2016/02/17 14:03

川内村の秋元通さん・一子さんのお宅で地域の山の幸を中心とした郷土料理をいただきました。このような食卓を囲みながら、地元の先輩方に様々な暮らしの知恵をお聞きする貴重な機会となりました。

秋元さんのお宅では、立派な囲炉裏と南部鉄器でコトコト煮込んだ田舎汁をご馳走になりました。この日に合わせて飼っている鶏を解体していただき、そのお肉も入っていました。有り難くいただきました。

秋元通さんが近くの沢で釣ったイワナやヤマメは素揚げして頭から丸ごと齧りつきました。現在は木戸川水系での釣りも解禁されており、放射性物質の検出もされていないとのことです。また、福島県ではよく食べられている烏賊人参は、冷蔵庫が普及していなかった時代にはこの正月の寒い時期にしか手に入らない貴重なものだったそうです。

その他、食卓に並んだのは秋元さんのお宅の半径5km以内で採れたものばかりです。春に摘んだ山菜は塩漬けにしておけばいつでも戻して食べられます。数畝程度の畑でも夫婦で暮らすには十分すぎるくらいの野菜が収穫できるそうです。この時期は根菜類が豊富で味が濃いものが採れるとのことですが、今年はなかなか雪が降らなかったために霜害によってダメになってしまったものもあったそうです。

また食後には、参加者有志による「ひょっとこ踊り」も披露されました。ひょっとこ=火吹き男ということで、炭焼きにはぴったりの伝統芸能です。地域での暮らしや人生の機微をコミカルに表現するのは面白いですね。今後はこういった芸能の取組みもどんどん進めていけたらよいですね。