2018/01/04 21:41

日南市油津は、広島東洋カープが1963年から一貫してキャンプを行ってきた場所。 この長い年月が選手と地域の皆さんとの深い絆を育み、まちのいたるところに往年の名選手や現役選手の足跡をみることができます。

一昨年9月の25年ぶりのリーグ優勝、昨年9月のリーグ2連覇を決めた試合では、油津の商店街のアーケードの下でパブリックビューイングが行われ、真っ赤に染まったまちに歓喜の嵐が吹き荒れました。

ここ油津は、明治の時代から飫肥杉の積み出しとマグロ漁で栄えた港町。しかし近年では他の地方都市と同じように人口減少、少子高齢化、若者の流出に悩み、まちは年を追うごとに廃れ、商店街に建ち並んだお店も櫛の歯が抜けるように少なくなっていきました。

でも今また油津は、商店街を中心に復活への道を歩み始めました。この4年で空き店舗だったところに29のお店や会社が新しく入り、以前の活気を少しずつでも取り戻そうと地域の皆さんが必死に頑張っています。

そして、まちのあちこちにカープのロゴやフラッグが飾られ、さらにキャンプを行っている天福球場までの道路までもが真っ赤に舗装され、いつこのまちを訪れてもカープを応援する熱い気持ちがこのまちいっぱいに溢れています。

油津駅は天福球場から徒歩5分の位置にあるJR日南線の駅。日南線をはじめ地方を走る路線のご利用は年々減っており大変厳しいのは現実です。でもだからといって何もしない、何もできないわけではありません。

地域の皆さんと一緒になって、駅を球団のチームカラーに染め、駅名標に球団名を掲げるのは、おそらく全国初となる取組みでしょう。

地元日南やカープ本拠地の広島の皆さん、全国のカープファンの皆さん、そしてこの主旨に賛同して頂ける多くの皆さんから、この真っ赤に燃えるプロジェクトに応援を頂き、油津駅が広島東洋カープとともに日本一の「カープ油津駅」となり、まちと一体となって赤く燃えるように輝くことを願っています。

JR九州  宮野原佳