2016/07/07 10:32

『そ:そろいの仕度で八木節音頭』

 

本格的に夏がやってきまして、まさに祭りの季節となりました。

群馬で祭りと言えば八木節。八木節のイベントとしては県内最大である桐生八木節祭りは今年85()7()に開催されます。

 

そんな八木節ですが、上毛かるたが製作された1947年当時はまさに復興の象徴とされていたようです。

上毛かるたの生みの親:浦野匡彦先生の長女である西片恭子さん著の『上毛かるたのこころ~浦野匡彦の半生』の135136ページにはこう綴られています。

 

~以下、抜粋~

“そろいの仕度で八木節音頭”の詞は解説文の丸山先生ご夫妻の合作と御家族より伺った。当時街中の人々は飢えを凌ぐため農産物と交換してもらおうと山村部に和服などを運んだ。

終戦後の盆踊りは、市街地のそれはひっそりとして、村々では提灯の下で踊る人たちが実に華やぎ活気に充ちていたという。その感動を詠まれたのだと聞くが、新生日本の息吹をそこに見られたのではないかと思う。当時、青年団活動を再開させた頃であって、進駐軍の禁止は子供会・青年団・婦人会活動に及んでいたが、山村部から手始めに民主運動を基本とした子供会、青年団活動の再開を同胞援護会は支援していた。”

 

青年団活動でさえGHQによって制限されていた当時、それが徐々に再開されていくにつれ、活気に満ちた八木節が群馬に響き渡るようになってきた。当時のその感動がこの札には表されているのです。

 

 

これについては、タイトルのように『群馬県民でさえ1割くらいしか知らない・・・』と言ってしまうと、ちょっと大袈裟で沢山の方に怒られてしまうかもしれません。

でもそんな平和が失われてしまうかもしれない昨今、もう1度この札に込められた思いをみんなで認識して、この夏元気に八木節を踊れればと思います。

 

そして我々は、今回提案しているスマホアプリ『上毛かるた巡り()』を通して、よりたくさんの方に八木節の魅力を知っていただき、よりたくさんの方に桐生を訪れていただきたいと思っています。
クラウドファンディングの期間も残り少なくなってきましたが、是非皆様からのご支援、宜しくお願い致します。