ご無沙汰しております。
月日が過ぎるのは早いもので、阿蘇神社奉納鍛錬を行ってからちょうど今日で一年となりました。
振り返ればあまりにも色々なことがあり、体感としてはほんの数ヵ月前のような気がしてなりません。その様な状況の中でも作刀を続けられているのは、皆様からのご支援とご声援があってのことと、改めて御礼申し上げます。
蛍丸写し制作も折り返しを過ぎ、下地研ぎという研師さんが研磨する段階に入っております。
研師の各務弦太さんは、中学時代から修行を始められた筋金入りの職人さんで、その直向きさにはいつも敬意が湧いてきます。
写真中央の排水溝に向かって床に緩やかな傾斜が付けてあるため、通常は排水溝に対して直角に構えて作業を行うのですが、今回は長すぎて壁に当たるため、排水溝と平行に構えて作業しているそうです。
壁際にもたくさんの砥石が積み上げてありますが、包丁を研ぐ砥石と違い、蒲鉾型にした砥石を体重で固定し、表面の調整を繰り返しながら荒い砥石より徐々に細かい砥石に研ぎ進めてゆきます。
下地研ぎが終わりましたら、刀身彫刻を行います。
この刀身彫刻ですが、作業を一日だけ実演公開致します。3月22~25日阿蘇神社では春のお祭りが行われますので、翌26日(日)に彫刻実演を行わせて頂きます。公開時刻は10時~16時の間、阿蘇神社内で行う予定です。
当日は彫刻実演と合わせて、参拝記念に刻銘小札も希望の方に切らせて頂きます。数量は約50枚を予定しておりますので、御越しの際にはどうぞお声掛け下さい。
奉納の時期も6月の下旬に決まりまして、日程も三月中旬には確定する予定です。
また奉納の日取りが最終決定致しましたら、改めてご報告させていただきます。
蛍丸伝説プロジェクト実行委員会 福留裕晃