年の瀬もあとわずかの報告となります。
ご支援から2年目に入れたのも
皆様のおかげと感謝しつつ、
御礼を贈れるように体制の立て直しを目指す一年として臨みました。
しかし、昨年に続き不作となり、
採蜜量は例年の1/6~1/5、
品質は低糖度で良くなく
(近隣の趣味養蜂家も同様の事態との事)、
加工用に回すこととなりました。
今年は瓶詰めでの販売も、初夏前に停止させていただきました。
元来の水不足の地域柄に、気候変動の波が加わり、
植物がついていけないか、振り回される事態が顕著になってしまいました。
植物の状況が、昨年の疑念とあわせて、今年は確信に変わり、
来年以降の計画を大幅に見直さなければいけないと思っております。
今後も地域的に安定した収穫が見込めない中、
現況の養蜂に労力と資金を投資し続けるのは難く、
事業の方向性の転換せざるを得ません。
正直なところ転換の要因は、
環境への不安だけではなく、
不作続きからの資金繰りの厳しさや、
家族の状況からの労力配分の変化など、
多岐にわたります。
養蜂を安定的に続ける方法も考えられます。
一つは、養蜂場を他地域に移したり増やしたり移動養蜂をする・・・資金や体制を整えるのが難しく、投資の見返りが確実とは言えません。
二つめは、品質を落としても良しとして飼い方や採蜜方法を妥協する・・・信頼を裏切ることも、それを皆様か口にされることも望むことではありません。
しかし、今の養蜂は完全に辞めることはせず、
みつばちを飼うことを通して、
皆様へのお返し出来るようにしたいと思っております。
当初の通りのお返しが出来なかったり、
御支援者方々のご希望も変わっているかと存じます。
今考えられる範囲では、
蜂は最低限の群数での飼育とし、
やはり自家採蜜のはちみつをご希望の方への返礼分の採蜜を目指します。
昨年出会ったルーマニア蜜のような、私の養蜂経験や価値観を通して確かなはちみつを探し、そちらでの返礼も検討します。
また、現況にあわせてお話会や見学会の提案をさせていただきます。
この春の養蜂が始まるまでに、
現実的な返礼の新たな提案と、
ご希望をお聞きするものを送らせて頂きますので、
宜しくお願い致します。
2019年末
甲山HoneyGarden
大東 義弘