2015/03/20 21:23
こんにちは。阿部彩人です。 芋煮 de ハーモニー (DEMO試聴) 今回から、この「芋煮 de ハーモニー」という曲がどういう経緯でできたのかを綴ってみたいと思います。 あれは、2014年の秋のことでした。私は、芋煮をもっと多くの首都圏在住者の皆様に知っていただきたいと思い、山形の庄内味(味噌味に豚肉)と内陸味(醤油味に牛肉)の芋煮が両方楽しめる呑み会「もっけだ呑み会」を、12月に代官山の「山羊に、聞く?」というCafe&Barで開催することを決定していました。 主催メンバーとともに、呑み会に向けた「呑みーティング」を行った時のこと。呑み会のタイトル「もっけだ呑み会」の後に続く、芋煮にちなんだサブタイトルを考えて、あーでもない、こーでもないと話し合っていました。その時、ある一人が不意に言いました。 「『芋煮 de ハーモニー』ってどう?」 そう、それはまさに、そこに芋煮の神が降り立った瞬間でした。 「芋煮」と「ハーモニー」で心地良く韻を踏んでいるし、芋煮と人のハーモニーという意味もある。そもそも、「芋煮」という食べ物は、具材と調味料と水など、様々な要素のハーモニーで成り立っているのです。その言葉の響きと奥深さに、一瞬で心が撃ち抜かれてしまいました。 こうして、その12月の呑み会は、「もっけだ呑み会 Vol.1 ~芋煮 de ハーモニー~」というタイトルに決定しました。 これがその「もっけだ呑み会」のチラシです。 この呑み会では、私がayatëというアーティスト名義でソロライブを行うことにもなっていましたが、そのサブタイトルが決まった「呑みーティング」の場のノリで、「芋煮 de ハーモニー」という曲を作って当日演奏しよう、という話になりました。 そこから、「芋煮 de ハーモニー」の曲作りが始まったわけです。 まず考えたのが、音楽における「芋煮っぽさ」って何だろう?ということ。 その「芋煮っぽさ」の入り口となったのが、「静」と「動」というテーマ。芋煮会で、芋煮を作っている時の「静」から、芋煮が出来上がった後の「動」。それを曲の展開で表現したいと思ったのです。 また、「芋煮」に共鳴する音とは、洗練されすぎない、土っぽい香りのするロック・サウンド。無機質なサウンドではなく、生の楽器で鳴らす有機的な音。 例えばそれは、レッド・ツェッペリンや、レッド・ホット・チリ・ペッパーズといったバンドの曲だったり。 まず私は、そんな「芋煮っぽい曲」をひたすら聴き込むことから始めたのでした。 次回に続きます。