2015/07/31 07:19
1年前の夏は、まだNPOを立ち上げようとは
思っていませんでした。
思い立った理由は「怒り」からだったと
思います。
なぜ「怒り」なのか?
昨年、国は介護保険法の改定内容を発表しました。
デイサービスやホームヘルプの利用、施設への入所
など介護保険のサービスは、体調や暮らしの不自由さ
など審査され、元気な方は使えませんが、見守りや
介助などが必要な方が、その度合いに応じたサービスを
受けるという仕組みになっています。
見守りや介護が必要な度合いは「要介護度」といって、
要支援1・2、要介護1~5に分けられていますが、
今回の改定では、「要支援1・2」の方が、これまで
使っていたサービスを、介護保険で使えなくなるという
ものでした。
程度の軽い「要支援」の方々は、デイサービスなどに
行くことで、機能の維持・向上ができ、介護予防に
つながっているのですが、行き場を失った方は、
自宅に引きこもって、介護予防ができなくなるのでは
ないか!という「怒り」がありました。
また、介護保険を使えなくなったサービスの代わりは、
各市町村の中で考えよ、というのが国の決定でした。
正直、たつの市に十分な社会資源はありませんし、
急に増えるとも思えず、それに対する「怒り」も
ありました。
私は、信用のあるボランティア活動のために、
介護の資格は必要だと思っていました。
あくまでも、自分の空いている時間で、何か
できることをしようというスタンスだったと
思います。
しかし、このような現実を突きつけられ、
有資格としてどうしたらいいか考えたとき、
介護保険とは関係なく、介護予防に通じる
「プロの仕事」をしようと決意したのです。
そこで、周囲の専門職に相談したところ、
想いをともにしてくれる仲間ができ、NPO設立に
至りました。
「毎日がアルツハイマー2」のプロジェクトは、
ただの映画上映会ではありません。
来場される地元の当事者の方や市民の方々に
ご挨拶させていただき、NPOの熱い想いを知って
いただきたい。そう考えています。