カッパ伝説のことを考える日はいつも雨です。
カッパたちにとってみれば最高の日。
私が来るのを待ってる(!?)かのようです。
長田に残るカッパ伝承の1つに【人間になりたいカッパ】というお話があります。
舞台は長田の《走持》
長田・梶山行のくいまーるに乗って、《走持》で下車するとすぐの所にあります。
飛松貞助というお侍さんが、ある時、ここの大明神にお参りにきたときのこと、
カッパがヒョコッと出てきました。
こんな道を通り抜けて
雨の日は雰囲気が出ますね~
現在は建物が取り壊されており、椎茸が育てられていました。
数年前まではここに、“走持大明神”があり、
さらにずーーっと昔昔、まさにここで、お侍さんとカッパがお相撲をとってたとさ!
(カッパってヌルヌルしてなかったのかなぁ・・・/笑)
何度勝負しても、カッパが勝つものだから、貞助は、
「オイ、カッパどん。お前は相撲は強いけど、礼儀を知らんわい。人間はね、こうやって頭を下げるんよ」
と、頭が地に着くようなお辞儀を見せてカッパに真似をさせました。
そうするとカッパの頭の上の皿から水がすべて零れ落ち、相撲をとると、今度は全て貞助が勝ったそうです。
その時カッパは〝人間はかしこいなぁ〟と感じたのでしょうか、
「貞助どん、おれも人間になりてぇ、“礼儀”っちゅうのは他にどげんなことをすればよかか?」
「やったら、人間のように飯や野菜を食え。あとは、服来り、働いたり、夕方には風呂入ったりすっとよ」
そうすると、カッパは貞助ん家の飯をとったり野菜を抜いたりが、ちょいちょいあったとさ。
それから、風呂場の服が無くなったり、外風呂に川に飛び込むように入ったり…
それを見た貞助は、
「あんねカッパどん、人間も昔ね馬のように四つん這いで歩いておったよ、今はこんなにして、二本足で歩きよるから、頭も発達して人間になったんよ。カッパどんも、何とんしれん真似ばかりしないで、立ち歩けばやがて人間になるんよ」
と言い聞かせました。
それからカッパも立って歩くようになったとさ。(おしまい)
……カッパは素直ですね。
二本足で歩くようになって、人間に近づけて良かったね、ウンウン。
貞助に言われて即行動してるカッパを想像すると 私は愛おしくなりました(*´ω`*)
PS:今日の長田峡
昨日大雨だったから水量も多く、透明度が高い高い!!とても綺麗でした^^