街中にある大きなお寺。
敷地内に一歩入ると、外の喧騒が嘘のような別世界にいるような感覚に陥ります。
心地よい秋風が吹く中、どこからか懐かしい香り。
その優しい香りの主は、蚊取り線香でした。
学習支援「スマイルBasket」は、ここで活動しています。 経済的理由で塾に通えない、発達障がいがある、学校に馴染めずに不登校気味。
そんな子どもたちに、人生の大先輩から大学生まで、老若男女のボランティアさん達が勉強を教えています。
小学校の低学年くらいの女の子に声をかけてみました。
「ここ楽しい?」
「うん!すっごく楽しい!!」
女の子は目をキラキラさせます。
「だってね、勉強をいろいろ教えてくれるもん!
わからないところがあっても、ちゃんと優しく教えてくれるもん!
だから、勉強が楽しいよ!」
ここは、勉強を教えるだけでなく、居場所でもあります。
学校は行きづらいけど、ここなら来られる。
塾には行けないけど、ここでも丁寧に勉強を教えてもらえる。
ここに来たら、みんなに会える。
代表を務める原さんは、子どもたちにとってお母さんのような存在で、女子中学生が「みっちゃん!」と声をかけます。
勉強中は熱心に机に向かい、休み時間は明るい笑顔と会話が飛び交う。
まさに、籠いっぱいの笑顔の「スマイルBasket」です。
「ぎふハチドリ基金」は、「スマイルBasket」の活動も支援しています。