府中市のコミュニティ放送局ラジオフチューズには「こども放送部」という番組があります。小中学生たちが制作する番組に教えたり教えられたりということが、65歳となったいま、わたしのささやかな喜びにつながっています。地域コミュニティの崩壊といった現象が都市部だけでなく地方の町でも進行、こどもたちの孤立化がすすんでいるような気がします。いっぽうでそれに抗して、こども食堂などさまざまな手立てを各地で立ち上げている人々がいるのがすくいです。このプロジェクトもそうした光明をもたらす行動のひとつ、それはまた"教育は人の為ならず"、こどもたちを地域のみんなで育てるよろこびを共有し、それはいつか大きな実りとなって地域に戻ってくるものだと、しみじみ考えさせてくれます。

ラジオフチューズ放送局長大山一行