2015/04/30 18:14
展示しています。
今回展示品のオフィステーブルですが
もとは4m超えの吉野杉の一枚板を使用しています。
真ん中が天板で左右が足の部分の板になります。
こだわり
(1) なるべく節が出ないように木取りする
(節がないということは、管理が行き届いた木材であるということです。枝打ち※1)
(2) なるべく赤身を使うようにして設計しました。
(木材の内部の色が濃い部分・木材の中心を使っているということ。赤身※2)
(3) ボルトや釘を使用しない作りであること
(今回、特殊な組み方をしているのでその部分にボンドを使用しました。※3)
墨付け~加工
杉材なので木自体が柔らかく、加工がとても大変です。
精度が要求される組み込みの部分などは、墨付け・刻みで繊細な技術が必要です。
墨はカッター角度も重要!
組んでいるところ
組んだあと仕上げたもの
展示場所
4/27~5/22日まで
オフィス家具メーカー「株式会社イトーキ」が運営するイノベーションセンター「SYNQA」http://www.synqa.jp/access/ にて試作品を展示していますのでお近くの方は覗いてみてください。会員制とありますが展示場は一般の方でも入場できます。
※1枝打ちとは?
樹木の枝の部分は、製材した際に節として現れるが、この節の部分が生じないよう、生じたとしても抜け落ち(抜け節)たりしないように、あらかじめ下層の枝を切り落とし、製材にした際の商品価値を高めるという人工林では重要視される作業
一部節が出ましたので縁起のいい「ひょうたん」で埋めました。
※2赤身
木材の内部の色が濃い部分。樹種によっては色で判別できないものもある。辺材に比べ耐朽性があり材として利用価値が高い。「赤味」「赤肌」とも書く。また「心材」ともいう。
http://www.fuchu.or.jp/~kagu/siryo/mokuzai.htm ~引用
※3 無垢1枚板のボンド使用について
基本的に無垢板にボンドを使用することはNGであると考えています。何故かというと板の収縮で割れの危険性が出てくるからです。あくまでも天板と足の部分が違う木だった場合の時です。今回は同じ材料で同じ乾燥期間なので同じように収縮すると考えます。天板が動けば足の板も同じように動くので、特殊な組み方をしてボンドを使用してみました。(向かって左側の足の組みはボンド使用・右側の足の組みはボンド不使用)
いつもは右側で組み上げますのでボンドが嫌という方は右側のシンプルな組み方で仕上げることも可能です。サイズ調整やできる範囲のデザインも対応可能です。
シンプルな蟻桟という組み方・・・板の反りを防ぎます。
制作風景の写真・動画はまだまだあります。
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