2019/01/01 00:24

明けましておめでとうございます。

 

先ほどをもちまして今回のクラウドファンディング、成立いたしました。

のべ84名の方から1,547,000円ものご支援を頂きました。

最後の最後まで、ご支援頂きまして本当にありがとうございました。

12日のスキー体験の後にご報告をさせて頂きますので楽しみにお待ちください。

 

何の専門性も実績もない私がどうしてこのような「子どもの貧困」というちょっと敬遠しがちな社会問題に取り組もうと考えたか、直接的な原因は鹿児島立教会の大先輩で、鹿児島キワニスクラブのチャーターメンバーだった林先輩に「日永君、そろそろ君はボランティアをしてみらんね?」と言われたからです。

キワニスクラブは子どもの問題に取り組む国際団体なのですが、日頃からお世話になっている先輩からのお誘いということもあり、喜んで宮崎キワニスクラブの立ち上げに参加させて頂きました。

その後、Swing-Byを立ち上げ宮崎県の子どもの貧困問題に取り組んでいくのですが、知れば知るほどこの問題を放置し続けることは社会にとって大きな損失であることを思い知らされています。

日本における「子どもの貧困」連鎖は、経済的な貧困というよりはむしろ社会との関係性が切れていく関係性の貧困や、同世代の子どもが当然のように受けることが出来るさまざまな経験をはく奪された機会の貧困により引き起こされています。

社会から孤立して取り残されていくことが大きな要因なのです。

しかも、周囲から疎外されるより、手を差し伸べてくれる人に対して自ら関係を断っていきながら孤立していくのです。

 

そうした子どもたちをなくしていくにはどうすればいいか、私はまず個人で出来ることからやろうと思いました。

自分の住んでいるマンションの人たちと仲良くすることから始めようと思い、まずは同じフロアの方から、そしてレクレーションを通じて知り合った方や管理員さんに紹介してもらった方たちとの交流を始めました。

同じような考えを持つ方々と、同じ屋根の下に住む者同士、何かあったら助け合う関係を作ろう、ということで春の花見と夏のBBQ大会をすることになりました。

BBQ大会は今年で三回目になりましたが、敷地内の駐車場を利用して子どものためのプールを設置し、投光器やかき氷機、綿菓子機なども借りて盛大に行いました。

近隣へのあいさつや物品の提供など、管理会社も積極的に協力してくれて、41戸しかないマンションで老若男女80名もの方々が参加してくれました。

自分の家ですから、準備から後片付けまで全員で行っています。

去年からはクリスマスツリーをロビーに設置して子どもたちで飾り付けをしたり、ハロウィンのイベントで子どもたちがマンション中を回ったりしています。

管理会社の方いわく、このマンションでは騒音などのご近所トラブルが一切ないそうです。

 

住居はこのように着々と住みやすくしていますので、次は地域です。

昨年息子が小学校に入学したのですが、入学前にPTAの役員を引き受けてもらえないかとの連絡がありました。

結構驚きましたが、地域との関わりを作るいい機会だし、息子がこれからお世話になる学校のことなのでお受けすることにしました。

子どもの教育環境を考えて宮崎市内中心地に住むことにしたのですが、この辺りは古くからの住宅地で地域と学校の結びつきが非常に強く、学校行事や祭りを通じて多世代交流が積極的に行われている土地でした。

この2年間はそうした関係で地元の方々とお話することも多く、地域の子どもたちに対する愛情を聞くにつれ、ここで子育てをする選択をして本当によかったと感じています。

そこで、小学校創立90周年を機に、この地区と学校の歴史を映像化して後世に残すことを考えています。

中心地であるために人の出入りが多く、成長すればこの土地を離れる子どもが多数です。

そんな子どもたちがここを故郷として認識し、心の拠り所として愛着を抱いてもらうのが狙いです。

そして今年は学校と協力して地域の人と児童が一緒に料理を作って食べ、交流をする機会を作ろうと計画しています。

 

子どもは言うまでもなく未来の希望そのものであり、宝です。

私は地域に住む子どもも自分の子どもも同様に大切にするという価値観を多くの人と共有したいと考えています。

そのために、まず自分の周りから、味方を増やし、確実に変えていこうと思います。

最後に、改めまして本当にありがとうございました。

 

 

NPO法人Swing-By事務局長 日永純治