2018/05/24 08:43

今日は私の夫・貢児さんの誕生日なので、今回の記事は貢児さんのことを書きます。


私が初めて貢児さんに会ったのは、大泉学園で私が企画した映画の上映会でした。
前回のレポートでご紹介したドキュメンタリー映画「あしがらさん」の監督・飯田基晴さんが作った映画に、東日本大震災における障害のある人の状況を追った「逃げ遅れる人々」、動物たちの様子を追った「犬と猫と人間と2」という作品があります。


東日本大震災の様々な側面を知ることができるということもあって、この2つの映画を連続で上映する企画を大泉学園で実施しました。

 

貢児さんは盲学校の教員をしていて、それ以外に東日本大震災で被災した地域のボランティアに行ったり、福島県南相馬の障害のある人の仕事づくりをしている「南相馬ファクトリー」の缶バッジやボールペンなどの商品を東京で販売するといった活動をしていました。私が上映した「逃げ遅れる人々」や「犬と猫と人間と2」に登場する東北の団体のいくつかが、南相馬ファクトリーで缶バッジを作ってもらっていたというご縁があって、「上映会で缶バッジを販売させてもらえないか」という連絡をもらったのです。

 

上映会に来た時にはひたすら缶バッジのことしか言わないので、よほど缶バッジが好きな人なんだなというのが第一印象でした(笑)。


その後、何度か会う機会があり、よくよく話をしてみると、被災した地域とのかかわりにしろ、福祉とのかかわりにしろ、共感できるところが多くありました。


例えば、「支援」という言葉はあまり好きではない、といった話が印象に残っています。私も、「被災地支援」とか「障害者の支援」といった言葉は、意識的に使わないようにしていました。支援する側・される側という壁をつくるような気がするから。


あえてそういう話を誰かにすることは少ないのだけれど、自分の中ではこだわりを持っているそういう部分が共通する人と知り合えたのは良かったなあと思っているうちに結婚することになっていたというわけです。婚姻届けは南相馬で出しました。
https://minamisoma-factory.com/blog/1674/

 

貢児さんの働く盲学校に「つえぽん」というゆるキャラがいます。盲学校の保護者のアイデアでできた「つえぽん」は、点字ブロックの啓発をしたり、視覚障害関係の情報発信をしています。せっかくのかわいいキャラクター「つえぽん」をより多くの人に知っていただこうというクラウドファンディングや、「つえぽん」のSNSも、貢児さんが関わってがんばってきました。
https://readyfor.jp/projects/tsuepon

 

ウイズタイムハウスは新しく建物を建てるために資金がかかるので、本当に始めるかどうか、最初は悩んでいたのですが「もともと住まいと地域の居場所を作りたいという思いはあったのだから、チャンスは逃さないほうがいいよ」という貢児さんの言葉に背中を押され、このクラウドファンディングのプロジェクトも「つえぽん」の活動で得た貢児さんのノウハウに支えられてここまでやってきました。


さらに貢児さんはウイズタイムハウスにカーテンレールをつけたり、床の色塗りをしたり、物理的な面でもがんばってくれています。

今日はそんな貢児さんのお誕生日です。皆さん、ぜひ、貢児さんのお祝いで、クラウドファンディングへの応援をよろしくお願いします!(笑)