2015/04/07 23:07
こんばんは。阿部彩人です。
芋煮 de ハーモニー (DEMO試聴)
さて、「芋煮 de ハーモニー」という曲がどういう経緯でできたのかを綴ってみるシリーズ、続きです。
「芋煮 de ハーモニー」の曲作りを始める前に、最初に私がやったことと言えば、「芋煮っぽい曲」をひたすら聴き込みまくって、旨み成分となるような「だし」を醸成するような作業でした。それは、例えばこんな曲達で。
Led Zeppelin - Ramble On
私が芋煮の曲を作ろうと思って、まず聴き込んだのがこれ。Led Zeppelinの2枚目のアルバム『Led Zeppelin II」に収録されている曲。イントロからAメロの悶々とした感じは、芋煮が出来るまでの、まだかなまだかな感とわくわく感にも通じるものがあります。そして、サビの高揚感は、芋煮が完成した時の興奮・熱量を十分に感じさせるものであります。
Red Hot Chili Peppers - Around The World
レッチリも、すごく芋煮っぽいバンドだと思うわけであります。特に、この曲のサビがすごく芋煮っぽい。芋煮の旨み成分を凝縮したような味わい深さと、ハーモニーの美しさがあります。「芋煮 de ハーモ二ー」のサビのメロディーにも通じるミラクル感を感じていただけるはずです。
R.E.M. - Shiny Happy People
Vo.のマイケル・スタイプさんの声がまず、そこはかとなく芋煮っぽい。そこに絡んでくる女性ゲストヴォーカルのケイト・ピアソンさんの朗々とした声。そして、曲調が芋煮会のハッピー感にかなり近いと思います。そう、日々には悩みとかあるんだろうけど、芋煮会に参加して芋煮を食べている人たちは、なんとなく輝いているし、幸せそうに見えるのであります。
Stone Temple Pilots - Interstate Love Song
このVo.のスコット・ウェイランドさんの声も、芋煮っぽい。この曲のイントロ導入部からの静と動のコントラストも、芋煮っぽい。
こうやって聴いていくうちに、私はあることに気づいたのです。それは、「芋煮」と「オルタナティブ・ロック」との親和性です。
いわゆる「オルタナティブ・ロック」と呼ばれる音楽が何故生まれたかというと、1980年代のアメリカにおいて、MTVを中心とした「商業音楽」に対するアンチテーゼや反発から勃興したのであるが、それを語り出すとかなり長くなってしまいそうなので割愛します。
芋煮には、決して明るいポップ性は無いし、最先端の新しさも皆無であります。そして料理としてもいまだに、どメジャーではないし、全国的に遍く広まっているものでもありません。でも、その奥に秘められた滲み出る旨さ、味わい深さ、そしてローカルから生まれて全国へ広まっていくだけのパワーを秘めているという点においても、まさにオルタナティブ・ロックに通じるものがあるのではないだろうかと思うのです。
そう思いながら、これらの曲を聴きこんでいたら、「芋煮 de ハーモニー」のAメロが生まれました。そう、以下の部分です。
芋煮モニモニモニ芋煮モーニングも芋煮で
グッドモーニング芋煮モニ芋煮 Wa でハーモニー
さて、今回はこのへんにしまして、次回はここらへんの「モニモニモニ」がなぜ生まれたかの裏話などにつきましても含め、歌詞について綴っていきます。
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