志しました。宗像には、神や、ご先祖を敬ったり崇める人々が多い気がします。
宗像大社と出光家は、深いご縁があります。戦国時代に居を構えたのですが、それ以前は、大分の八幡宮の大宮司という説もあります。
神様を敬って先祖を大切にする、そういう日本人らしい気持ちが子どもたちに伝わればいいかなと思っています。素敵なドラマになるよう頑張ります!

寿一実さん
むなかた三姉妹という美しい内容の話なので、穢さないように支えたいです(会場爆笑)。

小林会長挨拶

世界遺産として評価された価値というのは、「伝統と文化」だと思います。この「伝統と文化」は人々が紡ぎ、つないできたものです。
今回のドラマ制作は、「宗像三女神」をテーマに、市民がエキストラで参加したり、ボランティアで関わったり、そして福岡や宗像にゆかりのある出演者に出演していただいたり、多くの人が関わることに大きな意義があります。
世界遺産となった宗像の「伝統と文化」に多くの人が関わることで、また紡がれて受け継がれていくのだと思います。このドラマを通して、多くの皆さんと宗像を盛り上げていきたいと思いますので、これからもご支援のほどお願いいたします。
 

記者の方々からの質問

山田菜々さんへの質問
ドラマで心がけている事を教えて下さい。
山田菜々さん)
変なしゃべり方なので(笑)、浮かないように気をつけています。
宗像の方言も勉強しました。
物があふれている今、大切なものを見落としがちで、今まで考えたことがなかったのですが、このお話をもらって、見えないものの大切さを感じました。私と同じように、若い人にも、「見えないものの大切さ」を届けられたらいいなと思います。
それを忘れていた自分がイヤで、演じる上でとても気合いが入ってます!!

宗像や、宗像大社への印象を教えて下さい。
山田菜々さん)
のんびりした感じと、自分の中の悪者が消えて行くようなイメージです。宗像大社の大きさにびっくりです。後、池に鯉がいっぱいいて、思わず写真を撮っちゃいました(会場爆笑)。そんな沢山の鯉、見た事ないんですよ〜!
市長から強力助っ人発言!)
「池もパワースポットなんですよ!高宮祭場も、女性にすごい人気のパワースポットです。後で行って見て下さい。」

三姉妹をどんな想いで演じますか?
山田菜々さん)
えーっと。。。どんな想いですか。。。女神様を想像して演じるというか。。。
助っ人浦井監督) 
鋭い質問ですね。一希は、三女神について、子どもからある質問をされます。その質問で、見えないものの存在に気づき、興味を持っていきます。そういう想いで演じてもらえたら。。。代弁しました。


浦井監督への質問
世界遺産登録決定前と後では、制作にあたって何か変化がありましたか?
浦井監督)
全く変わってないです。見えないものへの信仰。見えないからこそ想像して、相手を想って、思いやることの大切さ。それを伝えたいです。
例えば、沖ノ島を見たいという気持ちがありますよね。でもそれを想像する事でいいのではと思うのです。そういう事を伝えたいという想いは、全然変わってないですね。
世界遺産が決まってテンションは上がりましたよ。編集を手伝ってくれる助監督の中村君からラインで知らせを受けて、ドキドキしながら見守りました。

どのような作品なんですか?スピリチュアル的なものを感じさせるドラマなんですか? 
浦井監督)
2つあって、1つは、未来の子どもたちに残せる物語を作る。100年後でも感動出来るものを作ると言っていますが、気持ちは1000年後の誰かに見てもらいたいぐらいで作っています。日本だけでなく、世界にも発信していきたいですね。見えないものを想像する、その大切さを伝えたいです。
もう1つは、説教や教訓くさくないものにしたいです。ちゃんとストーリーも楽しめる面白いお話にしたいと思っています。
谷井市長)
15年前の市民活動から始まり世界遺産登録という実を結びました。みんなの力で世界遺産になり、みんなで守って行く。そういった想いが伝わればと思います。その意味でアーカイブ的な記録と記憶に残るドラマということです。
浦井監督)
みんなの大事な気持ちや想いをドラマに残したいですね。