4月19日(火)テレビ東京系列「ワールドビジネスサテライト」”トレたま”にて、フォンテックを紹介していただきました。 「高齢者の10歳若返り」をテーマに、東京・巣鴨地蔵通り商店街で、試用していただいた試用感をコメントしていただいたり、代表取締役が開発の背景などを説明させていただいたりと、大きく取り上げていただきました。
「フォンテック」を試聴して 建築空間における騒音制御技術に始まり、サウンドスケープアメニティの設計、そして自然界にあふれる小鳥のさえずり、木々をわたる爽やかな風の音、あるいは家族や友人との楽しい語らいなどの様々なサウンドスケープ(音環境)が私たちの心と健康に与える影響について研究してきました。 今回、フォンテックを試用してみて、特に、その音源定位(音のする方向を知ること)の性能の良さと音質のコストパフォーマンスの高さが印象的に残りました。 私たちが安全な生活をする上で音源定位の機能はたいへん重要です。例えば、車が背後から接近してくるような場合、音源がどこに在るのかを判断できることは、自分の身の安全を守るためには必須の機能だからです。このように危険源を知覚しなければならない場面において、無くてはならない機能なのです。 また、人は連続的な高音刺激に暴露されたり、あるいはこれまで経験したことのない不規則な音を聞いたりすると、交感神経の活動が高まり、同時にストレスレベルが上昇し、その結果、不快感が生まれます。生活する上で好ましくない音刺激であるといえます。その点、突然の大きな音や耳障りな音を低減させる機能を備えたフォンテックは、不快な音を聴くことによるストレスを低減できるに違いないと思いました。 つぎに、デザイン面に目を向けてみると、ファンテックは従来とは異なる新しいコンセプトに基づくスタイリッシュなデザインが特徴ではないかと思いました。特に、集音器として斬新ともいえるヘッドフォンの形態を採用し、高機能とデザイン性の高さを両立させている。その流線型のフォルムと各エレメントのベストマッチングにより、必要な音を必要な量だけ収音するための技術が詰め込まれた用の美を具現化している。使用者にとっては装着するだけで、何かが始まる期待感に溢れるデザインになっているのではないだろうか。 ただし、ヘッドフォンスタイルはメリットだけではないような気がする。街中でヘッドフォンをつけている人は、どの位いるのだろうか、今後、ヘッドフォンファッションの定着化が必要になるかもしれない。 さて、サウンドスケープ・アメニティとは、人にとって快適で健康な音環境の創造と環境負荷の低減を同時に満足させるための技術コンセプトですが、フォンテックは正にこの考え方を実践しているように思われた。それは、従前の集音器よりも一つ上のレベルの快適な音環境を提供すると同時に、電池の使用効率を向上させることにより省エネルギー性能を向上させているからである。そんなフォンテックはライフスタイルにアメニティを与えてくれるサウンドスケープを生み出す仕掛けの一つになるに違いない。 では、フォンテックとともに私たちの人生で出会うであろう豊かなサウンドスケープを楽しもうではありませんか。 諏訪東京理科大学 コンピュータメディア工学科 教授 工学博士 奈良 松範