2018/04/25 08:17
水不足の苦悩。
南九州は例年、12月から3月くらいまで少雨です。
宮崎県は冬場に雪もなく、晴天日が多いため、プロ野球をはじめ、ソフトボール、陸上などのキャンプも多く訪れています。近年は、韓国からのプロ野球チームも来ています。
ヤマメの養殖は、というと、少雨の影響でかなりシビアな状況に陥ります。冬場の渇水で渓流の流れが少なくなると、水温が気温に左右されるために水温が下がりすぎてしまいます。特に、1月2月は孵化したばかりの稚魚の時期で、水温が低いとエサを食べなくなるため成長も遅れますし、体力のない個体は死んでしまいます。
12月から水不足だったので、地下水を活用するという状況でした。今年は、12月から4月までずっと地下からのポンプアップ水を利用しています。渓流の水が多ければ使わなくていいのですが、雨不足でどうにもなりません。
地下水ポンプ利用により、月の電気代が40万円程かかってしまいます。例年だと4月にまとまった雨が降るのですが、今年はなぜか少雨。今日も雨予報でしたがあまり降ることはなく、痛い出費が現在もまだ続いていおり5ヶ月連続でポンプ稼働という状況。
しかしながら、日々の管理を怠ることなくしっかり行っているので、ヤマメの生育は順調です。特に稚魚はいい成長データが取れているので、夏のヤマメ祭りのヤマメ釣りや、つかみどりにしっかり間に合いそうです。
自然を活かしたなりわいは、自然の厳しさと対峙する仕事でもあります。この厳しさを乗り越えて、笑顔をたくさん集められるようにこれからも頑張ってまいります。