2018/05/20 11:59

今回のこのプロジェクトをきっかけに知り合った、瀬戸大作さんがSNSにウイズタイムハウスの紹介を詳しく書いてくださったので、ご本人のご承諾をいただいて掲載します。

 

瀬戸さんはパルシステム生協職員で、避難の協同センター事務局長、原発事故避難者の個別相談支援と政策提言を続けている方です。

その他、反貧困ネットワーク事務局をはじめとする貧困問題やフードバンク活動、韓国の市民民主主義と社会的協同組合の研究もおこなっていらっしゃいます。

 

以下、瀬戸さんが書いてくださった文章。

 

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現在住んでいる、練馬区の会いたい人に会いにいった。練馬区大泉学園町4丁目に誰でも集える地域の居場所;共同住宅「ウイズタイムハウス」がオープン、今日は内覧会の最終日なのです。


はじめたのは、加藤木桜子さん。桜子さんは社会福祉士として活動、高齢者介護や生きづらい若者への支援やハンセン病当事者支援にも取り組んできた。パートナーの加藤木貢児さんが面白い。上尾市の障害者自立・就労支援事業所の開設を担いながら盲学校の教員をしている。東北応援キッチンカー移動販売の主宰者でもある凄い方だった。いつ休んでいるのでしょうか、、


「ウイズタイムハウス」を創られたきっかけのひとつが、原発事故の影響で福島県浜通りから東京に避難してきた高齢のご夫婦から、住宅無償供与が終了し、もうすぐ公営住宅を退去しなければならないという相談を受けた。高齢のため、再び福島に戻るのは困難。桜子さんは、そのご夫婦が東京で、安心して暮らせる場を作れたらと思ったのです。今日、私はいちばん最初の入居者である浜通りのおばあちゃんの懐かしい故郷の話、震災発生から避難指示があってたくさんの避難所を彷徨った時の話をひたすら聞いていた。聞き役にしかなれないけれど、おばあちゃんはずっとずっと話をしてくれた。


「生活の中に少しサポートが必要な人が、安心して、自分らしく、楽しく暮らすことのできる新しい形の住まいを作りたい!」と計画したのが、ウイズタイムハウスという共同住宅です。1人になりたいときは1人で過ごし、つながりたいときにはつながれる。時をともに重ねる、そんな空間を目指して、「ウイズタイムハウス」という名前をつけました。(ウイズタイムハウスとは…雨が降ったときの傘のような存在!人生の中で雨が降ってきたとき、少しの助けになる、傘のような存在になりたい)私が注目しているのは一般のグループホームと違い、シェアハウスに住みながら、介護や福祉を必要とする時に自らの選択でサービスを利用していく事にあると思いました。


1階には、居住者だけでなく、さまざまな人が交流できる地域の居場所「ウイズタイム」があります。地域の障害のある人が働いて、共同住宅のお掃除を担当したりカフェを運営します。「高齢」「障害」「こども」を分けがちな既存の制度の枠にはまらない、新たな取り組みの場にしていきます。


同じ区民として応援!早く住居も埋まり経営が早期安定できるように私もできる応援したいと思います。素晴らしい出会いに感謝!