10数年前、偉大な長良の川漁師から突きつけられた現実。
「おにぃ、川で仕事なんかないぞ」
「こんな川で漁師の未来なんてない」
日本国内で屈指の清流《長良川》でさえ、66歳から下の世代で専業の川漁師は居ません。いや、本来は居たはずです。しかし時代の煽りでみな漁師の看板をおろしていきました。
2017年、長良川の鮎解禁日(5/11)から今日まで80日間、漁業と清流文化の魅力発信に向けて自身とにかく全力で走ってきました。
毎日フル稼動のせいか、救急車で運ばれたりと情けないことに余裕がなく、周りの方々に細かなフォローができていない事も自分で知りながら、それでも多くの方々の協力により活動が進み、大勢の仲間が関わってくださり、支えられ、そんな清流で繋がる輪が全国に広がって、地域が動き、メディアが動きました。
↑7/
<メディア>
NHK、 フジテレビ、毎日放送 、 メーテレ(名古屋テレビ放送)、 CBC 、ぎふチャン、 NHKラジオ、FM岐阜、 FM WATCH 78.5MHz、FM石川、中部経済新聞、 読売新聞(Yomiuri Online)、 朝日新聞(The Asahi Shimbun)、 中日新聞、 岐阜新聞、 東海ウォーカー Tokai Walker、 じゃらんnet、 愛知トヨタ自動車「FUN」、自治体広報など
5/10から始まった「空き家を活用した川文化の交流拠点づくり」は、表にこそ出していませんがスタートから難航し、家屋の根幹部分のトラブル(雨漏り)や、ガス変換工事など思わぬ出費もでています。地域にとって必ずプラスになると確信している清流文化の交流拠点ですが、必要経費の最低ラインは250万円。これが個人にとって大きな負担にもなっています。
コミュニティ・ユース・バンクmomo(あいちコミュニティ財団) さんから融資も受けながら踏ん張っていますが、まだまだ目標金額には達していません。
同5月から並行して始まった「鵜飼舟プロジェクト」も無事に終え、成果物である鵜舟を7/22に長良川で進水することが実現しました。調査研究を目的に国境を越えたメンバーで造られたこの舟は、文化財としての価値が十分にあります。その舟を、86歳の舟大工さんは博物館へ寄贈するのではなく、いち漁業者の私に託してくださりました。船主となった私にできることは、この舟に宿る多くの人々の想いや技の数々を、長良川の川面で披露し後世に繋ぐことです。
鵜舟を地域に一般開放する試みは、この地域にとっても初めての試みです。鵜飼の魅力や清流文化の発信、そして木造和船の保全に向けて大きな1歩を踏み出しました。今後の活動が注目される一方で、現実問題として船の管理費や事業運営費の捻出が直近の課題です…
「清流の国ぎふ」ブランドの礎は、漁業者も担っています。この川から漁業者が居なくなることは、岐阜にとって地域固有の財産を失うことに直結します。そうならない為に、僕は若者らしく汗を流して踏ん張る覚悟です。
最後に、こちらのクラウドファンディングが本日7/27で最終日です。資金の調達以上に、地域が抱える問題を多くの方々に知ってもらいたい。プロジェクト初日に起こした旋風を、プロジェクト最終日にもう一度おこしてみたいのです!最後のお願いです。情報のシェア拡散などで当プロジェクトの周知にご協力いただけると幸いです。
川漁師 / 平工顕太郎