
技術担当の井上(前澤金型@工場長)です。
皆様からたくさんのご支援を頂きありがとうございます。
今回の工場レポート(第3話)は、7月に就任した新社長の玉田隆則からFAAVOさばえに起案した思いに迫り、これからの町工場の後継者としてのビジョンや取組みについて対談した内容を掲載いたします。
(聞き手は鯖江市役所 政策経営部 財務政策課 藤田陽子 氏)
藤田 新社長就任早々、FAAVOさばえに起案した経緯をお聞かせください。
玉田 まずは、今回のFAAVOさばえでの起案に際し、小さなものづくり企業に、多くの皆様からご支援を頂きましたことを厚く御礼申し上げます。FAAVOさばえに起案した経緯についてですが、新社長として前澤利子前社長から内示を受けた際に、「どのように円滑な事業継承するか」、「従業員に新たな方向性を示して導いていける方法」を検討していた時でした。その頃にFAAVOさばえ事務局を担当する鯖江市役所の職員の方から、「事業継承の良い機会だから...」とご提案を受け、「従業員が目標に向かってそれぞれの想いが一枚岩となってチャレンジすることで、成長できる機会になるのでは」と思い、FAAVOさばえに起案しました。
藤田 玉田新社長の「やる気」が伝わります。その「やる気」を出すモチベーションとその行動力の秘訣についてお聞かせください。
玉田 やはり、今回の起案プロジェクトの原点となる共同研究で国立情報学研究所の越前功教授と研究開発を3年半、継続してきたことが「やる気」や「自信」に繋がっていると思います。国の研究機関の研究者と共同研究することなど中々できないと思っていましたし、越前教授の「言葉の力」によって少しづつ社内の内側から変化してきたのかもしれません。
藤田 越前教授から具体的にどのような「言葉」を掛けられて変化したと思いますか?
玉田 一番印象的に残っているのが、2年ほど前に越前教授がお帰りになる際に「顔にまつわる技術を持っているのが鯖江の特徴なので、今後、顔にまつわるソリューションを開発することが大事ですよ」とふとお声をかけていただいた時です。「あ。これだー。」と思いましたし、今、振り返るとこの頃から従業員の取組み方が前向きな姿勢になって、社内の空気が変わってきたのではないかと思います。
3Dプリンターを用いた試作品を説明する新社長の玉田隆則 氏
藤田 中央の研究機関との共同研究が市内の企業の技術や経営力の強化、人材育成にも効果があることがわかり、行政として今後の政策の参考になります。改めて玉田新社長にお聞きしますが、前澤金型さんの強みについてお聞かせください。
玉田 当社は、創業38年のメガネ専門の金型成形の総合メーカーで私で3代目になります。3代目となると老舗企業として見られる傾向がありますが、やはり、金型を基点とした良品廉価のものづくりと、新たな「こと」づくりに取り組む活動も進めていければと思っています。
フレーム センターバー部材の金型切削加工の様子
藤田 最後に今後の展開について、お聞かせください。藤田 最後に今後の展開について、お聞かせください。
玉田 プライバシーを保護するメガネとして今回の製品モデルでようやく小型化することに成功しましたが、まだ道半ばでございます。金型の製作、成形工程など様々な工程で課題が山積しています。しかし、一つ一つの工程で今回ご支援頂いた方の「顔」を思い浮かべながら皆様のご期待に添うべく精一杯努力してまいりますので、今後ともご支援の程よろしくお願い申し上げます。
次回の工場レポート4話では金型製作を掲載予定です。



