本年3月10日、舞阪協働センターで平成28年度浜名湖発親ウナギ放流事業の報告会と共に須藤竜介先生による「浜名湖のニホンウナギの生活史」の講演を行い、静岡新聞社に報道いただきました。本文を転載して紹介いたします。
「親ウナギの保護重要」浜松で研究者が講演
浜名湖周辺の自治体や漁業関係者などでつくる「浜名湖地区水産振興協議会」は10日、ウナギの生活史をテーマにした講演会を浜松市西区の舞阪協働センターで開いた。増養殖研究所・ウナギ種苗量産研究センター(三重県)の須藤竜介氏が講演し、「(産卵期を迎えた)親ウナギの保護が資源の保全に最も重要」と強調した。
2005年から浜名湖でウナギの調査、研究に取り組む須藤氏は、産卵が近づくと体が黒ずみ、目や卵巣が大きくなるなど親ウナギの特徴について解説した。浜名湖では雌が生後10年ぐらいで産卵期を迎えるとし、「せっかく産卵できるまで成長した親ウナギを食べてしまうのは非常にもったいない」と語った。
同協議会などが行っている「浜名湖発 親うなぎ放流事業」については「先駆的な取り組み。効果は必ずある」と評価し、「浜名湖がモデルとなって親ウナギ放流が全国に広がってほしい」と期待を込めた。(浜松総局・金野真仁)
講演会は親ウナギの生態や将来を学ぼうと満場となりました。
講師の須藤竜介先生は国立研究開発法人水産研究・教育機構増殖研究所のウナギ種苗量産研究センター量産基盤グループ(三重)として2015年から浜名湖で研究に取り組んでいらっしゃいます。