今月は阿蘇市より関市に戻って、13日に関鍛冶伝承館での初打式を行いました。参加者は13名、支援見学者は約60名、延べ見学者数は約200名と前回に続き非常に多くの方に見守って頂きながら無事執行することが出来ました。
まず春日神社の宮司様に清め払いを行って頂き、続いて火熾しを行いました。今回は火熾し棒という軟鉄の棒を使って熾しました。この方法は手鎚の打撃エネルギーを細い鉄棒に集中させ、かつなるべく変形させないように叩くことで効率よく熱に変換し、つけ木に火を灯します。だいたい鉄棒の先は600~700度位になっており、硫黄を塗った木片であれば容易に着火します。
その後は阿蘇神社奉納行事と同じく、玉鋼を水へしし、鍛錬を行いました。
今後はこの二回で用意した鉄をそれぞれの材料を混ぜて制作を行っていきます。
今月は理事会も行なわれ、初年度の制作日程の検討や今後の運営について話し合われました。刀身制作に関しては、現在個別に準備を進めておりますが、7月頃より大分県の興梠鍛錬場に福留が滞在し、合作作業が進められていく予定です。
他にも新しい資料の情報や、本歌蛍丸捜索活動についてなど様々な連絡を頂戴しており、有り難い限りです。
最後に一点連絡ですが、Tシャツセットが保存期限切れや宛先不明などで30通ほど返送されてきております。現状手元に何も届いていない方は、確認のため受け取り可能な住所を記入の上ご連絡ください。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
蛍丸伝説プロジェクト実行委員会 福留裕晃