6月24日(土)かわごえ里山イニシアチブとかわごえ環境ネットとの共催で「田んぼの生きもの調査(動物編)」を行いました。大勢の子供たちを含め総勢75名が参加しました。
調査場所は、かわごえ里山イニシアチブの活動拠点である福田の田んぼの「CO江戸かわごえ初雁の里」。講師は食楽風土(くらふーど)の林鷹央(はやしたかお)講師。
田んぼ班とマコモ田班の二手に分かれて田んぼの周りを一回りして生きものを探しました。
田んぼではアオモンイトトンボ、トウキョウダルマガエル(絶滅危惧種)、ドジョウ、コモリグモなどの生きものを見つけました。
マコモ田にはイチョウウキゴケ、タモロコやドジョウ、外来生物のウシガエルの鳴き声も聞かれます。マコモ田にはアマガエルが多く、田んぼではトウキョウダルマガエルが多く、これはトウキョウダルマガエルがアマガエルを食べてしまうからだそうです
隣接した田んぼであってもそこに暮らす生きものが異なるのを発見したりして、いかに自然が微妙なバランスの上で成り立っているかを実感することができました。
用水路には、ハグロトンボのヤゴ、ドジョウ、フナ、タモロコ、ヒメタニシ、ハイイロゲンゴロウの幼虫、コガムシ、アマガエルのオタマジャクシ、ヌマエビなど多くの生きものが見られました。
お米は沢山の生きものによって育まれます。コガムシの幼虫が獲物を豪快に食べる姿を見つけたり、林講師の生きものの生態についての絶妙なトークに子供も大人も田んぼの生きものの世界に引き込まれていきました。
生きもの探しの後は、林鷹央講師自らが考案した「田んぼの生きもの環境チェックシート」で、出現した生きものの種類をAからDの4つのグループに分類し点数付けを行います。この総合点数で田んぼの環境度合いを計ります。
Aグループはホタル、タガメ、モリアオガエルなど希少度の高い生きもの。B、Cとなるに従って、多少の環境が悪くても生きていける生きものです。
Aは1種類が見つかれば5点、Bは3点、Cは1点と生きものの種類が多いほど高得点となります。Dグループは外来種なので、こちらは見つかると2点の減点です。
Aはいなくて、Bは8種類で24点、Cは10種類で10点。Dの外来種が4種類いたので、合計で26点となりました。
林講師は「都市型の田んぼなので、外来種が見つかるのは避けられないが良い状態の田んぼです」と評価。泥の中を丹念に探せば、もう何種類か見つかるそうです
かわごえ里山イニシアチブでは、今後も無農薬田んぼである「CO江戸かわごえ初雁の里」の環境度合いを生きものを通じて調べていきます。
尚、この記事はカワゴエマスメディアの白井氏の記事を引用して再構成しました。
http://koedo.info/170626kawagoesatoyama/