(1955年10月3日、新潟中郵便局屋上より古町6番町方面を写す)
富山です。リレートーク執筆2回目です!
さて突然ですが、今昔写真の活動をしていて嬉しいことが2つあります。
一つは、写真を介して、思い出話が弾むときです。
もう一つは、「この写真使ってよ!」と提供してくださる方が現れるとき。
最近、写真を提供してくださる方が周りに増えてきました。
看板・広告制作の老舗カトウ・サイン工業さんからは、創立100周年で作成した「社史」を丸ごとご提供いただきました。
看板は町を彩ってきた歴史の生き証人。その企業さんから写真をいただけることは本当に光栄です!
ご好意に応えるためにも頑張っていきます!
また、東堀6番町の町内会長さんからも、貴重な写真を20枚ほどご提供いただきました。
中には1955年10月におきた新潟大火の2日後に撮られたものもあります。
上にあげた写真はその一部、まだ焼けた木材が燻っている時期です。
「これから復興を目指すんだ」という市民の強い意志が端々から窺える、力強い写真です。
自分が日頃活動拠点にしている東堀6。
東堀に住んで70年の町内会長さんに「新潟今昔写真」のコンセプトを説明したときは、最初、とても面倒臭そう顔をされてしまったんです。「そんなん捨てちまったてー」とか、「若いのは昔の写真なんてみてもおもしろくねぇろー」なんて言って(注:新潟弁です)。
でも翌日、すごい嬉しそうな顔をしながら、10枚ほど写真を持ってきてくださったんですよね(笑)
そしてその翌日も「おい、また良いの見つけたて!仏壇の脇にしまってあったんだて!」と、さらに10枚。
昔の写真を探してみたら、お父上と一緒に写真を撮りに行った日のことを思い出して懐かしくなったんだそうです。
かわいらしい(笑)
写真を挟んで、しばし(1時間弱くらい)昔の様子を伺っていると、ご自身の家系が江戸時代に加賀藩から渡ってきたことや、以前手掛けられていた桶屋の商売についても詳しく教えてくださいました。
次は、仏壇の脇で見つけたネガを現像してみるんだそうです。
またいい笑顔で写真を見せてくださることを期待しています(笑)
思うに、「昔の写真」は一つのツールに過ぎないんだと思うんです。
しかし当時を生きた人にとっては、写真に付随する思い出がよみがえる、いいきっかけになります。
また、当時を知らない若い世代からすれば、その思い出に耳を傾けることで、新潟がどのように発展してきたかを知ることもできる。
いいことずくめのイベントですよね(笑)
はやく実現したくてうずうずしてきました!