2014/10/06 15:27
いつも応援ありがとうございます。高円寺フェスです。
今回は、そもそも「銭湯背景画とは?」ということを少しお話ししたいと思います。
みなさんの中には「銭湯=富士山の絵」というイメージをお持ちの方も多いかもしれませんが、実はこれは東京の銭湯の特徴のひとつ。地方の銭湯に行くとほとんど見られないんです。
背景画は大正元年、千代田区にあった「キカイ湯」さんという銭湯が発祥の地と言われています(現在は廃業)。
これが当時のお客さんに大人気。以後、広告代理店が年一度の広告契約更新のサービスとして、銭湯の壁に絵を描くようになりました。当時の銭湯絵師さん達は、今でいう広告クリエイターの側面も持っていたわけですね。
昭和40年代には約2700件あった東京銭湯も、今では670件ほどにまで減ってしまいました。
改装工事をしてマンションのワンフロアを使ったビル型銭湯になると、東京といえども背景画がない銭湯も多くあります。それだけ貴重な文化とも言えるのです。
現在、都内の背景画はほとんど全て、丸山さん、中島さん、お二人のお師匠さんだった早川さん(故人)、そして田中さんが描かれたものです。
もちろんひとつとして同じ背景画はありません。モチーフも富士山ばかりとは限りません。
(最近ですと、田中さんが大田区の銭湯に描かれたAudiの背景画が話題になっています)
背景画を描いている姿は、銭湯ファンであってもなかなか見る機会に恵まれないもの。わずか3時間前後で広大なキャンパスに絵を描き上げる様子はまさに一見の価値ありです。
ぜひこの機会に、貴重なお三方の技術をご覧頂きたいと思っております。
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